玄関会議室

会議室

この会議室はパソコン通信と同様のオンライン掲示板です。 どんな話題でもかまいませんので気軽にじゃんじゃん書き込んでください。

【書き込み削除】

1769 番の書き込みのパスワードを入力してちょ!


1769. 「二千七百の夏と冬」 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2017/05/27(土) 10:36:04
・「二千七百の夏と冬」荻原浩、双葉社、2014年
 縄文時代晩期を舞台にして、縄文人の少年と渡来系弥生人の少女の出会いを描いた「ボーイ・ミーツ・ガール」物語です。そしてそれと並行して、現代の日本を舞台にして、日本人の女性記者と在日韓国人のカメラマンとの恋も描いています。

 縄文人の少年が弥生人の生活を見て、「自然を壊しまくって田や畑を作ったり、自分は働かないくせに王が食料や貴重品を独占したり、それらの物を奪い合ってイクサをするなんて、何て馬鹿なことをするんだ!」と思うところなど、縄文時代を偏愛する僕は大いに共感しました。また女性記者が国籍にこだわる人達に対して、「何の努力もせずに手に入れられる国籍を誇ったって、自分自身は1センチも前に進めない」と嘆くところなども大いに共感しました。
 「明日の記憶」などのサラリーマン物や推理物が多い荻原浩が、本作のような歴史ロマン物を書くとは少々驚きました。でも推理物を得意とするだけに、縄文時代と弥生時代について詳しく調べて書いているのでけっこう読みごたえがありました。
 縄文時代を舞台にした物語としては、おそらく日本で唯一の縄文時代プロパーマンガ家・高室弓生女史の「ニタイとキナナ」や「縄文物語」が一番のお気に入りです。本作は、それらの次にお気に入りの作品になりました。v(^_-)