玄関
>
会議室
館内案内図
第1展示室
第2展示室
第3展示室
第4展示室
特別展示室
会議室
管理室
他館への連絡通路
会議室
この会議室はパソコン通信と同様のオンライン掲示板です。 どんな話題でもかまわないので気軽にじゃんじゃん書き込んでください。
閲覧
投稿
過去ログ倉庫
[書き込み削除]
1824 番の書き込みのパスワードを入力してちょ!
1824.
感染症数理モデル-12
投稿者:
杉本典夫
[
URL
] 投稿日:2020/04/14 (Tue) 17:42:54
ダイヤモンド・プリンセスでは、流行終息時の感染率は約19%でした。「流行強度(最終規模)のR0応答」グラフで、pが0.19の時のR0を見ると、だいたい1.1くらいです。そしてR0=1.1から、I(t)がピークになる時の感染率piを求めると、次のようになります。
pi=1 - 1/1.1≒0.09
ダイヤモンド・プリンセスの1日あたりの感染者数がピークになったのは、2月15日前後つまり最初の感染者が発見された時から約10日後であり、その時の累積感染率は約10%ですから、確かに辻褄が合っています。
ダイヤモンド・プリンセスでは、最初の感染者が発見される前のRtは、だいたい15くらいだったと推測されています。そして最初の感染者が発見され、検疫・隔離処置がされてから、約10日後に1日あたりの感染者数がピークになりました。COVID-19の潜伏期間と、検査が確定するまでの期間を合計すると10日ほどです。そのため検疫・隔離処置により、その後の新たな感染者は無くなって、Rtはほぼ0になり、約10日後に感染者が減り始め、流行が終息した時には約19%の人が感染し、流行全体の平均R0は1.1程度になった、と考えられます。
ダイヤモンド・プリンセスについては、「COVID-19製造機!」とか、「検疫・隔離措置の失敗!」などと、マスコミが煽り立てました。しかしデータを詳細に分析すると、検疫・隔離措置は見事に成功していて、何もしないでおいたらほぼ全員が感染したところを、検疫・隔離措置によって流行終息時の感染率を約19%に抑えられた、ということがわかります。(^_-)