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1827. 感染症数理モデル-15 投稿者:杉本典夫 [URL] 投稿日:2020/04/14 (Tue) 17:44:27
 新型コロナウイルス感染対策専門家会議による、現在の基本的な感染予防対策は次のようなものです。

(1) 患者集団(cluster、集団感染を起こした小集団)の早期発見・早期対応
(2) 患者の早期診断・重症者への集中治療の充実と医療提供体制の確保
(3) 市民の行動変容

 日本の場合、人口に対するPCR検査実施可能施設の割合が少ないため、欧米のように、少しでも感染の疑いのある人について、全てPCR検査を行う余裕はありません。そこで過去の新型インフルエンザ対策と同様に、全ての感染者を発見することは目指さず、他人に感染させる可能性の高い感染者と、重症になりそうな感染者を優先的に検査することにしたのです。
 これまでの研究から、数理モデルにおける閉鎖集団の仮定に反して、全ての感染者が同じ頻度で2次感染を起こしているわけではないことがわかっています。下図「1人の感染者が生み出す2次感染者の頻度」に示したように、約80%の感染者は2次感染を起こさず、残りの約20%の人が2次感染を起こしていたのです。そして2次感染を起こした感染者は、大半が「空気のよどんだ閉鎖環境」つまり「3密(密閉・密集・密接)環境」にいました。そこで集団感染を起こした集団を迅速に発見し、その集団を隔離措置すると同時に、できるだけ「3密環境」を無くせば、2次感染を効率的に防げると考えたのです。

※図は、厚労省対策推進本部クラスター対策班の押谷仁先生が作成された、「COVID-19への対策の概念」から引用させていただきました。