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1829. 感染症数理モデル-17 投稿者:杉本典夫 [URL] 投稿日:2020/04/14 (Tue) 17:45:24
 日本の次に、中国と韓国のCOVID-19のデータを解析してみました。これら2国は流行がほぼ終息しているので、簡易モデルを当てはめるのに都合が良いからです。中国については、すでに色々な研究者が解析結果を公表しているので省略して、韓国の解析結果について説明しましょう。
 現在までのところ、韓国には主に2つの流行があるようです。1つ目は2020年1月20日に始まり、約60日後の3月下旬に収束しかかっていた流行です。3月下旬までのデータを用いて、この流行に簡易モデルを当てはめたところ、始まってから約80日後の4月上旬に、累積感染者数約1.64人/1万人(実数にして8,400人)に収束すると予想されました。
 ところが3月下旬に新しい小規模な流行が始まり、それが現在は収束しつつあります。3月末までのデータを用いて、この2番目の流行に簡易モデルを当てはめたところ、始まってから約20日後の4月中旬に、累積感染者数約0.4人/1万人で収束すると予想されました。そして2つの流行を合わせて、4月中旬に累積感染者数約2.1人/1万人(実数にして約10,700人)にほぼ収束すると予想されました。
 2つ目の流行は、1つ目の流行がほぼ終息し、緊張状態が緩んだことと、外国からの帰国者が多数いて、その中に感染者がいたことが原因ではないか、と考えられているようです。薬剤で言えばリバウンドに相当する、ほぼ終息後のこの小規模な流行は、今後、どこの国でも発生する可能性が高いと思います。
 韓国はSARSや新型インフルエンザの感染予防の経験に基づいて、以前から遺伝子検査体制を整備していました。そのためCOVID-19の場合も、欧米と同じようなローラー作戦を取りました。そして幸か不幸か中国との間に北朝鮮という緩衝地帯があるので、半島でありながら島国のような環境です。そのため空港と港での検疫を徹底すれば、国境封鎖と同じような感染予防効果があります。
 それと同時に、少しでも感染の疑いのある人がいれば迅速に検査して、偽陽性の人が多少含まれていようと、仔細かまわず隔離措置を行ったようです。その作戦が成功し、人口密度が高いにもかかわらず、流行が広がるスピードを緩めて、ほぼ終息後の累積感染者数を約2人/1万人(実数にして約10,000人)に抑えています。