玄関会議室

会議室

この会議室はパソコン通信と同様のオンライン掲示板です。 どんな話題でもかまわないので気軽にじゃんじゃん書き込んでください。

[書き込み削除]

1855 番の書き込みのパスワードを入力してちょ!


1855. Re[1854]:分散分析 投稿者:杉本典夫 [URL] 投稿日:2022/05/20 (Fri) 09:06:47
>キッシーさん

お久しぶりです!(^o^)/

> ➀σA^2の計算をs,rの事例で教えていただきたいです
> ➁σA^2、σR^2を計算してその結果をどのように利用するものなのでしょうか
製薬業界で飯を食っていた時、製剤技術研究所からこのことを相談されたのでこの解説を書きました。
その事例は、医薬品のロット内分散とロット間分散を観測して、それが厚労省の基準を満足しているかどうかを検討する問題でした。
細かい数字は覚えていないので数字は仮のものですが、厚労省の基準では特定の5ロットについて、1ロットあたり10製剤を無作為抽出して力価を測定し、力価のロット内分散とロット間分散を求め、それが基準内であることを検証する必要がありました。
ところが諸般の事情で、1ロットあたり8製剤しか無作為抽出できなかったのです。
そこで本来のロット内繰り返し観測数をs=10とし、実際のロット内繰り返し観測数をr=8として、紹介した式を用いてロット内繰り返し観測数sが10の時のロット間分散σA2乗を推測したのです。
この時、r=8で実施したデータに一元配置分散分析を適用して、要因A(ロット間バラツキ)の分散がVA=10、残差(ロット内バラツキ)分散がVR=5だったとすると、ロット内繰り返し観測数をs=10にした時のロット間分散推測値σA2乗は次のようになります。
 σA2乗 = VA/r + VR(1/s - 1/r) = 10/8 + 5×(1/10 - 1/8) = 1.125
r=8の時のロット間分散推測値σA2乗は次のようになります。
 σA2乗 = (VA - VR)/r = (10 - 5) / 8 = 0.625
ロット内分散は次のようになります。
 σR2乗 = 5
この計算から、本来は10例で実施すべきところを8例で実施すると、ロット間分散を過小評価してしまう可能性があることがわかります。
つまり品質管理用の場合は、決められとおりに実施するのが無難だということです。(^_-)

僕の経験では、この式を使ったのはその時だけであり、臨床試験や臨床研究などでは使ったことはありませんね。