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1861.
Re[1860]:順序尺度の相関関係
投稿者:
杉本典夫
[
URL
] 投稿日:2022/10/19 (Wed) 14:29:11
>北の大学院生さん
こんにちわ、先日は興味深い論文を紹介していただき、ありがとうございました。
御質問にお答えします。
1.そもそもスケールとして問題があり比較妥当性がありますか?
これは医学分野でよくあるスケールですから、ある程度は比較妥当性があると思います。
2.計量尺度との場合、(ピアソンの)相関係数またはスペアマンの順位相関係数または相関比のいずれが妥当ですか?
相手が計量尺度なら普通の相関係数と順位相関係数の両方を求め、両者を比較しながら妥当性を検討すると良いと思います。
これは感度分析の一種になります。
3.順序尺度の場合、スペアマンの順位相関係数または順位相関比のいずれが妥当ですか?
相手が順序尺度なら順位相関係数ですね。
4.名義尺度の場合、相関比または順位相関比またはクラメールの連関係数のいずれが妥当ですか?
相手が名義尺度なら相関比と順位相関比の両方を求め、両者を比較しながら妥当性を検討すると良いと思います。
昔、リューマチの臨床試験のお手伝いをした時、VASとFPSの妥当性を色々と検討をしたことがありますよ。
その結果では、人間が自分の感覚を評価する時はだいたい3〜5段階で評価することが多く、7段階以上にしたり、アナログスケールにしたりすると、再現性が悪くなる傾向がありました。
それに対して統計学的には、順序尺度を計量尺度扱いするためには7段階以上が望ましいとされています。
そこで色々な心理尺度検査では3〜5段階評価の質問を複数個調べて、それらの合計点を評価項目にしたり、因子分析を用いて関連性の強い質問をグループにし、グループごとに合計点を求めて「下位尺度」として評価項目にしたりしています。
僕の経験では、1つの項目を多段階で評価するよりも、複数の項目を3〜5段階で評価し、それらを合計して評価する方が妥当性が高い印象がありますね。
以上、何かの参考になれば幸いです。(^_-)