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1913.
Re[1912]:生存時間解析の基本について
投稿者:
杉本典夫
[
URL
] 投稿日:2022/11/17 (Thu) 10:21:22
>生存時間解析の初心者さん
>> ということは死亡例が500件だとすると 生存例、死亡例合計 125000 件以上の例数が欲しい という認識で良いのでしょうか?
いいえ、死亡例が500例あるのなら、その500例の死亡例だけを解析対象にしても、生存例を合わせて125000例を解析対象にしても、解析結果の信頼性はほとんど変わらないという意味です。
kaplan-Meier法による累積生存率曲線では、累積生存率曲線の形が変化するのは死亡例が発生した時だけであり、生存例や途中脱落例は累積生存率曲線の形を変化させないことから、生存時間に影響を与えるのは死亡例だけであることがわかると思います。
そしてそもそも「生存時間解析」は、色々な変数が生存率に与える影響を分析するのではなく、生存時間に与える影響を分析するための手法です。このことは生存率関数S(t)において、ハザードλは生存時間tの係数であって「S(t)=exp(-λ・t)」と表されていて、λは共変数xの1次関数として表されていることからわかると思います。生存時間解析に関する色々な誤解は、この根本的なことをしっかりと理解していないことに起因していると思います。
これまでの質問の回答は、ほとんど当館の「第11章 生命表解析」に書いてあります。そのため、まずはこの11章を――できれば(注)まで――しっかりと読んでから、質問してください。(^_-)
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→第11章 生命表解析
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