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1916. Re[1915]:標準化α係数について 投稿者:杉本典夫 [URL] 投稿日:2022/11/25 (Fri) 09:14:41
>北の大学院生さん
>> 質問なのですが、EZRでCronbachのα信頼性係数を出したときに標準化α信頼性係数が出るのですが、
>> これは他の効果量などと同様にaに関係なくでるα信頼性係数と解釈してよいのでしょうか?
標準化α係数は、計算に用いた項目を標準化(項目のデータから平均値を引いて偏差にし、それを標準偏差で割って平均値を0に、標準偏差を1にすること)した時のα係数のことです。
ICCは項目の分散を用いて求めるので、分散の大きな項目の影響が大きくなります。そのため項目の分散の影響を同じにするために、各項目のデータを標準化して分散を1にしてからICCを求めたものが標準化ICCです。
α係数は因子分析で用いられる指標であり、因子分析では計算に入れる項目が種々様々なので標準化α係数も参考にすることがあるのです。医学分野でICCを用いる時は、同じ項目を条件を変えて複数回測定した時の一致度の指標にすることが多いと思います。このような時は項目の分散はほぼ同じなので標準化ICCはめったに用いません。

ちなみに項目が2つの時のα係数=エーベルの級内相関係数は、相関係数と分散一致係数を掛けた値になります。そのため2つの項目を標準化すると分散一致係数が1になり、エーベルの級内相関係数は相関係数と一致します。これは僕が見つけた関係であり、分散一致係数も僕が考案した指標です。これについて当館の次のページに説明してあるので、興味があったら読んでみてください。(^_-)
○玄関>雑学の部屋>雑学コーナー>統計学入門
→6.2 データの要約と多変量解析 (注1)
http://www.snap-tck.com/room04/c01/stat/stat06/stat0602.html#note01
※「図6.2.4 相関係数の幾何学的解釈」の下にエーベルの級内相関係数と分散一致係数と相関係数の関係について説明してあります。