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1929. Re[1928]:組成データの相関係数 投稿者:杉本典夫 [URL] 投稿日:2023/06/21 (Wed) 08:25:26
>北の大学院生さん
お久しぶりです!(^o^)/

> 最近、細菌叢解析で組成データの解析を行ってみたのですが、細菌の種類ごとに構成割合を%で出して、全体で100%になるデータです。
細菌叢解析は細菌、いや最近の流行りですね。(^_^;)
先日、僕も細菌叢解析を行いましたよ。データに恣意性があり、誤差も多いので、信頼性が相当に低い結果でした。
僕は遺伝子解析と同様に、因子分析と主成分分析を細菌叢データに適用して解析しました。遺伝子や細菌叢のように、お互いに相関がある非常に多項目のデータは、因子分析で少数の因子を抽出するか、主成分分析で少数の主成分を抽出して解析するのが常套手段です。
因子分析は、抽出された因子を科学的かつ合理的に解釈できるかどうかがキモです。それに対して主成分分析は、抽出された主成分を科学的かつ合理的に解釈できるかどうかがキモです。
僕が行った細菌叢解析の結果では、抽出された因子を科学的かつ合理的に解釈するのは困難でした。主成分の場合は、たいてい全体の値が大きいか小さいかを表す「レベルの主成分」と、多項目の相対的な割合を表す「パターンの主成分」が抽出されます。そのため主成分の方が解釈が比較的容易でした。
因子分析と主成分分析については、当館の統計学入門の第16章と第17章を参考にしてください。(^_-)