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1949.
共分散分析ANCOVAの解析
投稿者:
悩める開発担当者
投稿日:2023/08/06 (Sun) 09:12:14
杉本様
まじめて投稿させていただきます。
私は、食品メーカーの開発担当者です。統計解析は専門外ですが、仕事での必要性があって、基礎の基礎は理解しています。
いつも杉本様のサイトを拝見して、悩みながら、勉強させて頂いています。
今回、機能性表示食品の許可取得のために、CROに委託して臨床試験を実施しました。
ところが、共分散分析の解析手法について、CROの見解が妥当なのかどうか判断できず、悩んでおります。是非ご教授頂きたく存じます。
(質問内容)
弊社の理解:
共分散分析の解析手順は、2つの前提条件①回帰の有意性、②回帰の平行性が
満たされた場合にのみ、③2群の差の有意検定を実施する。
CRO見解:
①回帰の有意性を満たしていない場合でも、②回帰の平行性
を満たしている場合には、③2群の差の有意検定を実施する。
「回帰の有意性」は説明変数の係数が意味をなすかどうかの有意性を示す指標であり、有意でないときには、「調整されないため、共変量として入れる意味がない=入れても入れなくても共分散分析の結果にはさほど影響しない(必ずしもANCOVAできないわけではない)」ととらえることができます。また、正規分布でない場合やn数が小さい場合は、独立変数と共変量の直線関係の有無は外れ値に影響を受ける可能性もあり、一概にp値のみで判断できない部分もあります。
(試験デザイン)
・割付:層別割付
・試験群と対照群の2群で、ランダム化プラセボ対照二重盲検並行群間比較試験