1300. イベント へんり〜 [URL]  2003/11/04 (火) 01:11
突然ですが・・・(私ここにきていつも突然告知するような気がする)
11月30日になんらかのイベントをやる予定です。
お暇な方は是非きてね。
詳細は未定なんだけどBBQはやらないつもり。
支度と片付けが大変なのよ〜。
なんかいい案あったら教えてね。



1299. 「アンドリューNDR114」 とものり [URL]  2003/11/03 (月) 11:55
・「アンドリューNDR114(Bicentennial Man)」クリス・コロンバス監督、1999年、アメリカ、TV映画劇場

 アイザック・アシモフのロボットSFの中で、僕が一番お気に入りの中篇「バイセンテニアル・マン(200周年の男)」の映画化。今更って気がしますが、「AI」等が公開されて、一時、ロボット物が少し流行ったので、柳の下のドジョウを狙ってこの古典的名作に目をつけたのでしょう。

 この後、クリス・コロンバス監督は「ハリーポッター」を監督し、その柳の下のドジョウを狙って、古典的名作の「ロード・オブ・ザ・リング(指輪物語)」をピーター・ジャクソン監督が撮っているのは何となく皮肉です。(^^;)

 映画の内容としては、例によって「たぶん失望するだろうなぁ…」という期待を裏切らないデキでした。(^^;)

 ただ、職人的監督のクリス・コロンバスはソツなくまとめてますので、原作を知らないで観ればそれなりに見られるデキではあると思います。

                            とものり



1298. 「晩春」 とものり [URL]  2003/10/31 (金) 08:51
・「晩春」小津安二郎監督、1949年、日本、衛星映画劇場

 言わずと知れた、小津監督の名作。非常に若い頃、若い頃、そして今回と3回ほど観ましたが、観るたびに違った印象を受ける作品です。

 自分の年のせいか、それとも時代の違いのせいか、今回は笠智衆と原節子の父娘の関係に多少白々しさを感じました。これは自分が年頃の娘を持ち、映画とはあまりに違う現実を知ってしまったからかもしれません。(^^;)

 原節子は僕の好みでは全くありませんが、小津監督は非常にお気に入りで、この作品でも彼女を美しく撮っています。彼も現実の父娘の関係を十分知った上で、彼にとっての理想的な父娘を描きたかったのかもしれません。

                            とものり



1297. 「フィオナが恋していた頃」 とものり [URL]  2003/10/29 (水) 10:21
・「フィオナが恋していた頃(This Is My Father)」ポール・クイン監督、1998年、カナダ/アイルランド、衛星映画劇場

 自分のルーツ探しの旅で両親の悲恋物語を知るというありがちな話で、内容的にはあまり見るべきものはありませんが、アイルランドの郷愁を誘う美しい風景がけっこう雰囲気を出しています。

 「ゴッドファーザー」などでこわもて役の印象の強いジェームズ・カーンが、初老のしょぼくれた歴史教師という役柄をやっていて、これが以外に似合っているのでちょっと驚かされました。

 しっかし「フィオナが恋していた頃」という邦題は、あまりに内容とそぐわなくてナンだなぁ……。(~o~)

                            とものり



1296. 「アルビノ・アリゲーター」 とものり [URL]  2003/10/27 (月) 11:36
・「アルビノ・アリゲーター(Albino Alligator)」ケビン・スペイシー監督、1996年、アメリカ、衛星映画劇場

 ケビン・スペイシー監督が初監督をしたというので興味を惹かれて観た作品。閉ざされた空間で限定された登場人物が繰り広げる心理劇風の密室サスペンスで、舞台劇志向の強いケビン・スペイシーらしい作品です。

 マット・ディロン、フェイ・ダナウェイ、ゲイリー・シニーズといった癖のある芸達者が揃っていて、スペイシーの演出もなかなか巧いのでけっこう楽しめました。

 ただ、これだけの役者を揃えたのならもう少しひねりの効いた作品ができてもいいと思えるので、少々物足りない感じです。

 ちなみに原題は「生贄にされる突然変異の白子ワニ」の意味で、これも意味深長のわりには効果的に使われているとはいえない感じです。(~.~)

                            とものり



1295. 「男の戸籍をください」 とものり [URL]  2003/10/24 (金) 13:11
・「男の戸籍をください」虎井まさ衛、毎日新聞社、2003年7月発行

 「トランスジェンダーの時代」に続いて、虎井まさ衛氏のトランスジェンダーに関する本です。この本では、トランスジェンダーの戸籍の性別変更運動を中心にして解説しています。

 現在の日本では戸籍の性別欄を変更することができないので、トランスジェンダーは社会生活上色々な不都合をこうむっています。例えば正社員になれずアルバイトで生計を立てるしかない、銀行口座を作れない、保険証を使いにくいので医者にかかれない等々です。

 自由の国(のはずの)アメリカでは、性転換手術が認められていて戸籍もありませんが、トランスジェンダーであるということだけで毎月一人くらいが惨殺されているそうです。このため日本のトランスジェンダーが旅行に行った時、パスポートの性別欄を見られただけで殺されかねない危険性があるということです。(~o~)

 そこで虎井氏を含めた数名のトランスジェンダーが裁判所に戸籍の性別欄の変更を申請し、現在、戦っている最中です。

 だいたい戸籍などというものは古代の専制君主が民衆を効率的に支配しようとして設けた制度で、封建制度の名残以外の何者でもありません。このため、いまだに戸籍制度を残しているのは日本を含めたアジアのわずか数国であり、世界は身分証明書をベースにして個人の身分確認を行っています。

 実際問題として日本でも、戸籍制度は各種の手続きを無意味に煩雑にし、役所の仕事を増やして無駄な役人を養うことと、個人のプライバシーを誰にでも知られること以外には全く役立っていません。(^^;)

 しかも戸籍制度を残しているわずかな国でも、日本以外のほとんどの国で性転換による性別欄の訂正が認められているのです。

 この本の中に、そういった運動を含めて性同一性障害(GID, Gender Identity Disorder)を持つ人に対する理解を広めるための「NAOのそら色リボン運動」と、そのウェブサイト(http://naonokai.fc2web.com/)が紹介されていましたので、僕もその趣旨に賛同してリボンを購入し、当館のリンクコーナーにそのサイトへのリンクを張ることにしました。

 興味のある方は、是非「NAOのそら色リボン運動」サイトを覗いてみてください。(^_-)

                            とものり



1294. xyzzyエディタ とものり [URL]  2003/10/23 (木) 10:21
 今、当館の「ソフト紹介コーナー・テキスト処理用ページ(http://homepage1.nifty.com/snap/room03/c03/text/text.html)」で紹介したフリーのテキストエディタxyzzyに凝っていて、ついに秀丸を押しのけてメインエディタの座を獲得しました。(^.^)v

 xyzzyはUNIX系OSでは標準エディタとなっているGNU Emacs風のテキストエディタで、UNIX使い&Emacsユーザーの僕にとっては非常に使い勝手の良いツールです。

 Emacsと同様、Lispインタープリタを内蔵していて、Lispでマクロを記述することによってフルカスタマイズが可能のため、自分好みのエディタに変えることができますし、プログラムやHTMLなどを書く時には重宝します。

 かつてのVzエディタや秀丸も強力なマクロ機能を備えていますが、マクロ言語が独特のものであるためxyzzyほどの一般性と柔軟性はありません。

 またmint風のファイラーを内蔵していたり、コンパイラーとのリンク機能を持っていたり、ブラウザとリンクさせたり電信八号とリンクさせたりできるため、日常行う作業の大部分をxyzzy上からできてしまいます。

 ほとんど唯一の欠点は、キーバインド(ショートカット・キー)がUNIX風でWindows標準と違うため、たまにキー操作を間違えることがあるという点です。これはキーバインドをカスタマイズすれば変更可能ですが、MSの軍門に下ることを潔しとしない僕としてはこれくらいのハンディは仕方ないでしょう。(^^;)

                            とものり



1293. 「離愁」 とものり [URL]  2003/10/22 (水) 08:58
・「離愁(Le Train)」ピエール・グラニエ・ドフェール監督、1973年、フランス/イタリア、衛星映画劇場

 第2次世界大戦中のフランスで、ナチスドイツの侵略から逃れるための避難列車に乗り合わせた妻子ある男と、夫をナチスの強制収容所に連れ去られた女との間に芽生えた不倫愛を描く典型的なメロドラマ。

 テーマがどうのとかストーリーがこうのというのではなく、ヒロインを演ずるロミー・シュナイダーの魅力を引き出すための作品といってよいでしょう。彼女は僕の好みのタイプでは全くありませんが(^^;)、この作品では確かに光っています。

 またギャング役のイメージが強いジャン・ルイ・トランティニャンが妻子持ちの平凡な男を無難に演じているのと、原作があのメグレ警部シリーズの作者として有名なジョルジュ・シムノンであることに、ちょっと興味をひかれました。

                            とものり



1292. 「ハムナプトラ」 とものり [URL]  2003/10/21 (火) 09:12
・「ハムナプトラ(THE MUMMY)」スティーヴン・ソマーズ監督、1999年、アメリカ、TV映画劇場

 一言でいえば「インディ・ジョーンズ・シリーズのB級映画版(^^;)」といった感じの作品で、俳優に頼らず、アクションとケレン味に徹底しているのでそれなりに楽しめます。

 設定もストーリーも演技も荒く突っ込みどころ満載ですが、こういった”ジェットコースター映画”は何も考えずに単純に楽しむべきで、粗探しをするのは野暮というものでしょう。(^_-)

                            とものり



1291. 「トランスジェンダーの時代」 とものり [URL]  2003/10/19 (日) 13:14
・「トランスジェンダーの時代」虎井まさ衛、十月舎、2003年3月発行

 「トランスジェンダー」とは社会的な性(ジェンダー)を後天的に転換した人のことで、著者の虎井まさ衛氏は、いわゆる「性同一性障害」のため女から男に性転換した経験を持つ人です。

 氏は日本のトランスジェンダーの先駆者の一人で、日本では性転換手術が認められなかったためアメリカに行って性転換手術を受けた後、「FTM日本」や「ASIAN TS CLUB」等のトランスジェンダー支援組織を主催すると同時に、フリーライターとしてトランスジェンダーの社会的認知のための活躍を積極的に行っています。

 以前から氏の書いた文章を読んだり、TVで話しているのを聞いたりしたことがありましたが、まとまった本を読むのは初めてでした。

 色々な事についてなるべく偏見を持たずに考えようとする時、視線を相対化して考える、つまり立場を入れ替えて考えてみると有効なことがよくあります。例えば中国残留孤児について日本と中国の立場を入れ替えて考えてみる、テロと戦争についてアメリカとイラクの立場を入れ替えて考えてみる等々です。

 男と女の違いや社会的役割の差について考える時も、なるべく男と女の立場を入れ替えて考えてみようとするのですが、いかんせん女になった経験がないため(^^;)、どうしても女の視線で物事を見ることができません。

 トランスジェンダーはまさにそれを身をもって経験したわけですから、性差について深く考え、鋭く本質的な考えを抱くようになるのは当然のことです。僕はこの本を読み、まさに目からウロコが落ちるような思いを何度もしました。

 虎井氏も指摘しているように、トランスジェンダーはジェンダーに関する諸問題のカギを握る存在だと思います。

                            とものり



1290. 「ジュリオの当惑」 とものり [URL]  2003/10/17 (金) 09:23
・「ジュリオの当惑(La Messa)」ナンニ・モレッティ監督/脚本、1985年、イタリア、衛星映画劇場

 「息子の部屋」や「ナンニ・モレッティのエイプリル」の監督であるモレッティの初期の作品で、例によって監督・脚本・主演の自作自演です。

 テーマ、ストーリー展開、演出、風貌のどれをとってもまだまだ若くて未完成といった感じですが、すでにモレッティらしいユーモアと繊細さと能天気さは感じられます。

 現代人の苦悩や悩みがテーマになっているものの、暗さとか深刻さはなく、「歌って踊れば全てオッケーさ!」といった感じで軽くて楽観的なのは、やっぱりイタリアだからなのでしょうか?

 彼の作品を見ていますと、何となく「軽くて明るい太宰治(^^;)」といった感じがします。

                            とものり



1289. 「ROCK」 とものり [URL]  2003/10/16 (木) 08:49
・「ROCK」岡崎京子、JICC出版局、1991年1月発行

 軽いノリで描き飛ばしたような作品ですが、そこは岡崎京子、時代の雰囲気を巧みに切り取り、「ヘルタースケルター」につながる重いテーマを背後にちらつかせています。

 題名の「ROCK」はヒロインの名前であり、手塚治虫の有名なキャラクターである、かのロック・ホームからきています。他の登場人物もアトムとかサファイヤとか、ほとんどが手塚治虫のキャラクターから拝借していて、彼女の手塚治虫に対する傾倒ぶりを微笑ましく反映しています。(^_^)

                            とものり



1288. Re: 新任祝いのアトラクション とものり [URL]  2003/10/15 (水) 08:40
>へんり〜さん

>>一般公開はないんじゃないかな?
>>どこぞの新人の就任のお祝いアトラクションみたいだし。

 そーなんですか、それは残念ですねぇ……。(~.~)

 しっかし、新人の就任祝いのアトラクションにへんり〜さんを招くとは、贅沢というか豪勢というか、それとも社会勉強というか(^^;)、とにかく羨ましい限りです。

                            とものり



1287. Re^2: ブルさんとこの会社のアトラクション へんり〜  2003/10/15 (水) 00:04
>  ブルさんとこの会社のアトラクションにへんり〜さんとは、
>あんまり結びつきませんけど(^^;)、何となく面白そうですね。

ほんとびっくりだったよ〜!!

>  一般公開するようなら、是非、観に行きたいですね。(^o^)/

一般公開はないんじゃないかな?
どこぞの新人の就任のお祝いアトラクションみたいだし。



1286. Re: ブルさんとこの会社のアトラクション とものり [URL]  2003/10/14 (火) 11:18
>へんり〜さん

>>今度11月の中旬にぶるさんとこの会社のアトラクションに呼ばれて
>>行くよ〜。ぶるさんに電話したらびびってた〜。

 おー、そうなんですか!('o')

 ブルさんとこの会社のアトラクションにへんり〜さんとは、あんまり結びつきませんけど(^^;)、何となく面白そうですね。

 一般公開するようなら、是非、観に行きたいですね。(^o^)/

                            とものり



1284. 行ってきました〜! とものり [URL]  2003/10/14 (火) 11:04
 地震のメッカ・北海道から無事帰還しました!(^o^)/

 北海道は紅葉の真っ盛りですっごくきれいでした。今回は新千歳空港から層雲峡経由で網走まで500km以上の距離をレンタカーでドライブしたんですが、道中、有名な観光スポットではないところも観光スポットと同じくらい絶景で、北海道の秋を十分に満喫してきました。

 それにしてもナビは便利ですねぇ。初めての道でしたが、レンタカーにナビが付いていたので、方向音痴の僕でもほとんど道に迷うことはありませんでした。

 もっとも道中は一本道が多く、ナビが「この先50キロメートル、道なりです」と指示したきり、1時間近く何も指示しないといった状態が続きましたので、道に迷いようがなかったんですが……。(^^;)

 また「国道」、「町道」という標識と並んで、「道道」という標識が道に立っているのは、何度見ても冗談みたいで笑えます。(^o^)
                            とものり



1283. Re: 北海道に行ってきます へんり〜  2003/10/12 (日) 02:24
>  明日(10日)から日曜日(12日)まで、また北海道に行ってきます

いってら〜〜〜 (^ー^)ノ

今度11月の中旬にぶるさんとこの会社のアトラクションに呼ばれて
行くよ〜。ぶるさんに電話したらびびってた〜。



1282. 北海道に行ってきます とものり [URL]  2003/10/09 (木) 09:03
 明日(10日)から日曜日(12日)まで、また北海道に行ってきます。(^o^)/

 防災研究会会員として十勝沖地震の被害状況を視察してこようというわけではなく、単に秋の北海道を満喫しようという観光旅行です。

 しっかし、子供を東海地震から守るためにわざわざ東海地方から追い出したのに、避難先の北海道で地震にあうとは全くもって目論見外れです。(^^;)

 幸い、棚から物が落ちたくらいで済んだようでほっと一安心といったところですが、地震列島の日本には安全と言い切れる土地はどこにも無いのかもしれません。やっぱり、早いとこ日本を逃げ出して、オーストラリアかニュージーランドに移住せんとイカンなぁ……。(~o~)

                            とものり



1281. Re: 統計入門おもしろいです とものり [URL]  2003/10/08 (水) 09:51
>くまくまさん

>>統計入門面白いです。

 おーっ、ありがとうございますぅ!m(..)m

 この連載について初めてのレスですから、やたらと嬉しいですよ。

>>数学科出身なので、数学者を揶揄しているところは、笑えませんが、面白く読んでい
>>ます。

 ははは〜、それは失礼しました。数学が嫌いでノーベル数学賞を作らなかったという噂のあるノーベルではありませんが、僕自身が数学を苦手としていましたので、ついつい個人的な恨み節が入ってしまうんですよね。(^^)ゞ

 一応、わかりやすさのためには数学的な厳密さは二の次にして書いていますが、何かおかしな記述があったら遠慮せずに指摘してくださいね。今後ともよろしくお願いします。m(^^)m

                            とものり



1280. 統計入門おもしろいです くまくま  2003/10/07 (火) 13:09
はじめまして。
統計入門面白いです。
数学科出身なので、数学者を揶揄しているところは、笑えませんが、面白く読んでいます。
統計にかかわらず、ユーザーが一番えらいくて強いと思います。
連載がんばってください。



1279. 「ヘルタースケルター」 とものり [URL]  2003/10/06 (月) 10:42
・「ヘルタースケルター」岡崎京子、祥伝社、2003年4月発行

 岡崎京子が交通事故にあう前に描いたものを一度再連載し、その後にようやく単行本になった作品です。

 連載終了が1996年ですからもう7年も前の作品ですが、時代の匂いを敏感に嗅ぎ取り、それを作品にいち早く反映すると同時に、いつの時代も変わらない人間性と女の業のようなものを描き続けている彼女の作品だけに、古い感じは全くせず、むしろ今になって彼女の描きたかったことがより一層わかる気がします。

 彼女の作品を読むと、女の性というものに対する近親憎悪的な嫌悪感と、それを利用して生きるしたたかな女性に対する同志的な親近感、そしてそれらを全てひっくるめて冷静に観察する冷徹な目を感じます。

 彼女は現在リハビリ中とのことですが、早く全快して、また面白い作品をバリバリ描いて欲しいもんです。

                            とものり



1278. 「星降る夜のリストランテ」 とものり [URL]  2003/10/04 (土) 11:54
・「星降る夜のリストランテ(LA CENA)」エットレ・スコーラ監督/脚本、2000年、イタリア/フランス、衛星映画劇場

 小さなイタリアン・レストランの開店から閉店までの一夜に起こる様々なエピソードを、グランド・ホテル形式で描いた作品。

 ありがちな設定ですが、舞台がレストランで、料理やワインの薀蓄とともに色々な人間模様が描かれるところと、観終わった後に残るほのぼのとした余韻がいかにもイタリアらしくていいです。落ち込んだ時とか少し憂鬱な時に観ると、心がほっと温まって救われるような気がします。

 ただ客の中に日本人の一家がいて、これが皆メガネをかけてカメラを持ち、子供がポケットゲーム機で遊んでいるという見事にステロタイプな描写なのに、家族同士が何故かイタリア語で会話しているので思わず笑ってしまいました。

 そりゃあないですぜ、スコーラさん!(^^;)

                            とものり



1277. 「鉄腕アトム その夢と冒険」 とものり [URL]  2003/10/02 (木) 11:08
・「鉄腕アトム その夢と冒険」手塚プロダクション監修/アトムを愛する会編、JTB、2003年5月発行

 2003年4月7日の鉄腕アトム生誕日に合わせて編集された、アトムの解説書です。内容的としては特に目新しいことはなく、ほとんど知っていることばかりなのにもかかわらず、手塚信者の悲しいサガでついつい買ってしまいました。(^^;)

 ただ、鉄腕アトムのファンクラブ誌であった「鉄腕アトムクラブ」の歴史と内容が詳しく説明されていますので、往年のファンにとっては懐かしいと思います。

                            とものり



1276. Re: やそすけさん とものり [URL]  2003/09/30 (火) 11:09
>へんり〜さん

>>熱狂的なファンにかみそり送られてはかなわんし・・・・。

 へんり〜さんの熱狂的なファンだって、やそすけさんにカミソリを送りかねませんよ。(^^;)

 でも、やそすけさんは非常にユニークで面白そうな活動をされてますよね。今は津軽三味線とか島歌といった日本独特の音楽が注目を集めているので、邦楽ファンも増えてるようですね。

 以前、僕もカミさんと一緒に吉田兄弟のコンサートに行ったんですが、若い女性ファンで一杯でしたからね。

 いつも言い張っていることですが、日本人がクラシックやジャズやロックをやっても結局のところは物真似の域を出ず、どうしてもしっくりきませんね。

 他の日本文化と同様に、やっぱり輸入文化を日本風に換骨奪胎したものというか和洋折衷というか、そうやっていつの間にか日本に帰化してしまった文化の方がしっくりくる気がします。

 漢字、和歌、囲碁、茶道、邦楽、演歌、歌謡曲、和製フォーク、マンガ、アニメ等々、みんなそうですもんね。

 よく文化人といわれる人達や政府の役人が、お節介にも本物の西洋文化を民衆に理解させようと、クラシックの演奏会を開いたり有名な西洋絵画を買ったりしますが、僕に言わせれば、そういった押し付け文化こそがニセモノであり、民衆が外国文化を自分たちなりに消化して作り上げた歌謡曲やマンガの方がよっぽど本物だと思います。

 世界で評価されるものも、日本人がクラシックを西洋人並みに演奏したものではなく、世界の音楽を消化吸収した上で日本独自の音楽を展開した、コスモポリタン的邦楽だという気がしますね。

 外国に行ってレストランでまずい和食を食べさせられたら、わざわざ外国まで行った甲斐がないですもんね。(^^;)

                            とものり



1275. Re^2: 映画音楽 へんり〜 [URL]  2003/09/30 (火) 01:14
>  そういえば、やそすけさんが音楽を担当した「YABU」がカンヌ映画祭の「ベスト・ウェブ・フィルム」部門で入賞したそうですね。カンヌですから、大したもんです。

そうそう、さすがに情報速いね!
フランスに行って三味線弾いてきたってさ。
あの人ほんとに”世界のやそすけさん”なんだよなぁ。
私にとってもよくしてくれて、父親の関係もあるんだけど、わりと
身近に感じる人なんだけどね。
でもそんなこと口が裂けても言えん(-_-;)
熱狂的なファンにかみそり送られてはかなわんし・・・・。
冗談じゃなくて、マジなのよ。
この前(これもオフレコなんだけど)一緒に御岳山に登ったのよ。
お参りのバスツアーに参加しててさ、こういう酔狂の部分も私と
合うって言えばそうなんだけどね。
そうしたら、途中パーキングエリアにとまるじゃん?
彼が道路際の灰皿のところでタバコを吸ってたら、わらわらと
おばさんが集まってきて「やそすけ先生ですよね?」とかって
いうわけよ。それどころか、通る観光バス中のおばさんが
「やそすけ先生〜」とかって手を振ってるのよ。
まじかで見ちゃってすごい!と思ったね。







1274. Re: 映画音楽 とものり [URL]  2003/09/29 (月) 09:51
>へんり〜さん

>>坂本竜馬のような髪型をして江戸時代っぽくて、時代背景めちゃくちゃ
>>ってやつで、監督はフェビアンって人。

 何だか面白そうですねぇ!('o') 公開されたら観たいので、題名とか公開予定とかがわかったら教えてくださいね。

 監督で「フェビアン」というと、フェビアン・ビエリンスキーくらいしか思いつきませんが、この人はアルゼンチンの人なのでこの人ではなさそうですね。(^^;)

 そういえば、やそすけさんが音楽を担当した「YABU」がカンヌ映画祭の「ベスト・ウェブ・フィルム」部門で入賞したそうですね。カンヌですから、大したもんです。

                            とものり



1273. Re^2: フランス映画の音楽 へんり〜 [URL]  2003/09/28 (日) 01:38
>  フランス映画はわりと好きなので、その映画をぜひ観てみたいです>ね。
>何という映画でいつごろ公開の予定なんですか?

さっぱりそういうわからんのだけど、日本映画だった。
坂本竜馬のような髪型をして江戸時代っぽくて、時代背景めちゃくちゃ
ってやつで、監督はフェビアンって人。






1272. Re: フランス映画の音楽 とものり [URL]  2003/09/26 (金) 09:31
>へんり〜さん

>>その先生の仕事でフランス映画の音ッつーか私が唄わせていただいたんだけどね。

 おーっ、それはすごいですね!w('o')w

 フランス映画はわりと好きなので、その映画をぜひ観てみたいですね。何という映画でいつごろ公開の予定なんですか?

                            とものり



1271. Re: 相互リンクのお願い へんり〜 [URL]  2003/09/25 (木) 23:34
>へんり〜さんの場合は自発的サポートスタッフが物好きでやっている(^^;)というところが多少違っているわけです。

でもさ、あの文書いた先生って世界的にも有名な三味線弾きの先生なんだよ(^^ゞ
その先生の仕事でフランス映画の音ッつーか私が唄わせていただいたんだけどね。
そういう風にすごい現代音楽系の三味線弾きの先生なのだわ・・。

> 相互リンクにしてもらえると嬉しいので、

もちろんですとも!
ありがとうございます〜。

またよろしくお願いしますね〜。



1270. 「ワイルド・マン・ブルース」 とものり [URL]  2003/09/25 (木) 17:20
・「ワイルド・マン・ブルース(WILD MAN BLUES)」バーバラ・コップル監督、1998年、アメリカ、衛星映画劇場

 映画監督兼俳優のウディ・アレンが、クラリネットを奏者するミュージシャンでもあることは彼のファンの間ではよく知られています。この作品は、彼がニューオーリンズ・ジャズ・バンドを率いて行ったヨーロッパ・ツアーに密着取材したドキュメンタリーです。

 彼の妹と両親、そして元ミア・ファローの養女で後に彼の妻となるスン・イー・プレビンなども登場し、彼のミュージシャンとしての素顔に迫っています。

 とはいえ、そこは皮肉屋で芸人のウディ・アレン、素直に素顔をさらすようなことはせず、半分くらいは”ウディ・アレン”を演じているようなところが感じられます。

 ただ、親子ほども年の違うスン・イーに子供のように甘えている彼の姿は、やっぱり素直な素顔だという気がします。(^^;)

                            とものり



1269. 相互リンクのお願い とものり [URL]  2003/09/24 (水) 09:42
>へんり〜さん

>>あの文はいったいなに??とか思うけど、そんなことはいえんし・・・。

 いやいや、へんり〜さんの魅力をうまく言い表していると思いますよ。

>>レトロにして超モダン。古今東西、時代先取り行動派。
>>八方破れ型ビジュアル・ミュージシャン。

なんてところは、実に言い得て妙です。

>>アグレッシブでナーバス、コスプレ系魔術で周りをその気にさせる。

とゆーところも、うまく言い当ててますね。へんり〜さんと話をしていると、何となく自分でも何か新しいことに挑戦したくなってきますし、へんり〜さんのためならウェブサイトのひとつくらい作ってあげたくなるんですよ。(^_-)

 だいたいタレント本やアイドル本と同様、有名人の公式サイトで本人が直接文を書き、ウェブマスターをやっているところなんてほとんどなく、たいていは本人の話を聞いた(中には本人の話も聞かずに、所属事務所が作り上げようとしているイメージ戦略に従って(^^;))コピーライターが文を書き、それを技術系のウェブマスターがウェブサイトとして仕上げてますよね。

 普通のタレントやアイドルの場合はそういったサポートスタッフが仕事としてやってますが、へんり〜さんの場合は自発的サポートスタッフが物好きでやっている(^^;)というところが多少違っているわけです。

 ところで、次回の更新でへんり〜さんのHPへのリンクを張る予定ですが、せっかくですから、当館も”未承認へんり〜ファンサイト(^^;)”のひとつとして相互リンクにしてもらえると嬉しいので、ウェブマスターさんにお願いしてもらえませんか?

                            とものり



1268. Re^2: へんり〜姐のHP へんり〜 [URL]  2003/09/24 (水) 01:36
ちわ〜。
あのHPの内容は、有名な三味線の先生が作ったから、めちゃくちゃ恥ずかしいのよね。
あの文はいったいなに??とか思うけど、そんなことはいえんし・・・。

>へんり〜さんのHPが今まで無かったのがインターネット界の
>七不思議のひとつであって、

私って自分のことは面倒でやれんの。
今回も技術は友達の太極拳の先生が作ってくれて、内容は三味線やそすけさんという大物三味線弾きが作っているのだけど、私は全然ノータッチなのね。
ノータッチというより有無を言わせずというべきかも。(笑)






1267. Re: へんり〜姐のHP とものり [URL]  2003/09/22 (月) 10:57
>>われらがへんり〜姐さんのHPが出来たそうであります。

 お〜っ、”情報系連絡係”NEGIさんに先を越されてしまいましたね!('o')

 だいたい、我等がスーパーアイドル・へんり〜さんのHPが今まで無かったのがインターネット界の七不思議のひとつであって、これでようやくへんり〜さんに関する情報を苦労せずに手に入れることができそうですよ。

 本人から許可を得たので、次回の更新で当館の友人関係のリンクコーナーにリンクを張る予定ですよ。(^_-)

                            とものり



1266. へんり〜姐のHP NEGI  2003/09/22 (月) 10:36
 情報系連絡係のNEGIです。^^;

 われらがへんり〜姐さんのHPが出来たそうであります。

 Henry's World http://www.shamisen-henry.com/

和服で楚々とした姿のへんり〜姐と、宝塚の男装麗人風のHENRY姐さんがアップされてます。

 どちらも萌えです。(笑)

                       NEGI



1265. 「CM音楽ア・ラ・カルト」 とものり [URL]  2003/09/21 (日) 10:44
・「CM音楽ア・ラ・カルト」近藤浩章、興陽館、1998年12月発行

 作曲家いずみたくの弟子であり、アニメ「アンパンマン」などのTV・ラジオ番組の音楽や、CM音楽を沢山手がけている”音楽料理人(サウンドシェフ)”近藤浩章氏が、CM音楽を中心とした音楽業界の内情と自らの音楽人生を語った自伝的音楽論。

 彼は高校の時の同級生であり、3年生の時に同じ組だったので今でも同窓会でたまに顔をあわせます。この本は今年の同窓会名古屋支部総会で彼が講演をした時、記念に購入したものです。

 高校の時は野球部のエースで甲子園を目指していた彼が、肩を壊して、いずみたくの弟子になって音楽の道に進んだのには少々驚かされましたが、この本を読んで、熱血漢の彼らしく今でも情熱的に夢を追い続けていることがわかり、同級生として嬉しくなりました。(^^)v

                            とものり



1264. 「八月の博物館」 とものり [URL]  2003/09/18 (木) 09:44
・「八月の博物館」瀬名秀明、角川文庫、2003年6月発行

 パラレルワールドとタイムパラドックスをメインテーマにし、メタ小説の手法を取り入れたファンタジー風SF小説……と説明すると、何だかやたらと欲張った作品のようですが、そのとおり欲張って技巧を凝らしすぎていて、焦点が少々ぼやけてしまいインパクトが弱い感じです。

 「パラサイト・イブ」で有名になった瀬名秀明は、僕と志向が似ているというか、興味を持つ分野が似ているというか、好きなことややってきたことが似ているというか、とにかくフィーリングが合う作家です。フィーリングが合いすぎて作品のストーリー展開が何となく読めてしまうので、かえってインパクトが弱くなってしまうことさえあります。(^^;)

 この作品で彼は、”理科系作家”というレッテルを貼られたことに対する戸惑いを披瀝しています。自分としては好きなことを好きなように書いているだけであり、理科系とか文科系といった分類にはこだわっていないのに、世間はどうしてそういった紋切り型のレッテルを貼ろうとするのかといった戸惑いは、僕にもよく理解できる気がします。

 理科系と文科系という分類は、明治政府が日本を軍事国家にするために行った富国強兵政策に基づいた日本独自のものであり、世界的に見れば全くのナンセンスです。

 しかし成長段階における刷り込みというものは恐ろしいもので、このナンセンスな2分類を単純に信じてしまい、自分のみならず自分の子供など周囲の人間の可能性までをも狭め、才能の芽を摘んでしまっている人達の何と多いことか!

 一体いつになったら、この過去の亡霊のような馬鹿げた呪縛から開放され、人間が本来持っている無限の可能性を素直に伸ばすことができるような社会になるのでしょうか……?(~o~)

                            とものり



1263. 青春のグラフィティコンサートVOL.4 とものり [URL]  2003/09/16 (火) 14:08
 昨日(15日)、名古屋栄の久屋大通り公園で行われた「青春のグラフィティコンサート」に行って来ました。(^o^)v

 このコンサートはCBCが主催する無料のフォークコンサートで、今年で4回目になります。出演者は南こうせつ、海援隊、永井龍雲、高田渡、杉田二郎・伊勢正三・大野真澄(内視教)、ばんばひろふみ、高山巌、三浦和人、小室等・及川恒平・四角佳子(まるで六文銭のように)、伊藤秀志など、そうそうたるメンバーです。

 このメンバーが持ち歌を中心にして20分程度のステージを披露しますので、午後1時から7時過ぎまで、延々6時間以上に及ぶコンサートです。

 今年は永井龍雲を初めて生で見ることができたのと、”フォーク界の古今亭志ん生”高田渡が生出演し、危ういながらも途中で演奏不可能になることなく、最後まで演奏してくれたので大感激でした。

 フォークファンなら知っていると思いますが、高田渡は出演者リストに名前が載っていても、いざコンサートが始まってみると結局演奏しなかったり、演奏を始めても途中で演奏不可能になったりし、しかもそれでも誰も文句を言わず、姿を見られただけで満足するという人間国宝的な人なのです。(^^;)

 それから、前座として11月にデビューアルバムが発売される予定のフォークデュオ「平川地一丁目(ひらかわじいっちょうめ)」が出演しました。この二人は佐渡在住の中学生の兄弟デュオで、昔風のフォークソングを変声期前のポーイソプラノで健気に歌います。

 彼らを見たのは初めてですが、何となく近いうちにブレークしそうな気がしますので、ちょっと注目しておきたいですね。

                            とものり



1262. 通信教育講座の私的宣伝!(^^;) とものり [URL]  2003/09/12 (金) 16:57
 このたび、ひょんなことからインターネットを利用した通信教育講座の講師をやることになりました。(^o^)v

 これは情報機構という会社が企画したもので、この会社は企業の研究開発、企画担当者を主な対象として、化学、医薬、電気などの分野の情報提供サービスを行っている会社です。

 講座名は「データ解析ビギナーのための基礎統計学入門」といい、僕はその中のベクトルと行列の講を担当します。これは当サイトの雑学コーナーに展示してある「ベクトルと行列(http://homepage1.nifty.com/snap/room04/c01/matrix/matrix.html)」をベースにしたもので、「こんなコ難しいことを書いたら誰も受講せんぞ!(-"-)」と思いながら、ついつい趣味に走ってやたらと突っ込んだことまで書いてしまいました。(^^)ゞ

 情報機構のサイト(http://www.johokiko.co.jp/)の「通信教育」というページに講座内容の説明があり、そこから受講の申し込みもできますので、興味のある方は覗いてみてください。

 講座内容の説明が少々オドロオドロしいので、恐れをなして受講者が一人もいないと困るなぁ……と、今更ながらに心配している今日この頃です。(^^;)

                            とものり



1261. 「日本語と韓国語」 とものり [URL]  2003/09/12 (金) 09:17
・「日本語と韓国語」大野敏明、文春新書、2002年3月発行

 日本語と韓国語を比較しながら、両者の関係、日本と日本語の成り立ち、そして日本と韓国の文化の関係まで、非常に広範囲にわたって考察した意欲的な本です。

 恥ずかしながら、僕がシロウト考えで書いた雑学コーナーの「韓国語と日本語(http://homepage1.nifty.com/snap/room04/c01/nihon/nihon01.html)」と同じテーマをより広く深く鋭く掘り下げ、はるかに多くのデータに基づいて、はるかに説得力のある考察を行っています。

 本当は僕の稚拙な説明を展示しておくよりも、「このテーマについては『日本語と韓国語』を参照のこと」という一文を展示しておく方がよっぽどいいのですが、せっかく苦労して書いたので展示はそのままにしておき、この本を参考文献に追加するだけにしました。(^^;)

 日本語トンデモ学派(^^;)に属する僕としては、「日本語は悪魔の言語か?」のように常識的だけど視野の狭い内容の本よりも、この本のように突飛だけど視野が広くて柔軟な思考をしている本の方がやっぱりしっくりきます。(^o^)v

                            とものり



1260. 「十二夜」 とものり [URL]  2003/09/10 (水) 08:54
・「十二夜(TWELFTH NIGHT)」トレヴァー・ナン監督、1998年、イギリス、衛星映画劇場

 シェークスピアの有名なコメディを、ロイヤル・シェークスピア・カンパニーのトレヴァー・ナンが映画化した作品。

 シェークスピアの地元イギリスで演劇界の巨匠トレヴァー・ナンが映画化しただけあって、全体的にそつなくまとまっています。舞台なら気にならない持って回ったようなセリフが多少鼻につきますが、それを映画的な言い回しにしてしまったらシェークスピアファンは納得しないでしょうから、致し方の無いところでしょう。

 シェークスピアの作品には女が男に化ける話がけっこうあり、男装フリーク(^^;)の僕はけっこうお気に入りです。ただこの作品のイモジェン・スタッブスの男装姿は、女っぽすぎてどう見ても女にしか見えません。

 まあ、それは製作者と観客との暗黙の約束事ですので作品を楽しむ妨げにはなりませんが、男装の麗人の中性的かつ倒錯的な妖しい魅力が好きな僕としては、少々物足りない気がします。(^^;)

                            とものり



1259. 「ブリジット・ジョーンズの日記」 とものり [URL]  2003/09/08 (月) 11:18
・「ブリジット・ジョーンズの日記(BRIDGET JONES'S DIARY)」シャロン・マグアイア監督、2001年、アメリカ/イギリス、レンタルビデオ

 世界中でベストセラーになったヘレン・フィールディングの同名小説の映画化。原作者が製作総指揮と脚本を担当しているだけあって、原作の味をあまり損なわないけっこういいデキです。

 この作品のために体重を6キロも増やしてブリジット役に挑んだレニー・ゼルウィガーが天然ボケのヒロインを可愛く演じ、コリン・ファースが生真面目で口下手な堅物役をそれなりにうまく演じています。そして、憎み切れない軽薄なプレイボーイ役のヒュー・グラントはまさにはまり役です。

 少々太めで、男にあまりもてない、どこにでもいそうな30才代の独身OLという設定からすると、レニー・ゼルウィガーは少々可愛すぎますが、映画にするとなるとせめてこれくらい可愛くないと絵にならないんでしょう。(^^;)

 本来の彼女はもっとすらりとした美人ですが、何となく”近所のちょっときれいなお姉さん”という感じなので、話題作「シカゴ」のしたたかな歌姫役よりも、こういった等身大の役の方が似合っている感じがします。

 ただ作品の内容としては女性マンガそのもので、この程度の作品なら吉田まゆみの作品を始めとして日本の女性マンガにはいっくらでもありますし、岡崎京子や紫門ふみの作品のようにもっともっと深くて面白い作品も沢山あります。

 これと同じようなことは世界的ベストセラーの「ハリー・ポッター」にもあてはまり、この程度のファンタジーなら日本のマンガ作品にはいっくらでもありますし、これ以上に深くて面白い作品も沢山あります。

 そういったことを考えると、日本に生まれて、日本のマンガ作品を原語で読むことができるのは本当に幸運だと思いますね。(^o^)v

                            とものり



1258. 「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」 とものり [URL]  2003/09/06 (土) 10:02
・「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(Knockin' on Heaven's Door)」トーマス・ヤーン監督、1997年、ドイツ、衛星映画劇場

 ハリウッド風のロードムービー。設定、キャラクター、ストーリー展開、演出のどれもがありがちで、何となくどこかで観たような感じの映画。(^^;)

 ただドイツ映画のせいか、それとも監督のせいか、ユーモアとペーソスのセンスが微妙にずれていて、それが奇妙な味を醸し出しています。

 また出てくる女優がみんなきれいで、しかも脱ぎっぷりが良いのには少々驚かされました。(*^^*)

                            とものり



1257. 「ラン・ローラ・ラン」 とものり [URL]  2003/09/04 (木) 09:33
・「ラン・ローラ・ラン(Lola Rennt)」トム・ティクヴァ監督、1998年、ドイツ、衛星映画劇場

 RPG風の一発ネタを、アニメを交えた意欲的な映像とテンポの良い音楽で効果的に表現した異色作で、一部映画ファンの間で話題になりました。

 ただ、これよりもできの良いRPGを沢山知っている者にとっては、少々色あせて見えてしまうのは致し方のないことでしょう。(^^;)

 ヒロインのローラを演じているフランカ・ポテンテは、それほど美人でもないし好みのタイプでもありませんが、走る姿はりりしくてなかなかいいです。(^o^)v

                            とものり



1256. 「六月の勝利の歌を忘れない」 とものり [URL]  2003/09/02 (火) 10:26
・「六月の勝利の歌を忘れない 日本代表、真実の30日間ドキュメント」岩井俊二監督/編集、2002年、日本、レンタルビデオ

 2002年6月に行われたサッカー・ワールドカップに出場した日本代表チームの30日間を、日本映画界の俊英・岩井俊二が監督・編集した公式ドキュメンタリーです。

 選手宿舎、ミーティング、 ロッカールーム、グラウンドでの非公開練習風景など、普通のマスコミでは報道されることのない貴重な映像を通して、選手やスタッフの思いがけない実像と日本代表チームの雰囲気が鮮明に浮かび上がってきます。

 著作権の関係で試合の映像が使えないせいもあり、試合の内容には踏み込まず、ジャーナリストも評論家も一切出演せず、ただひたすら選手やスタッフの素顔を取り続けているため、マスコミによって作り上げられた選手やスタッフのイメージがいかに虚像であるかがわかり、選手やスタッフに対して友達のような親しみがわいてきます。

 以前から中田選手の個人サイトなどにアクセスしていたため、大半の選手についてはその実像をある程度知っていましたが、明神選手のやたらとひょうきんなキャラクターには少々驚かされました。

 しかしこのドキュメンタリーを観た後でもなおイメージが変わらず、一番面白かったのは、何と言っても変なフランス人コンビ、トルシエ監督とダバディ通訳(正確にはパーソナルアシスタント)でした。(^^;)

                            とものり



1255. 「十二国記・風の海 迷宮の岸」 とものり [URL]  2003/08/31 (日) 10:40
・「十二国記・風の海 迷宮の岸」小林常夫監督、小野不由美原作、2002年、日本、レンタルビデオ

 小野不由美の傑作ファンタジー「十二国記シリーズ」の2番目の作品をアニメ化したもので、NHKのBSと教育TVで放映されたもののビデオ版です。

 原作ではこの作品には僕のお気に入りのヒロイン陽子が出ないので、あまり熱心に読みませんでしたが(^^;)、アニメではヒロインを出さないわけにはいかないせいか、狂言回し役として無理に出しています。

 陽子ファンの僕としては嬉しいんですが、そのせいでストーリー運びが多少ギクシャクしている感じです。まあ、アニメと原作は別物だからこれくらいはしょうがないか……。(~.~)

                            とものり



1254. 「二十日鼠と人間」 とものり [URL]  2003/08/29 (金) 09:03
・「二十日鼠と人間(Of Mice and Men)」ゲイリー・シニーズ監督、1992年、アメリカ、衛星映画劇場

 ノーベル賞作家スタインベックの同名小説を、ゲイリー・シニーズが製作・監督・主演した意欲作。

 学生のころからこの作品を舞台で演じてきて、ずっと映画化を狙っていたシニーズが監督・主演しただけあって、原作を読んでいても失望の程度の少ないなかなかのできです。難しいレニー役に昔からの演劇仲間であるジョン・マルコビッチを選んだのも、当を得たキャスティングです。

 題名はスコットランドの詩人ロバート・バーンズの詩「ハツカネズミ」の第7節からとったもので、まさにこの作品のテーマそのものを表しています。

    ハツカネズミと人間のこのうえもなき企ても
    やがてのちには狂いゆき
    あとに残るはただ単に悲しみそして苦しみで
    約束のよろこび消えはてぬ

 「二十日鼠と人間」以後、これはよくあるテーマとなり、例えば映画では「天使が降りたホームタウン」、「レインマン」、「グリーンマイル」などが影響を受けていると思われます。

                            とものり



1253. 「スターマン−愛・宇宙はるかに−」 とものり [URL]  2003/08/28 (木) 09:36
・「スターマン−愛・宇宙はるかに−(Starman)」ジョン・カーペンター監督、1984年、アメリカ、衛星映画劇場

 SFホラーを得意とするカーペンター監督には珍しい、ロードムービー風のSFラブロマンス。

 低予算のわりにまあまあ頑張っているほうでしょうが、低予算見え見え(^^;)のSF秀作「ガタカ」を観てしまった後なので、何となく物足らない感じです。全体としてそつなくまとまっているんですが、設定、アイデア、演出のどれもがありがちでインパクトが弱いんですよね。(~.~)

                            とものり



1252. 生ビールの季節ですねぇ〜 キャプテン  2003/08/27 (水) 16:29
>> あと気をつけねばならないのは、本人は指を曲げてるつもりなのに、実際は凸になってるので、やたらとそこらに指の先っぽをぶつけて突き指しそうになることです。^^;

これはすでに何回もやらかしております。(^^; ま、もともと、自分の体の
幅の感覚を考えずに、よくタンスと壁の間に挟まったりしてますので、耐性に影響はございまへん。(/_\)カナシイ

>> ですから、キャッチボールはしないほうがよろしいでしょう。^^;

 キャッチボールどころか、先週の日曜日は、ソフトボールのピッチャーを
やりまして、固定最終日だったものですから、固定するアルミの板をいつも
より 3㌢ばかし指から出して固定しといたもんですから、メッチャ速い球が
投げれました。v(^o^)ケイサンドオリ

>>      熊五郎のラーメンでもいいよ。v(^o^)  NEGI

 おぉ!熊五郎って、うちの近所にないしぃ、行ったことないしぃ、そこにし
ましょ。とりあえず、ザーサイと生中ですな。(*^ー゜)b

キャプテン@あっ、ビール飲めないんだっけ。ヾ(^^)コレコレ



1251. 曲がれ〜曲がれ〜(^^; キャプテン  2003/08/27 (水) 16:28
>NEGIさん

>> 指を曲げる力は充分あるのに皮膚が突っ張って曲げられないってのは、おかしな感触でしたね。

 そうそう。(^o^) ホワイト餃子をあと 3個食べればタダなのに、ど〜しても
その 3個が食べられない感覚に似たものがあります。ヾ(^^)ォィォィ

>> 私の場合は、お風呂で温めながらすこしづつ曲げるようにしましたが、でも無理をすると、バリッってな感じで関節の皮膚が裂けてしまうので、そうなると楽に曲がるようになりますが痛くてたまりません。(笑)

 げげっ。w( ゜o゜ )w 皮膚を裂こうと思ったら、そ〜と〜な力だと思うんです
けどがぁ。。。私の場合、主たる仕事はデスクワークなので、ここ10年ばか
し、ボールペンよりも重たいもの持ったことがないので、その点はだいじょ
ぶですね。v(^o^) あっ、デスクワークってのは、机をかついで運ぶことね。
(笑)

>> キャプテンの場合は、指の腱を痛めてるようなので、私と同じことをするとブチッってな感じで再び腱が切れて、きっともっと楽に曲がるようになるような気がいたします。^^;

 うん。この方法が一番かな?。。。って、腱は切ってないんだってばぁ〜。
腱をとめてるじん帯みたいなのが、だん吉。。。モトイ(^^;。。断裂しただけで
すぅ。凸(^o^)

キャプテン@句点を省かないでね。(笑)