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653. Cabibbo-Kobayashi-Maskawa matrix 投稿者:山本直樹 投稿日:2008/10/08(水) 13:12:51
Cabibbo-Kobayashi-Maskawa matrix
http://en.wikipedia.org/wiki/Cabibbo-Kobayashi-Maskawa_matrix
ノーベル賞とこの行列が関係しているらしいですね。

残念ながら私には全く理解不能ですが、、

652. Re[651]:赤池先生 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/10/07(火) 09:31:47
>山本直樹先生

>>先ほども電話したように朝日新聞に赤池先生のことが大きく取り上げられていました。
>>朝日新聞の科学欄の記者のレヴェルは高いような気がいたしました。

 僕は、迂闊にもこの赤池先生の記事を見逃していたので、教えていただいて助かりま
した。何しろ赤池先生は、少し前に亡くなられた林知己夫先生と並んで、世界的に有名
な日本の統計学者ですからねぇ。(^^)ゞ

 朝日新聞が、どうして今頃、赤池先生の記事を掲載したのかわかりませんが、このよ
うな専門的な事柄を大きく取り上げるのは、いかにも朝日新聞らしいですね。他の新聞
だったら、一般受けする疑似科学や似非科学を取り上げることはあっても、こんな専門
的な話題は敬遠するでしょう。

 記事の内容は、残念ながらピントはずれなところが多々ありますが(^^;)、一般向け
の記事ですから致し方ないでしょうね。

>>現場感覚と数学理論の両者が科学(自然科学、社会科学)の発展に重要のようです。

 これは全く同感ですね。統計学のような応用数学は、純粋数学と違って、現場で役立
つものでなければ意味がない、と僕は思っています。事実、Fisherも、Gosset(Student)
も、Wilcoxonも、赤池先生も、林先生も、重要な統計手法の着想を実際の現場から得て
います。

 ちなみに、AICについては、当館の以下のページをご覧ください。(^_-)

・雑学の部屋→雑学コーナー→統計学入門→7.3 変数の選択 (注2)
  http://localhost/snap/room04/c01/stat/stat0703.html#note02

・雑学の部屋→雑学コーナー→統計学入門→9.3 1変量の場合 (注1)
  http://localhost/snap/room04/c01/stat/stat0903.html#note01

                          とものり

651. 赤池先生 投稿者:山本直樹 投稿日:2008/10/06(月) 19:07:43
杉本先生

先ほども電話したように朝日新聞に赤池先生のことが大きく取り上げられていました。
朝日新聞の科学欄の記者のレヴェルは高いような気がいたしました。
現場感覚と数学理論の両者が科学(自然科学、社会科学)の発展に重要のようです。

650. Re[649]:バッハ シャコンヌ 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/10/06(月) 09:47:40
>山本直樹先生

>>バッハ シャコンヌ名曲ですね
>>http://jp.youtube.com/watch?v=DEJGZAmAS2I&feature=related

 これは、イエペスが得意の12弦ギターでシャコンヌを演奏している画像ですね。

 ギター弾きにとって、シャコンヌは一度は挑戦したい名曲&難曲です。実は、僕も若
い頃はシャコンヌに凝ったことがありました。でも、何とか弾くことはできても、なか
なか暗譜できずに、演奏会で弾くまでにはいたりませんでした。(^^;)

 イエペスといえば、大学時代に演奏会を聴きに行き、握手していただいたことがあり
ますよ。繊細でほっそりとした指と、優しそうな笑顔が非常に印象的でした。(^o^)v

 僕はセゴビア派だったので、イエペスよりもジョン・ウィリアムズの方が好みだった
んですが、演奏会で握手してもらってからは、イエペスも好きになりました。要するに、
単なるミーハーなんですよね。(^^)ゞ

                         とものり

649. バッハ シャコンヌ 投稿者:山本直樹 投稿日:2008/10/05(日) 18:09:59
杉本先生
バッハ シャコンヌ名曲ですね
http://jp.youtube.com/watch?v=DEJGZAmAS2I&feature=related

648. Re[647]:生存率 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/10/03(金) 09:56:51
>山本直樹先生

>>一般の人は5年生存率がよい病院がよい病院と思うでしょう。
>>それを検証するためにそこでこの記事を利用して
>>:
>>で重回帰解析して一次回帰式を作成して各変数の重みを計算して記事にするような
>>新聞社がないかなどと妄想をたくましくしてしまいました。

 これに似たことは、OR(オペレーションズ・リサーチ)分野で実際に活用されています
ね。でも新聞社にはORの専門家はいないでしょうから、少々難しいでしょうね。(^^;)

 僕も、会社勤め時代に経営企画部から依頼されて、売り上げ予測などをこの方法で
やったことがありますよ。でも、生来の商売音痴のせいで(^^;)、どうしても興味が持
てずに、計算方法を部の人に教えて、僕自身は手を引いてしまいました。

 いくら数学的知識を持っていても、適用分野に関する興味と知識と経験がないと勘が
働かず、良い解析はできないんですよね。どんな分野でも、人間の勘というか洞察力が
最も重要なポイントだと思います。

 そういえば、最近、こういったことを一般向けに解説した本として、「その数学が戦
略を決める」(イアン・エアーズ 著、山形浩生訳、文藝春秋)という本が話題になった
ことがありますね。

 恥ずかしながら、僕はまだ読んでいませんが、書評を読むと、OR的な手法のことを解
説しているようです。昔、ORが企業で大流行した時に、同じような啓蒙書が沢山出版さ
れました。現在は「データ・マイニング」が流行しているので、これを一般向けに解説
した啓蒙書が沢山出版されているようです。

 ORもデータ・マイニングも、数学的な内容は似たようなものですが、時代によって言
葉に流行があるので、手法の呼び名が変わります。普通の人は、中身よりもラベルで物
事を判断してしまう傾向があるので、ラベルが変わっただけで、何か新しくて素晴らし
い物だと思ってしまうんでしょうね。(^^;)

                          とものり

647. 生存率 投稿者:山本直樹 投稿日:2008/10/03(金) 08:37:39
杉本先生

今日の新聞報道によるといろいろながんセンターの5年生存率が公表されていました。
一般の人は5年生存率がよい病院がよい病院と思うでしょう。それを検証するためにそこでこの記事を利用して
説明変数
5年生存率
被説明変数
施設(ダミー変数化)
ステージ1/4比
治療患者数
で重回帰解析して一次回帰式を作成して各変数の重みを計算して記事にするような新聞社がないかなどと妄想をたくましくしてしまいました。

646. Re[645]:多施設共同研究 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/10/01(水) 09:34:57
>山本直樹先生

>>いつもの動物的感覚がきれいに実証されることに驚きました。

 「多施設共同臨床試験における終了施設数曲線のシミュレート」は、製薬企業勤め時
代に導いたもので、臨床試験業務に対する僕の最大の貢献だと自負しています。(^o^)v

 この原理は、臨床試験に限らず、多くの人や施設が共同で行う仕事にはたいてい当て
はまると思います。

>>なんに限らず度胸と、感の仕事から事実の数学的な解析と検証に基づいた仕事にする
>>べきですね。

 このシミュレート曲線を導くきっかけになったのは、それまでの現場経験と勘です。
色々な理論や原理を発見するきっかけは、やっぱり現場経験と勘が大きいと思います。

 でも、経験と勘で行っていたことに理論的な裏打ちができると、自信を持って事が進
められますし、他人にも説明しやすいですよね。


>>選挙が近づいていますが「国の税収を増やす」という目的のために個々の政党が事実
>>の数学的な解析と検証に基づいた公約を示してくれなければ困ります。

 政治の世界は「地盤、看板、カバン」であり、同時に「親分・子分」の世界ですから
ねぇ。経験と勘から科学的理論の世界を構築するには、かなりの時間がかかると思いま
す。(^^;)

                          とものり

645. 多施設共同研究 投稿者:山本直樹 投稿日:2008/10/01(水) 06:44:29
全施設終了予定期間の半分が過ぎた時点で80%程度が終了していたとしたら、予定以上に順調に進行していると考えず、予定よりも遅れているので何らかの対策を施す必要があると考えなければならないのです。

いつもの動物的感覚がきれいに実証されることに驚きました。
なんに限らず度胸と、感の仕事から事実の数学的な解析と検証に基づいた仕事にするべきですね。選挙が近づいていますが「国の税収を増やす」という目的のために個々の政党が事実の数学的な解析と検証に基づいた公約を示してくれなければ困ります。

644. スパムメールの傾向 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/09/30(火) 20:59:20
 現在、スパムメール対策として、メールのヘッダに含まれる特徴的なキーワー
ドを片っ端から登録しています。そのキーワードを眺めていると、人間の欲望と
現代社会の傾向が、何となくわかってくるような気がします。(^^;)

 一番多いキーワードはやっぱり性に関するもので、性欲が人間の原初的な欲望
であることを反映しています。キーワードの例としては、次のようなものがあり
ます。

 人妻・若妻・幼妻・奥様・主婦・熟女・素人女性・淑女・美女・セレブ女性
 ・出会い・プライベートルーム・密談コミュニティ・密会BBS・秘密の待合室
 ・ホスト募集・バイアグラ・裏DVD・盗撮

 これらのキーワードは、ピンク映画やビニ本の題名に含まれるキーワードでも
あり、お馴染みのものばかりです。(^^;)

 次に多いのが、お金がからんだものです。洋の東西を問わず、今も昔も、イン
ターネットでも犯罪でも、女(男)と金が最大のキーポイントなのでしょう。

 お金にお困りの方・お金になる話・謝礼金・急なご融資・貴殿指定口座振込

 興味深いことに、英語のスパムメールには、次のように時計に関するキーワー
ドがけっこうあります。

 Rolex watches・Chanel watches・Replica watches・Perrelet watches・
 Quality watches・Popular watches

 今のところ、これはと思うような独創的なキーワードはありません。もっとも、
あまり独創的で尖っていると、引っかかるカモがいなくなるので、ベタなものに
なるのは致し方ないところでしょう。(^^;)

                            とものり

643. Re[642]:ブラックジャック 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/09/22(月) 10:41:43
>山本直樹先生

>>連載の最終回の以下のシーンが私には強く印象に残っています。

 このシーンは、おそらく手塚先生自身の自問自答を、ブラック・ジャックとドクター
・キリコという自らの分身に託して表現したのでしょうね。

 こういった正解のないような深くて重い問題に対して、自身の迷いや悩みをそのまま
正直に出してしまうことが、手塚先生の作品にはたまにあります。

 ブラック・ジャックと同じ医学テーマの名作「きりひと賛歌」にも、そういったシー
ンがありますし、鉄腕アトムの「青騎士の巻」でも、人間の差別意識というテーマを真
正面から扱っています。

 こういった、下手をすれば物語そのものを壊してしまう深くて重いテーマと、それに
対する自身の迷いや悩みを、たとえ子供向けの作品であっても正直に出してしまう、と
いうか、作家としての業から出さざるを得ないところが、手塚先生の特徴であるような
気がします。

 手塚先生自身は、クリエイターとして、テーマを未消化のまま出してしまう生硬さを
嫌がっておられました。でも、そういった深くて重いテーマをマンガに取り入れ、マン
ガの表現方法を飛躍的に拡大したところが、手塚先生の功績だと思います。

 そういえば、医学生の青春群像を描いた僕の好きな映画「ヒポクラテスたち」(1980
年、大森一樹監督)の中に、医学生が宿直室で「ブラック・ジャック」を読んでいるシ
ーンがあります。

 この作品は、大森監督が自身の医学生時代をヒントにして撮った作品であり、彼は手
塚ファンでもありますから、そのシーンは手塚先生に対するオマージュだろうと思いま
す。

 でも僕は、医学生が「ブラック・ジャック」を読んでいるシーンを見て、妙に感動し
てしまいました。

 この映画を観た頃は、薬業界に足を踏み入れてすでに10年ほど経っていましたから、
医学や薬学に対する素朴な感動や疑問が薄れかけていました。それで、このシーンを見
て、医学や薬学に対する素朴な気持ちを思い出したような気がしたのです。

 今は医学界からも薬業界からも少し離れて、また素朴な感動や疑問を素直に感じられ
る立場になり、何となく嬉しい気がしています。

                          とものり

642. ブラックジャック 投稿者:山本直樹 投稿日:2008/09/21(日) 13:51:49
杉本先生
ドクターキリコは方向性は異なるものの、ブラックジャック同様に医師としては真摯な人物であり、その点では互いに認め合っているところも見られます。また自殺を激しく嫌っている点はブラックジャックと共通しています。
連載の最終回の以下のシーンが私には強く印象に残っています。
ドクター・キリコがやってくる。「相変わらず正義漢ぶってきざな男だ」「お前もこの列車に乗っているのか」「またどこかの怪我人をその奇跡の手で切ったりつないだりするのかい。お前さんがいくら正義とかなんとかいって、人助けをしたってどうせ誰にも感謝されないんだぜ。大金をとるんだからな」「うるさいな。お前さんの話は聞き飽きているよ」「お前さんに面白いものを見せよう。いや。面白い人に会わせてやろう」

そこに車椅子に乗った老人がやってくる。「タイのミクチャ族の老人で、今年182歳だ。この年寄りはパリで3回、ロンドンとニューヨークで2回ずつ命を延ばす手術をしたんだ。心臓・胃・肝臓・肺・脊椎・手足。この人の体でメスを入れていないところはない」「そのようだな」「そして今日までやっと命を永らえてきたんだ。目も見えんし口もきけん」ウォーオーと叫ぶ老人。「どうか頼むから殺してくれと言っているんだ。医学の力で人間をどんなに長生きさせたって老衰だけは避けられん。そしてその苦痛からむしろ死を望むようになるんだ。あの老人はわざわざ日本の俺のところへ安楽に死なせてくれと頼んできたんだぜ」「いけない。殺すな」「じゃあ若返らせてやれよ。どうだできまい。これから俺はあの老人に安楽死を施すぜ。それがむしろ幸せなのさ」「待てキリコ。お前のすることは殺人だ」
山本直樹


641. Re[640]:フーガの技法 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/09/20(土) 23:08:15
>山本直樹先生

>>私の趣味は音楽でとりわけバッハです。特に、ヘルムート・ヴァルヒャのオルガン演
>>奏による、オルゲル・ビュッヒラインとフーガの技法の2曲は宝物の様な存在です。

 オルゲル・ビュッヒラインは、残念ながら部分的にしか聴いたことはありませんが、
ヴァルヒャのフーガの技法はまさに神がかり的な演奏ですね。

 フーガの技法は、僕が無謀にも作曲・編曲の真似事を始めるきっかけになった作品で
あると同時に、音楽の道に進むことを断念した作品でもあります。

 あれだけ壮大かつ緊密に構成された作品を聴くと、誰でも一度はまねしたくなると思
います。そして和声学とか作曲法とかをかじればかじるほど、人間が創ったとは思えな
いほどの完璧さと美しさに、たいていの人が打ちのめされてしまうと思います。

 僕は、手塚治虫に憧れてマンガを描き始め、手塚治虫の作品に打ちのめされて、マン
ガ家になることを断念しました。それと同じように、バッハに触発されて音楽を始め、
バッハの作品に打ちのめされて、音楽の道を断念しました。

 今では、マンガも音楽も単なる趣味になっています。今は、自分の非才さを十分にわ
かっていますし、ささやかながら、自分に向いた道を見つけたつもりですので、どちら
も趣味に留めておいて良かったと思うと同時に、やはり一抹の寂しさがあります。

>>先生もご存知のようにフーガの技法は、バッハの対位法芸術の集大成でもあり、白鳥
>>の歌でもあります。B(変ロ)A(イ)C(ハ)H(ロ)の音型が現われる第3主題、曲が途中で
>>未完のまま途切れる時、いつ聴いても、はっとしてしまいます。

 おかしな連想かもしれませんが、この最後のフーガを聴くと、宮沢賢治の未完の名作
「銀河鉄道の夜」のラストシーンを思い出してしまいます。

 「銀河鉄道の夜」は、作者によって一応のラストシーンが書かれたにもかかわらず、
その後、新たなラストシーンが書かれ、それは新たな物語が始まるような予感を残しつ
つ、未完のまま終わっています。

 フーガの技法は、最後のフーガの前で、一応、完結したような構成になっています。
そしてこの最後のフーガは、途中で、それまでの主題とは全く別の「BACH」の主題を導
入し、新たなシリーズが始まるような予感を残しつつ、未完のまま終わっています。

 こういった構成上の類似点に加えて、どちらも宇宙や神を感じさせるような神秘的か
つ透明感に溢れた作品です。

 バッハも宮沢賢治も非常に宗教的な人であると同時に、同じように孤高の天才でした
ので、同じように「神の声を聴いて」作品を創ったのかもしれませんね。

                          とものり

640. フーガの技法 投稿者:山本直樹 投稿日:2008/09/20(土) 11:35:06
杉本先生
最近のように自分の利益ばかり声高に主張したり、自分にとって利用価値が有るか無いかで人を判断する様な世相にはとてもやり切れない、虚しい、希望を持てない気持ちに陥ることがよく有ります。そういう時は、私は世間から心の距離を置くようにしています。
私の趣味は音楽でとりわけバッハです。特に、ヘルムート・ヴァルヒャのオルガン演奏による、オルゲル・ビュッヒラインとフーガの技法の2曲は宝物 の様な存在です。
オルゲル・ビュッヒラインは、「いざ来ませ、異邦人の救い主」「古き年は過ぎ去りぬ」「人よ、汝の大いなる罪を悲しめ」「ああ、いかにはかなき、いかに虚しき」など第42 曲まであるのですが、先生にも聴き覚えの有る旋律が有るかもしれません。下降減7度は堕落、長調と短調の交替は心の動揺、うねるような音の動きはサタンを表しているそうです 。 先生もご存知のようにフーガの技法は、バッハの対位法芸術の集大成でもあり、白鳥の歌でもあります。B(変ロ)A(イ)C(ハ)H(ロ)の音型が現われる第3主題、曲 が途中で未完のまま途切れる時、いつ聴いても、はっとしてしまいます。
ヘルムート・ヴァルヒャという盲目のオルガニストよりも、テクニック的には上のオルガニストはいます。でも、バッハ作品に対するあの直向きさ、静かな、でも熱い思いが私にはとても感動的です。

639. スパムメールの対処法 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/09/16(火) 20:37:20
 僕はメールアドレスをウェブサイトに公開しているため、スパムメールがやた
らと来ます。

 会社勤めの時は、仕事のメールは主として会社のメールアドレスに来たため、
スパムメール対策はあえてしていませんでした。しかし、今は仕事のメールが個
人メールアドレスに来るため、スパムメールをいちいち削除するのはけっこう面
倒です。

 こういう場合、普通はプロバイダーが用意している迷惑メールブロックサービ
スを利用すれば、ある程度は対処できます。しかし、天邪鬼でしかも経費を節減
したい(^^;)僕は、現在、メーラーとして利用している電信八号のメール自動振
り分け機能を利用することにしました。

 電信八号メール自動振り分け機能は、メールのヘッダに含まれる文字列を利用
して振り分けます。そこで、スパムメールの題名と送信者の中に含まれる特徴的
な文字列を、片っ端から登録しました。

 しかし、敵もさるもの引っ掻くもの、題名と送信者を微妙に変えて何度も送ら
れてくるものとか、「ありがとうございました」といった、ごく一般的な題名で
送られてくるものがあります。

 これらのスパムメールの対処法を色々と考えているところですが、なかなかう
まい方法が見つかりません。どなたか、うまい方法をご存知の方はいませんか?

                            とものり

638. Re[637]:統計学入門続編 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/09/12(金) 12:43:31
>なかなかさん

>>こんにちわ。遅まきながら「統計学入門」購入しました。

 それは、ありがとうございます〜!m(..)m

>>多変量解析の本、出たら購入しますよ。なので、少なくとも1冊は売れます。

 はははは〜、ありがとうございます。版元が聞いたら、喜ぶでしょう。(^^;)

 こういった本を書くのは、本当に労多くして益の少ない仕事ですね。でも、読んでく
れる人が1人でもいると思うと、やたらとリキが入りますよ。

 出版が決まったら、この頓陳館で大々的に宣伝しますので、その節はよろしくお願い
します。m(..)m

                          とものり

637. Re[633]:統計学入門続編執筆中! 投稿者:なかなか [URL] 投稿日:2008/09/11(木) 22:36:36
こんにちわ。遅まきながら「統計学入門」購入しました。
サイトでこれだけ世話になったのですから、手元にあっても良いかと思いまして。
>> 拙著「統計学入門」は、残念ながら初版がまだ売れ残っていて、重版はできそ
>>うもありません。(T_T)
Amazonで、なんかもう残り1冊のような表示のされ方をしていたので急いで入手したのですが、実はそうだったのですね。
多変量解析の本、出たら購入しますよ。なので、少なくとも1冊は売れます。

636. Re[635]:eiπ + 1 = 0 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/09/10(水) 17:42:26
>山本直樹先生

 英文と数学との格闘、ご苦労様です。m(..)m

>>先生はもう読まれたでしょうが博士の愛した数式という美しい小説があります。
>>オイラーの公式は鈍感な私が見ても理不尽な世界の奥にある美しい秩序を感じます。

 もちろん、読みましたよ。好きな小説なので、映画化されたものまで観てしまいま
した。(^o^)v

 オイラーの公式は、数学の基本となる0と1、円周率π、自然対数の低e、そして虚数
単位iの間にある不思議な関係を表した式であり、僕は数学で最も美しい公式と思って
います。

 数学を題材にした小説は非常に少ないので、「博士の愛した数式」は貴重な小説で
すね。

 この作品以外に、江戸時代の和算を題材にした、珍しい少年少女向け小説「算法少
女」という作品があります。この作品は長らく絶版になっていましたが、最近、ちく
ま学芸文庫で復刊しましたので、読むことができると思います。

 興味深いことに、「博士の愛した数式」も「算法少女」も作者は女性です。女性は
数学が苦手という迷信がありますが、これらの作品を読むと、それが単なる迷信であ
ることがわかりますね。(^^;)

                          とものり

635. eiπ + 1 = 0 投稿者:山本直樹 投稿日:2008/09/10(水) 16:55:23
杉本先生
毎日、なれない英文と、数学に格闘しています。
ちょっと休憩。
そのくせ夜になると文庫本などを読んでいます。
先生はもう読まれたでしょうが博士の愛した数式という美しい小説があります。
オイラーの公式は鈍感な私が見ても理不尽な世界の奥にある美しい秩序を感じます。
これからもよろしくご指導ください。

634. パラリンピックとデフリンピックとスペシャルオリンピックス 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/09/09(火) 11:37:15
 今、北京でパラリンピックが開催されています。実は、パラリンピックには聴
覚障害者と知的障害者は含まれていません。

 聴覚障害者のための国際総合競技大会は、「デフリンピック(Deaflympic)」と
いう名称で、4年に1度、パラリンピックの翌年に開催されます。

 デフリンピックは、1924年に「国際ろう者競技大会」という名称で始まり、障
害者のための国際大会としては最も古い歴史があります。パラリンピックは1960
年に始まりましたから、デフリンピックの方が36年も古いわけです。

 デフリンピックは、来年、台湾の台北で第21回大会が開催されることになって
います。

 また知的障害者のための国際総合競技大会は、「スペシャルオリンピックス
((Special Olympics:SO)」という名称で、やはり4年に1度、パラリンピックの翌
年に開催されます。

 スペシャルオリンピックスは1968年に始まりましたから、3つの大会の中では
最も歴史の新しいものです。この大会は、来年、中国の上海で、第13回大会が開
催されることになっています。

 以前、海部郡で区長会長をやっていた時、地元にデフリンピックの女子卓球団
体で優勝したメンバーのひとりがいて、その人の壮行会に出席して、初めてデフ
リンピックとスペシャルオリンピックスのことを知りました。

 それ以来、デフリンピックとスペシャルオリンピックスのファンになりました。
しかし、普通のマスコミはこれらの大会のことを全く報道しないため、区長時代
の人脈を利用した口コミや、インターネットで情報を得ています。

 天邪鬼でオリンピック嫌い(^^;)の僕は、国の威信という馬鹿げたものが幅を
きかすオリンピックよりも、パラリンピックやデフリンピックやスペシャルオリ
ンピックスの参加者数にこそ、その国の文化の程度が反映されると思っています。

 実際、パラリンピックやデフリンピックやスペシャルオリンピックスの対人口
比にした参会者数を見ると、福祉行政が行き届いていて、障害者の社会参加の程
度が高い北欧の国々が群を抜いて多くなっています。

 日本の人口約1億3千万人中、障害者は約700万人いるそうですが、その数に比
べて、これらの大会への参会者数は決して多いとはいえません。また、それらの
大会を支援する企業の数や、それらの大会を報道する報道陣の数は、情けないほ
どの低さです。

 このあたりに、日本の福祉行政の貧弱さと、社会が障害者を受け入れる風土の
無さが、如実に表れているような気がします。(~.~)

                            とものり

633. 統計学入門続編執筆中! 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/09/05(金) 16:55:40
 拙著「統計学入門」は、残念ながら初版がまだ売れ残っていて、重版はできそ
うもありません。(T_T)

 出版社との約束では、重版が出せるようだったら、続編を検討するということ
でした。ところが有り難いことに、続編として多変量解析の解説書を出すという
企画を持ちかけていただきました。まさに、「有り難い」ことです。(^人^)

 とゆーことで、現在、多変量解析の解説書を書いているところです。前著と同
様、数式は極力使わず、ベクトルと行列は一切使わずに説明するということで、
色々と苦労しています。しかし挑戦しがいのあることなので、かなりやる気にな
って取り組んでいます。

 でも、多変量解析となると統計学入門よりもユーザーが少ないので、最初の本
よりも売れ行きは悪いだろうなぁ……。(~o~)

                            とものり

632. 「ピアノの森」 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/08/29(金) 10:18:06
・「ピアノの森(The Perfect World of KAI)」小島正幸監督、2007年、日本

 一色まことのヒットマンガをアニメ化した作品。

 長い連載マンガの最初のエピソードをアニメ化したため、総集編的な作品にな
ってしまっていて、原作を知る者にとっては不満を感じるところがあります。し
かし、これは1本の映画ですから致し方ないところでしょうし、それなりにそつ
なくうまくまとめられていると思います。

 この作品や、さそうあきらの「神童」、そして二ノ宮知子の「のだめカンター
ビレ」など、最近はクラシック音楽をテーマにしたマンガが流行っています。

 これらの作品は、クラシック音楽ということで、楽器の演奏者が主人公になり、
音楽の素晴らしさを表現するために、音の良さとか演奏技術の巧みさがクローズ
アップされることになります。

 はるか昔(^^;)、作詞・作曲と編曲を志し、どちらかと言えば作曲のために楽
器を習った僕としては、この傾向にはどうしても違和感を覚えてしまいます。

 例えは悪いのですが、コンピュータの素晴らしさを表現するために、天才プロ
グラマーではなく、天才オペレーターをもてはやすようなもので、何となく本質
からずれているような気がするのです。

 しかし、フォークソングやポピュラーソングならまだしも、クラシック音楽で
作曲者を主人公にするとなると、多少なりとも作曲技法のことを描く必要があり
ますから、一般受けしないでしょうね。(^^;)

 そのため、「アマデウス」(ミロス・フォアマン監督)や「敬愛なるベートーヴ
ェン」(アニェシュカ・ホランド監督)のように、音楽そのものよりも、人間ドラ
マを中心にした作品になってしまうのでしょう。

                            とものり

631. 「フォロー・ミー」 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/08/23(土) 16:46:56
・「フォロー・ミー(The Public Eye)」キャロル・リード監督、1972年、イギリ


 若かりし頃、公開時に観た作品です。詳しい内容は忘れていたものの、甘く切
ない主題歌はしっかりと覚えていました。

 「第三の男」のキャロル・リード監督と、「ローズマリーの赤ちゃん」のミア・
ファロー、そして「屋根の上のバイオリン弾き」のトポルという組み合わせで、
こんなにも心優しい大人のメルヘンを撮ったとは意外です。

 しかもこの作品を観ると、僕が勝手に抱いていた3人のイメージとはかなり違
うのに、3人ともこれが本来の持ち味のような気がしてきます。特に、イスラエ
ルの俳優トポルが、実にいい味を出しています。

 久しぶりに懐かしい主題歌を聞き、若かりし頃の甘酸っぱい思い出がフラッシ
ュバックしてきて、無性にマカロンを食べたくなりました。(^^;)

                            とものり

630. Re[628]:初盆 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/08/21(木) 12:09:15
>ISLAYさん

>>亡くなったのが6月22日で、それから毎週土曜日は七日参りが続き
>>8月3日に49日、8月9日に大施餓鬼、8月14日にお盆のお参り
>>とにかく休日が休日にならないといった状況でした・・・

 それは大変でしたね、ご愁傷様です。

 亡くなられたのが6月22日ですと、四十九日が終わったとたんに初盆ですね。七日ご
との法要もきちんと行ったのなら、毎週法要が続きますから大変だったでしょう。

 もう少し遅ければ初盆は来年になっていたでしょうが、こういったことは、あまり間
をおかず、一連の流れとしてやってしまった方が気分的にいいような気がしますね。

                         とものり

629. Re[627]:葬儀屋 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/08/21(木) 11:48:30
>通りすがり(^^;;さん

>>私事ですが、先日叔母の葬儀、今週末は叔父の葬儀(密葬済)と葬式の連荘なので
>>すが、葬儀社ってボロイというか、仕事は適当だし、金額が思いっきりふっかけて
>>くるし。。。
>>きちんと商売して欲しいなぁ。。

 それはご愁傷様です。

 確かに、葬儀屋は色々とふっかけてきますね。そもそも葬儀関係の価格は、高いんだ
か安いんださっぱりわからないことが多いので、ふっかけだろうとわかっていても、ど
うしようもないことが多いですしね。(^^;)

 ただ、じゃあ、ボロイ儲けだから葬儀屋で働くかと言われると、いくら高い賃金を貰
っても、あまりやりたい仕事ではありませんねぇ。

 普通に病気で死んだ人ならいいんですが、事故なんかで死んだ人の死体の処理は相当
に大変ですし、年がら年中待機中で、ゆっくり休む暇がない仕事ですからね。

 できることなら、笑顔でやれる仕事がいいですよ。(^^;)

                          とものり

628. Re[626]:初盆 投稿者:ISLAY 投稿日:2008/08/21(木) 00:30:30
>とものりさん

実は当家も父の初盆でした。

亡くなったのが6月22日で、それから毎週土曜日は七日参りが続き
8月3日に49日、8月9日に大施餓鬼、8月14日にお盆のお参り
とにかく休日が休日にならないといった状況でした・・・

いい加減に墓石の手配もしなくちゃ  ISLAY

627. Re[626]:初盆 投稿者:通りすがり(^^;; 投稿日:2008/08/20(水) 17:23:06
>とものりさん

>> それから、今はペットの病院やお墓や法要儀式も盛んだそうですから、葬儀屋
>>業界にとっては、ビジネスチャンスが大きくなりつつある時代のようです。(^^;)

そうですね。
花屋で儲かっているところは、皆一様に葬儀用ですからね。。。

私事ですが、先日叔母の葬儀、今週末は叔父の葬儀(密葬済)と葬式の連荘なのですが、葬儀社ってボロイというか、仕事は適当だし、金額が思いっきりふっかけてくるし。。。
きちんと商売して欲しいなぁ。。

626. 初盆 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/08/17(日) 10:08:48
 今年のお盆は、1月に死んだ兄貴の初盆でした。

 初盆の法要は、宗派によっても土地によってもやり方が違います。ウチの場合
は、その年に初盆を迎える人達がお寺に集まり、「水向け」という儀式を行いま
す。

 水向けとは、お盆にお寺が行う施餓鬼会という法要の中で行われるもので、初
盆を迎える故人の卒塔婆に水をかけて、冥福を祈るという儀式です。この儀式は
オヤジさんの初盆の時に経験しているので、戸惑いはありませんでした。

 ただ、オヤジさんの初盆の時と違って、今回は、葬儀屋さんがみたらし団子と
カキ氷、それからワタ飴をサービスで配っていました。また今回は、初盆を迎え
た人がオヤジさんの時よりかなり多く、26名もいました。

 これからは、兄貴のような団塊の世代の人達が病気になり、徐々に世を去る年
齢になりますから、高齢者向け医療・健康ビジネスと、終末ビジネスが盛んにな
ることでしょう。

 それから、今はペットの病院やお墓や法要儀式も盛んだそうですから、葬儀屋
業界にとっては、ビジネスチャンスが大きくなりつつある時代のようです。(^^;)

                            とものり

625. 「ラルジャン」 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/08/11(月) 18:02:45
・「ラルジャン(L'argent)」ロベール・ブレッソン監督、1983年、スイス/フラ
ンス

 トルストイの短編小説「にせ利札」を下敷きにした作品で、ブレッソン監督の
遺作です。

 若かりし頃に、「にせ利札」を読んだことがありますが、原作の香りが微かに
残っているだけで、全く違う物語になっています。

 ブレッソン監督の、無駄なものを徹底的にそぎ落とした淡々とした演出は、カ
ウリスマキ作品を連想させます。しかし、カウリスマキ作品のような体温の低さ
ではなく、抑圧した情念のようなものを感じます。

 それにしても、達観とも枯淡とも無縁で、ある意味で恐ろしいほど暴力的な情
念のようなものを感じるこの作品を、70歳で撮ったブレッソン監督には、驚くほ
かはありません。

 こういった作品を観ると、フランスでは、映画は娯楽ではなく文化だというこ
とがわかるような気がします。

                            とものり

624. Re[622]:[621]:[620]:t検定におけるp値の計算方法 投稿者:matrix-kh 投稿日:2008/08/06(水) 20:05:44
とものりさん、有り難うございました。

Access 上で直接Excelの関数を使う方法がある様で、
そちらの方法を検討します。
大変お騒がせしました。

623. Re[622]:t検定におけるp値の計算方法 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/08/06(水) 19:31:44
>matrix-khさん

>>6.76 4.86
>>8.92 7.78
>>13 13
>>71.7 19.9
>>11.1 5.04
>>のデータでt値が1.22317544の場合どうなるのでしょうか。

 これだけでは対応のあるデータか対応のないデータかわかりませんので、とりあえず
対応のあるデータと考えて計算しますね。

 データ数が5ですから、自由度φ=4になります。すると自由度が偶数ですから、次の
ように偶数用の式を使用して計算します。

t=1.22317544
θ=tan^(-1)(t/√φ)=atan(1.22317544/√4)=0.5488963
p=1-sin(θ){1+cos^2(θ)/2}=1-sin(0.5488963)×{1+cos(0.5488963)^2/2}
=1-0.7116045=0.2883955

 atan(x)は三角関数tan(y)の逆関数であり、関数電卓などを利用して計算することが
できます。

 自由度φが6以上の時には、{}の中に1×3×cos(θ)^4/(2×4)+…という項が増えてい
きます。また自由度φが奇数の時には、奇数の式を利用して同じように計算することが
できます。

 自由度が増えると手計算するのは大変ですから、普通はコンピュータでプログラムを
組んで計算します。

                          とものり

622. Re[621]:[620]:t検定におけるp値の計算方法 投稿者:matrix-kh 投稿日:2008/08/06(水) 16:27:40
>とものりさん

>>>matrix-khさん
>>
>> 頓陳館にようこそ!(^o^)/
>>
>>>>p値の計算は非常に難しいようですが、素人の私にも判り易く解説して頂けませんで
>>>>しょうか。
>>>>また、参考になるサイトを紹介頂けませんでしょうか。
>>
>> 当館の「統計学入門」の「付録1 各種の確率分布」ページに、色々な統計量からp値
>>を求める式が書いてありますので参考にしてください。
>>
>>  http://www.snap-tck.com/room04/c01/stat/stat9901.html
>>
>> p値変換・逆変換の計算式について詳しく解説したサイトほとんど見当たりませんの
>>で、おそらく当館のこのページが最も参考になるのではないかと思います。(←手前味
>>噌です (^^;))
>>
>>                          とものり

そうなんです、ほぼ一日かけてサイトを探し回ったのですが、
コチラのサイトが、唯一p値の計算式が載っていたサイトでした。
pの字を見て喜んだのも束の間、計算式がチンプンカンプンで、
全くお手上げでした。
私は、統計どころか、数学も苦手でして、
コチラの統計学入門を読ませていただいたときも、
頭から火を噴きそうになりました。
そこで、厚かましいお願いですが、
この計算式を簡単な例を当てはめ、
もう少し噛み砕いて説明していただけませんでしょうか。
よろしくお願いします。
例えば、

6.76 4.86
8.92 7.78
13 13
71.7 19.9
11.1 5.04
のデータで
t値が1.22317544
の場合どうなるのでしょうか。
よろしくお願いします。

621. Re[620]:t検定におけるp値の計算方法 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/08/06(水) 15:51:55
>matrix-khさん

 頓陳館にようこそ!(^o^)/

>>p値の計算は非常に難しいようですが、素人の私にも判り易く解説して頂けませんで
>>しょうか。
>>また、参考になるサイトを紹介頂けませんでしょうか。

 当館の「統計学入門」の「付録1 各種の確率分布」ページに、色々な統計量からp値
を求める式が書いてありますので参考にしてください。

  http://www.snap-tck.com/room04/c01/stat/stat9901.html

 p値変換・逆変換の計算式について詳しく解説したサイトほとんど見当たりませんの
で、おそらく当館のこのページが最も参考になるのではないかと思います。(←手前味
噌です (^^;))

                          とものり

620. t検定におけるp値の計算方法 投稿者:matrix-kh 投稿日:2008/08/06(水) 12:57:34
初めての投稿です。
よろしくお願いします。
t検定による評価をMSのAccessで行おうとしていますが、
Excelには分析ツールがあり、簡単にt値、p値が算出されますが、
AccessにはTTESTに代る関数すらありません。
それでコチラのサイト等を参考に、t値の算出までは、
なんとか漕ぎ着けたのですが、p値の具体的計算式がわからないため、
暗礁に乗り上げています。
p値の計算は非常に難しいようですが、素人の私にも判り易く解説して頂けませんでしょうか。
また、参考になるサイトを紹介頂けませんでしょうか。
よろしくお願いします。

619. 「グエムル 漢江の怪物」 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/08/05(火) 17:27:18
・「グエムル 漢江の怪物(Gwoemul)」ポン・ジュノ監督、2006年、韓国

 韓国映画界の新鋭、ポン・ジュノ監督の特撮怪獣映画です。

 同じ特撮怪獣映画でも、日本と韓国の感覚はかなり違っていて、この作品はむ
しろハリウッドの怪獣映画に近い感覚です。ただし、表現方法がハリウッド的な
だけで、内容的には反アメリカと家族の再生をテーマにした作品です。

 ストーリー的に、401番の書き込みで紹介した「WXIII 機動警察パトレ
イバー」(遠藤卓司/高山文彦監督、2002年、日本)の影響が感じられます。

 しかし「ライオンキング」などのパクリ作品(^^;)と違って、この作品には熱
気と勢いがあり、コンセプト不明な「WXIII」よりも見ごたえのある作品に
なっています。

 個人的には、「パクリ作品」と「影響を受けた作品」の違いは、オリジナリテ
ィの有無と作者の熱気だと思っています。その意味では、この作品は「WXII
Iの影響を受けた作品」と言って良いでしょう。

 そして今の韓国映画界は、この作品のように、日本映画やハリウッド映画をパ
クった作品よりも、影響を受けた作品の方が多くなりつつあるように感じられま
す。

                            とものり

618. 「ホテル・ルワンダ」 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/08/01(金) 21:06:26
・「ホテル・ルワンダ(Hotel Rwanda)」テリー・ジョージ監督、2004年、イタリ
ア/イギリス/南アフリカ

 ルワンダで実際に起きた虐殺事件をベースにした、良心的な作品です。

 アフリカの小国ルワンダでは、植民地時代の負の遺産として、1990年代に多数
派のフツ族と少数派のツチ族との間で抗争が起こり、内戦状態になります。そし
て、フツの民兵がツチの市民を虐殺するという事件が起こります。

 穏健派フツ族である高級ホテルの支配人ポールは、ツチ族の妻と家族、そして
ホテルに避難してきたツチ族の人達を守るために、国連軍に救助を依頼し、欧米
のマスコミに惨状を訴えます。

 しかし、中東のように石油や石炭を産出するわけではなく、東西対立の重要拠
点でもないルワンダに欧米諸国は興味を示さず、国連軍は白人だけを連れてルワ
ンダからさっさと退去してしまい、欧米のマスコミも事件をまともに取り上げよ
うとはしません。

 そこから、武力以外のあらゆる手段(営業スマイル、コネ、ワイロその他)を使
ったポールの孤軍奮闘が始まります。

 純粋に映画作品として観れば平凡な作品ですが、実話に基づいた作品というこ
とで非常に衝撃的な作品です。テリー・ジョージ監督もドラマチックな演出をで
きるだけ抑え、あえて地味な演出をすることにより、事実の重みをして語らせよ
うとしているように感じられます。

 作品中で、白人のTVクルーが自嘲気味に言う「いくら虐殺シーンを見せても、
世界の人達は『可哀想に…』と同情はするものの、その後、平気でディナーを食
べるんだ」という言葉に、胸をつかれました。

 建前上は世界平和のためなどといいながら、自分達の利益にならなければ、何
の興味も示さない欧米諸国に腹を立てるのは簡単です。しかし、では自分に何が
できるのかと自問すると、何もできないことに気づき、言葉を失ってしまいます。

 せめて、こういった事実をできるだけ沢山知り、政府やマスコミが主張する
「自衛隊による日本の国際貢献」などという欺瞞に、騙されないようにしたいと
思います。

                            とものり

617. ロサンゼルスの日本食 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/07/29(火) 10:14:35
 海外に行った時は、その土地独特の食べ物と、その土地でアレンジされた日本
食を食べるのを楽しみにしています。

 ロサンゼルスのホテルの近くに「京都」という日本料理屋があったので、その
店に入ってみました。カリフォルニアはカリフォルニアロールの発祥地ですから、
寿司といえば必ずカリフォルニアロールが入っています。その店でも、日本食の
コースにカリフォルニアロールが入っていました。

 アメリカ人は黒い海苔を不気味に感じるらしく、巻物が苦手とのことでした。
そこで海苔が見えないように裏巻きにし、カリフォルニアでは馴染みのある食材
のアボカドと蟹を入れてできたのが、カリフォルニアロールだそうです。

 カリフォルニアロールの他に、その店には「韓国風チラシ寿司」というメニュ
ーがあったので頼んでみました。それは、サイコロ状に切った刺身が入った野菜
サラダにサラダオイルがかかっていて、ちょうどカルパッチョのようになったも
ので、それに白いご飯(寿司飯ではない!)とコチジャンが付いてきました。

 店員に食べ方を訪ねると、カルパッチョ風サラダの上に白いご飯をのせ、その
上にコチジャンをぶっかけて、かき混ぜて食べるとのこと。w(+o+)w

 言われたとおりにして食べてみたところ、かなり微妙な味でした。でも「ちら
し寿司」という固定観念にとらわれず、カルパッチョ風ビビンパと考えれば、そ
れなりにおいしく食べられるシロモノでした。

 ただし量がアメリカサイズなので、全部食べきることはできませんでしたけど
ね。v(^^;)

                            とものり

616. Re[615]:Core2Quad 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/07/23(水) 20:25:47
>通りすがり(^^;;さん

>>…Core2Quadにするともっと早いですよぉ・・・

 Core2Quadは何かと評判になっているようですね。Linuxマシンのチューンアップが
終わったばかりだというのに、そういった評判を耳にすると、ついつい使ってみたく
なりますから、確かに人間の欲望には際限がありませんねぇ。(^^;)

>>でもそれを使う人間のほうは、それほど進歩してなかったり・・

 これまでにやった仕事や趣味の中で、一番進歩していないと感じたのが、選挙活動
も含めた政治的活動ですね。これは基本的にはサル山のボス争いですから、人類が類
人猿だった頃から全く進歩していません。

 人類とチンパンジーのDNAはわずか2%程度しか違いませんから、これは当然といえ
ば当然のことでしょうけどね。(^^;)

                          とものり

615. Re[614]:Linuxマシンのチューンアップ−6 投稿者:通りすがり(^^;; 投稿日:2008/07/23(水) 13:20:05
>とものりさん
>> 約5万例のデータを処理したUNIXワークステーションの価格が約5000万円だっ
>>たことを考えると、まさに隔世の感があります。でも、それはほんの10年ほど前
>>のことですから、コンピュータの進歩は本当に驚異的です。w('o')w

そうですね。確かに隔世の感です。。。といいながら、Core2Quadにするともっと早いですよぉ・・・と人間の探究心?欲望?は際限ないの事実です。

でもそれを使う人間のほうは、それほど進歩してなかったり・・(汗です(^^;;

614. Linuxマシンのチューンアップ−6 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/07/23(水) 09:31:50
 このようにプログラムを変更した後、約28万例全体の処理を含む試験的な処理
を色々と行ってみました。その結果、一番遅い処理でも30分程度で終わりました。
そしてLinux上での実行速度とCygwin上での実行速度を比べると、だいたいにお
いて、Linux上での実行速度はCygwin上での実効速度の2倍ほど速いことがわかり
ました。

 ハードウェア的にはLinuxマシン(CPU:Athlon64 2.41GHz、RAM:2GB)とWinマシ
ン(CPU:Pentium4 3.2GHz、RAM:2GB)は似たようなスペックですが、CygwinはWin
上でLinuxをシミュレートしているので、どうしても処理速度が遅くなってしま
うようです。

 それはともかく、とりあえずこれで約28万例のデータを処理することができる
ようにLinuxマシンをチューアップすることができました。このチューンアップ
にかかった費用は、HDDとメモリの購入代の約2万円程度でした。

 約5万例のデータを処理したUNIXワークステーションの価格が約5000万円だっ
たことを考えると、まさに隔世の感があります。でも、それはほんの10年ほど前
のことですから、コンピュータの進歩は本当に驚異的です。w('o')w

 このコンピュータの驚異的な進歩と、インターネットのやはり驚異的な進歩に
よって、以前は夢想でしかなかった現在の僕の仕事が実現できたわけですから、
まさにコンピュータ様様です。(^人^)

       これでLinuxのチューンアップは終わりです とものり

613. Linuxマシンのチューンアップ−5 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/07/22(火) 09:35:06
 次に、Linuxマシンでは2時間弱かかったのに、Cygwinでは20分程度で終わった
処理の原因を調べました。その結果、ある特定のプログラムの動作が、Linuxで
は異常に遅いことがわかりました。

 そこでそのプログラムを色々と調べた結果、やはりC++標準ライブラリを使っ
ている部分に問題がありそうなことがわかりまた。

 そのプログラムでは、listクラスを利用してデータをリストにして処理してい
ます。そして、そのデータに一部ランダムアクセスするために反復子(iterator)
を使用していますが、リストが大量になると、反復子によるアクセス速度がLinux
マシンでは異様に遅くなるのです。

 そこで反復子によるアクセス方法を少し工夫し、シーケンシャルアクセスにな
るようにプログラムを変更してみました。その結果、Linuxマシンでは2時間弱か
かった処理がわずか10分程度で終了し、Cygwinでは変更前と同じように20分程度
かかりました。

 この問題は、コンパイラによってC++標準ライブラリの実現方法に違いがある
ことが原因のようです。

 Linuxマシンではg++コンパイラを使用し、CygwinではBorlandのC++フリーコン
パイラーを使用しています。どうやらg++の方は、データが少数ならば効率が良
いものの、データが大量になると効率が悪くなるような実現方法を用いているよ
うです。

         プログラムとの格闘はまだまだ続きます とものり

612. Linuxマシンのチューンアップ−4 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/07/21(月) 13:03:14
 まず、どちらのマシンでも24時間以上かかって中止した処理ついては、原因の
プログラムが特定できていたので、すぐに原因がわかりました。それはC++標準
ライブラリの問題でした。

 最近書くプログラムは、できるだけ処理系独立で、しかもメンテナンスが楽に
なるように、C++の標準ライブラリを使うようにしています。原因のプログラム
ではデータをstringクラスに読み込んでいましたが、どうやらstringクラスの限
界値を超えてデータを読み込んだことが原因のようでした。

 ただ、限界を超えてデータを読み込んだ時に、stringクラスの処理関数がエラ
ーメッセージを出さないのが少し不思議でした。(?_?)

 それはともかく、とりあえずデータを一定の容量のstringに分割して読み込み、
それをlistクラスを使って文字列リストにして処理するように変更してみました。

 この時、そのプログラムでは文字列を単位にして色々な処理を行うため、中途
半端なところで終わらないような処理が必要でした。中途半端なところで終わる
とは、例えば文字列が漢字コードの1バイト目で終わるとか、CR/LFのCRで終わる
とか、”や’で囲まれた文字列データの途中で終わるといったことです。

 プログラムをそのように変更して、問題の処理を行ったところ、24時間以上か
かって途中で中止していた処理が、LinuxでもCygwinでも、何と5分程度で終わっ
てしまいました!w('o')w

 プログラムのこういった問題は、相当に大きなデータを読み込まないと表面化
しません。問題のプログラムも、これまで扱っていたデータ量程度では何の問題
もなく動きます。この問題を発見できたのは、28万例ものデータを扱うことにな
ったおかげといえるでしょう。

       プログラムとの格闘はまだ続きます  とものり

611. Re[610]:[609]:[608]:Linuxマシンのチューンアップ−3 投稿者:通りすがり(^^;; 投稿日:2008/07/19(土) 18:04:44
>とものりさん

快感ですか(笑
私はなかなかその域には到達できません(泣
半分以上はコンサルティングですし(^^;;

ながらくCやってないのあれですが、PGのパフォ向上、単純なヒープ管理(malloc, freeなど)とかSQLのストアド化で解決できたら・・・なんですけどね(^^;;

猛暑です。熱暴走しないよう、がんばってくださいね(^^v

610. Re[609]:[608]:Linuxマシンのチューンアップ−3 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/07/18(金) 18:51:46
>通りすがり(^^;;さん

>>プログラムの高速化は、プログラマーの永遠の命題ですが
>>http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070921/282772/?ST=oss&P=1

 正に永遠の命題ですね。リンク先に書かれていることは、昔からプログラマーの間で
議論されていることであり、全く持って思い当たることばかりですよ。

 会社で仕事をしていた頃は、一応、仕事ではあるけれども趣味に走る部分が多く、処
理時間を数分速くするために、何時間もかかってプログラムを修正したもんです。プロ
グラムを速くするというのは、プログラマにとって快感なんですよね。v(^^;)

 ところが今は自営業なので、できるだけ趣味に走らず、プログラム開発時間と処理時
間のトータルの時間が最小になるように努力していますよ。

 今回の場合は、処理時間が長いだけでなく、今のマシンでは処理できないという大き
な問題がありしまた。せっかくの仕事の依頼を、「ウチではできません」と言って断る
のはシャクですし、商売としても悪い宣伝になってしまいます。

 でも商売と言いつつ、わざわざ時間を浪費して、ここにその経過を書き込まずにはい
られないのは、やっぱり趣味に走っているのでしょうね。(^^;)

                          とものり

609. Re[608]:Linuxマシンのチューンアップ−3 投稿者:通りすがり(^^;; 投稿日:2008/07/18(金) 13:29:09
>> どうやら処理時間は、マシン性能以外に、プログラムの内部構造にも大きく影
>>響されているようです。

プログラムの高速化は、プログラマーの永遠の命題ですが(笑、一人でやっていると中々発想の転換ができず、無駄に時間を浪費する場合もあります。
基本的にはweb屋の場合は、サーバーの性能アップ(分散処理含む)で逃げてしまうことが多いのですが、突き詰めるとなかなか快感(*^^*なのかもしれませんね(笑

参考)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070921/282772/?ST=oss&P=1

608. Linuxマシンのチューンアップ−3 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/07/18(金) 09:46:43
 さて、作業環境が整ったところで、マシンの性能がどのくらい向上したかを試
そうと思い、前のマシンで12時間以上かかった約5万例の処理を行ってみました。
その結果、今度は約2時間弱で終了しました。これなら、まあまあ使い物になり
そうです。

 次に、前のマシンでは2時間程度かかった処理を行ったところ、今度は何とわ
ずか2、3分で終了しました。w('o')w

 その結果に喜んで、次には前のマシンでは24時間以上かかり、しびれを切らし
て途中で処理を中止してしまった処理を行ってみました。ところが、その処理は
24時間たっても終了せず、やはりしびれを切らして途中で処理を中止してしまい
ました。

 そこで、システムモニターで処理中のプロセスとメモリ使用量を色々とモニタ
ーしたところ、ある特定のプログラムの処理が他に比べて極端に遅いことがわか
りました。

 また、スワップは全く起こっておらず、全ての処理がメモリ上で実行されてい
ることもわかりました。つまり、RAMは2GBで大丈夫だということです。

 次に、特定のプログラムの動きを調べるために、同じ処理をWinXPマシン
(CPU:Pentium4 3.2GHz、RAM:2GB)のCygwin上で行ってみました。

 その結果、チューンアップしたLinuxマシンで2時間弱かかった処理が30分程度
で終了し、2、3分で終了した処理が10分程度かかり、24時間以上かかり途中で中
止した処理は、やはり24時間以上かかり途中で中止しました。

 どうやら処理時間は、マシン性能以外に、プログラムの内部構造にも大きく影
響されているようです。

      今度はプログラムとの格闘です(^^;)   とものり

607. Re[606]:国際HapMp計画 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/07/15(火) 18:32:03
>通りすがり(^^;;さん

>>http://www.hapmap.org/index.html.ja
>>・・のように情報が透明性をもって人類の未来のために活用されるのは素晴らしいで
>>すね。

 国際ゲノム計画やこの国際HapMap計画のように、現在、遺伝子情報を人類全体の資産
として活用しようという計画が国際的に進められています。

 ところが遺伝子情報に特許が認められたため、遺伝子情報の研究者が、自分の発見し
た遺伝子情報の特許を取り、ベンチャー会社を設立したり、バイオ系の会社と提携した
りする遺伝子ビジネスが流行しています。実は、僕がお手伝いしていたベンチャー会社
もそういった会社のひとつです。

 欧米に比べると、日本の研究環境は極端に恵まれておらず、どの研究者も研究資金の
確保に苦労しています。このため遺伝子ビジネスの流行は、研究資金の確保という意味
では決して悪いことではありません。

 しかし天邪鬼の僕は、遺伝子情報は人類全体の資産だと思っていて、遺伝子情報その
ものには特許を認めるべきではないと思っています。

 これが理由というわけではありませんが、現在は遺伝子ビジネスの世界から身を引
き、遺伝子研究者のお手伝いが自由にできるような環境になりました。

 もちろん、今も遺伝子ビジネスの世界の仕事も引き受けていますが、そこでは商売に
徹して、国際HapMap計画のような公共性の強い研究には、商売抜きでお手伝いしたいと
考えています。

 でもまあ、今のところ、そういった理想を追求するような余裕は、残念ながらほとん
どないんですけどね。(^^;)

                          とものり

606. 無題 投稿者:通りすがり(^^;; 投稿日:2008/07/15(火) 17:54:55
門外ですが、連鎖不平衡。
面白いですね。
http://www.hapmap.org/index.html.ja
・・のように情報が透明性をもって人類の未来のために活用されるのは素晴らしいですね。
がんばってくださいね。

605. お礼 投稿者:山本直樹 投稿日:2008/07/15(火) 14:54:39
早速のご返事感謝申し上げます。
高校の生物と数学の知識しかない私には頭から煙が出そうです。
昔生物の時間にメンデルの法則をエンドウ豆やショウジョウバエで習った記憶が
かすかにあるだけです。これからもご指導ください。

604. Re[602]:お願い 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/07/15(火) 13:43:19
>山本直樹先生

 お久しぶりです、また大学に戻られたんですね!

 私の方は、お手伝いしていたベンチャー会社を5月末で正式退職し、現在はデータ解
析業に専念しています。何かお役に立てそうなことがありましたら、いつでもご連絡く
ださい。(←宣伝モードです。(^^;))

>>Journal of Clinical Oncology, Vol 25, No 19 (July 1), 2007: pp. 2785-2791
>>の内容についてです。rs4796793のSNPSでCC が最もインターフェロンの治療効果
>>が関与しているように書いてありますが、内容が高度過ぎて私の理解を全く超え
>>ます。図2のχ2検定の結果のようですが、、
>>Linkage Disequilibrium Analysisとは何なのでしょうか。突然のメールにて申
>>し訳ございません。教えていただければ幸いです。

 「Linkage Disequilibrium Analysis」は「連鎖不平衡解析」のことです。

 ご存知のように、メンデルの独立の法則(複数の遺伝子は独立に子孫に分配さ
れる)の例外として、連鎖(Linkage)という現象があります。連鎖は、同じ染色体
上に存在する、複数の遺伝子(正確には遺伝子座、または座位)間に見られる現象
です。同じ染色体上の遺伝子は一緒に子孫に分配されるため、独立の法則が当て
はまりません。

 ところが同じ染色体上の遺伝子がいつも一緒に遺伝していると、生物の多様性
が生じません。このため、染色体が2本に分離して生殖細胞に配置され、それが
受精によってまた1本に戻る時、染色体が部分的に切れて、別の染色体の切れ端
と入れ替わる「組み換え」という現象が起きます。

 この組み換えが起こりますと、同じ染色体上の複数の遺伝子の中で、組み換え
が起こった部分にあった遺伝子が連鎖しなくなります。このような状態のことを
「連鎖不平衡(Linkage Disequilibrium、LD)」といいます。

 また組み換えが起こらなくても、ある遺伝子が突然変異を起こしますと、やは
り連鎖不平衡状態になります。

 連鎖不平衡が重要な理由は、「単一集団では、比較的頻度の高い疾患の原因遺
伝子の多くは、少数の突然変異を起因とする」という「common disease common
variant hypothesis(CDCV仮説、ありふれた疾患共通変異仮説)」が有力視されて
いるからです。

 連鎖不平衡解析は、連鎖不平衡がどの程度の割合で起こっているかを解析する
手法です。この解析法では、連鎖不平衡の程度を表す指標として、「連鎖不平衡
係数D」や「相関係数rまたはr^2」を使用します。

 原論文のFig2に示されたものが、各遺伝子座間のDとr^2です。またFig3のχ^2
検定は、遺伝統計学分野では「関連性解析」と呼ばれているものであり、疾患と
遺伝子型に関する普通のχ^2検定です。

 これらの解析は、Linkage packageやHaploviewというソフトウェアを利用して
実施することができます。

 連鎖不平衡解析に関する詳しい情報は、「ポストゲノム時代の遺伝統計学」
(鎌谷直之編、羊土社、2001年)という遺伝統計学に関する解説書や、下記のサイ
トをご覧ください。

・形質マッピングホームページ(http://www.genstat.net/)→連鎖不平衡解析

  http://www.genstat.net/ld.html


 以上と同じ内容の回答を、メールでも出しています。しかし、この会議室に書き込め
ば、同じような疑問を持っている人の参考になるかと思い、ここにも書き込みました。
何か疑問点がありましたら、いつでも書き込んでください。(^o^)/

                          とものり

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