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No.654 - 703 / 50 件表示


703. 「デルス・ウザーラ」 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2009/03/01(日) 12:18:29
・「デルス・ウザーラ(Dersu Uzala)」黒澤明監督、1975年、ロシア

 失望した作品が多い後期の黒澤作品の中では、割と気に入った作品です。

 公開時に観たきりなので、もう一度観たいと思い、ビデオやDVDを探していま
したが、版権が特殊なためなかなか見つかりませんでした。

 ところが最近、NHKのBS放送で黒澤監督の没後10年記念の特集をやっていて、
全作品を放映していたのでようやく観ることができました。(^o^)v

 年を取ったせいか、公開時に観た時よりも深く感動したところと、失望したと
ころがありました。感動したところは、デルス・ウザーラとアルセーニエフの民
族を超えた友情と自然描写の美しさであり、失望したところは、デルス・ウザー
ラの純真で朴訥とした人間性と自然観を描ききれていないところでした。

 この作品や初期の作品を観ると、黒澤監督の文学志向がよくわかります。しか
し彼の映画監督としての資質は、深い人間描写よりも偉大なエンターテインメン
ト性にあると思います。

 このため両者のバランスが取れた作品は、痛快な娯楽作として面白いだけでな
く、文学的な深い感動をも味わうことができます。しかし文学志向が強く表れた
すぎた作品は、生硬な文学作品を読んでいるような感じがして、あまり面白くあ
りません。

 正反対の好みを持つロシアとアメリカで黒澤作品が受けるのは、この文学志向
とエンターテインメント性にあるのではないかと思います。

                            とものり

702. Re[701]:砂川闘争 非暴力 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2009/02/23(月) 10:49:08
>山本直樹先生

>>昨日NHK衛星放送の番組の中で砂川闘争を取り上げていました。

 残念ながら、この番組は見のがしていました。(~o~)

 僕のような学生運動世代(^^;)にとって、砂川闘争は非常に興味を持っている事件
です。僕等の世代が直接的に関係した三里塚闘争は、砂川闘争の影響をかなり受けて
いて、最初は地元の農民達が中心になった非暴力・不服従の運動でした。

 ところが、そこに政治的な革新勢力と学生運動の革新派が加わり、反対運動勢力内
部に権力闘争が起き、内部分裂を起こしてしまい、運動の方向性がやたらと複雑かつ
暴力的になってしまったのです。

 何しろ、純粋ではあるものの、頭でっかちで地に足が着いていない学生達のやるこ
とですから、理論ばかりが先走って、実践面ではやたらと幼稚だったんですよね。(^^;)

 ご他聞に漏れず、僕もこの三里塚闘争には非常に興味を持っていて、最初のうちは
自分なりに運動に参加していました。

 しかし、そのうちに権力闘争的で暴力的になった運動に疑問を感じ始め、同じよう
に権力闘争的で暴力的になっていった学生運動そのものにも疑問を感じるようになり、
次第に学生運動に限界を感じるようになっていったんですよね。

 今から思えば若気の行ったり来たりでしたが、僕にとって学生運動はやっぱり「二
十歳の原点」そのものでした。(^^;)

                          とものり
P.S.
 後になって、会社の仕事で立川吉基地の近くと、成田空港に行った時には、さすが
に感慨深いものがありましたね。(-.-)

701. 砂川闘争 非暴力 投稿者:山本直樹 投稿日:2009/02/22(日) 12:43:46
昨日NHK衛星放送の番組の中で砂川闘争を取り上げていました。
私は高校生まで立川のすぐ近くに住んでいながらこんな事があったことは全く知りませんでした。
ある方のHPを転写します。
この時代の「実力闘争」は、いずれも現地住民が素手で国家権力と対峙したものであり、支援者・支援団体もこれを支援する上で「実力闘争」を構えはしたが、その中身はといえば、スクラムや座り込みによって警官隊を阻止することがほとんどすべてであり、投石・火炎瓶投擲・武器による攻撃・爆発物の使用などの「武闘」を含むものではなかった。 迎え撃つ警官隊側の装備も軽微なものであったが、それでも警棒のめった打ちや顔面・下腹部などを狙った棒の突き上げなどによって多数の負傷者を出した。支援者や反対同盟はこれに「やりかえす」のではなく、徹底した不服従で対応した。つまり、倒されても引っこ抜かれても、再びスクラムの列に入り、座り込むのである。それは必ずしも体系化された「非暴力主義」の思想に貫かれたものではなかったかもしれないが、「やりかえす」ことのない人々に対する一方的な暴力の行使に疑問を感じた警察官があらわれ、世論の憤激を生み出した。 砂川にはすでに55年8月末に日本山妙法寺の僧侶が入り、同年12月から「砂川道場」を開いて地元反対同盟と行動を共にしていた。僧侶たちは「不服従」と大書したむしろ旗と日の丸の旗を掲げ、機動隊の前に座り込んでめった打ちに遭った。 闘争委員会・反対同盟もまた「無抵抗の抵抗」を基調に据え、徹底した不服従を貫くことで基地拡張を阻止しようとしていた。支援者らはその闘争委・同盟の方針に服した。 「流血の砂川」 ののちしばらくしてある警察官が自殺した。彼はこの日砂川に出動して以降、精神的な悩みを訴え、「将来の希望を失った」との遺書を中隊長宛に残して命を絶った。別な警察官は辞表を出して、故郷の青森で社会福祉の仕事につくとともに、妙法寺の仏事に協力を惜しまなかったという。

700. 「ビッグ・フィッシュ」 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2009/02/18(水) 20:50:38
・「ビッグ・フィッシュ(Big Fish)」ティム・バートン監督、2003年、アメリカ

 ファンタジー作品を得意とするティム・バートン監督が、父親と息子の葛藤と
いう欧米の伝統的なテーマの物語を、ファンタジー風味を効かせて描いた作品。

 それなりにそつなくまとめられているのですが、テーマがやたらとリアルなの
で、ティム・バートン監督らしい浮世離れしたファンタジーとうまく融合してい
ない感じです。

 彼には、変に現実味のある話ではなく、「シザーハンズ」のような徹底した大
ボラ話を作って欲しい気がします。

                            とものり

699. Re[698]:無題 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2009/02/12(木) 18:42:21
>みみさん

 頓陳館にようこそ!(^o^)/

>>古朝鮮語・・・
>>ほとんど資料すら残っていないのに、よくも
>>まあ妄想できますよね。

 そこがドンデモ学派のいいところなんですよ。何しろ、トンデモ学派は思い込みと
イメージだけで、勝手な妄想を膨らませることができますもんね。(^^;)v

 自分の専門分野または飯の種にしている分野ならば、それなりの自覚もありますし、
一応は責任もありますから、あまり勝手なことはいえません。でもそれ以外の分野な
らば、気楽に勝手な妄想を楽しむことができますから、楽しいんですよ。

 僕の場合、主に数学分野とライフサイエンス分野を飯の種にしているので、何かを
言おうとすると、緻密な数学的理論と、客観的かつ科学的なエビデンスが必要になり
ます。

 そういった作業を毎日続けていると、どうしても考え方が現実的になり、自由奔放
な発想をしにくくなる時があるんですよ。

 そういった時、全く関係のない分野についてトンデモ学派的な妄想を膨らませると、
精神的な息抜きになって、やたらと楽しいんですよね。(^o^)v

 量子力学を専門にしていたシュレーディンガーなんかも、専門以外の生物学分野で
はかなり勝手なことをいっていて、トンデモ学派に近いところがありますよね。

 そういった妄想を読まされる方はいい迷惑でしょうが、ここは単なる個人的なウェ
ブサイトにすぎませんから、笑って許してやってください。(^_-)

                          とものり
P.S.
 実は、僕の日本語に関する妄想を読んで、韓国で、韓国の研究者の方と共同で古代
朝鮮語と日本語の関係を研究されている研究者の方から、メールと論文をいただいた
ことがあります。

 僕は単なる妄想を書いただけですから、それこそ冷や汗ものでしたが、賛同してく
れたところもあったので、非常に感激してしまいました。

698. 無題 投稿者:みみ 投稿日:2009/02/12(木) 16:55:32
古朝鮮語・・・
ほとんど資料すら残っていないのに、よくも
まあ妄想できますよね。

凄いですね。

それよりも、併合で日本が伝えてあげた
言葉の方が多いんじゃないですか???

http://academy6.2ch.net/test/read.cgi/gengo/1127302231/
http://academy6.2ch.net/test/read.cgi/kobun/1036839544/


697. Re[696]:白バラの祈り 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2009/02/12(木) 11:53:44
>山本直樹先生

>>白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々(Sophie Scholl - Die letzten Tage)
>>は2005年制作のドイツ映画。白いバラ抵抗運動のメンバーの一人で、国家反逆罪によ
>>り21歳で処刑されたゾフィー・ショルの最後の日々を描く。

 この映画は、試写会に当たらなかったので、観たかったのに観れなかった映画です
よ。(^^;)

 ハリウッド映画以外の映画はなかなかDVD化されないので、レンタル屋で探さなかっ
たんですが、DVD化されているんですね。早速、探してみます。

                          とものり

696. 白バラの祈り 投稿者:山本直樹 投稿日:2009/02/12(木) 07:54:59
私も先日ドイツ映画のDVDを借りて観ました。

白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々(Sophie Scholl - Die letzten Tage)は2005年制作のドイツ映画。白いバラ抵抗運動のメンバーの一人で、国家反逆罪により21歳で処刑されたゾフィー・ショルの最後の日々を描く。


モーア(ゲシュタポの尋問官)
人は法律以外の何に頼ればいいというのだね?
ゾフィー
良心です
モーア
ばかげてる!ここに(法律書を指して)法律があり、ここに(ゾフィーを指す)人間がいる私は犯罪捜査の専門家として、この両者がぴったり一致するかどうかを吟味することを義務としている。そして一致しない場合には、どこが謝っているかを考えるわけだ。
ゾフィー
法律が変わっても良心は変わりません。
ゾフィー
どんな事情があろうとも、神のような審判を下す権利のある人間などいないということを私は熟知しています。精神障害の人の魂がどうなっているかは、誰にも知ることが出来ません。苦難の中から、どんなひそかな内的成熟が生まれてくるかわからないのです。すべての命が尊いのです。
モーア
ようやく新しい時代が始まったことに、君は適応しなければならない。君の行ったことは夢想的であり、現実とは何の関係もない
ゾフィー
いうまでもないでしょうが、私が話していることは、真実、礼節、道徳、神と密接な関わりがあります。


695. 「グッバイ、レーニン!」 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2009/02/07(土) 13:40:00
・「グッバイ、レーニン!(Good Bye Lenin!)」ヴォルフガング・ベッカー監督、
2003年、ドイツ

 東西冷戦時代からベルリンの壁の崩壊、東西ドイツの統一といった激動の時代
の東ドイツを舞台に、時代の波に翻弄されながらも、健気に生きる庶民の姿をコ
ミカルに、そしてほろ苦いペーソスと淡い郷愁を込めて描いた秀作。

 ベルリンの壁の崩壊から十数年経って、ようやくこのような映画を作ることが
できたということからも、東西ドイツの統一が東ドイツの人達に与えた影響の大
きさがわかります。

 この作品を観ると、たとえイデオロギーや国家の形態が異なっていても、その
中で健気に生きる庶民の心情は、どこでも変わらないものだということがわかり
ます。

 自国と他国を比較する時、ややもすると、他国についてはイデオロギーや国家
の形態といった表層的なものだけを見て、その国の特徴と考え、自国については
よく知っている身の回りの人間や生活環境を見て、自国の特徴と考えて比較して
しまうことがあります。

 例えば、自国の国家権力や政治家については批判的で、自国の長所は国民の勤
勉さと真面目さだと考えている人が、他国については、国家権力や政治家だけを
見てその国の特徴ととらえて批判する、といったことがあります。

 これは別次元のものを比較しているのですから、公平な比較であるはずがあり
ません。

 この作品を観ると、庶民はどの国でも健気に生きていて、そういった庶民の姿
を知らない限り、公平な比較はできないという、当たり前のことを再認識させら
れます。

 これまでに観たドイツ映画の中では、ヴィム・ヴェンダース監督の作品と並ん
で、お気に入りの作品になりました。(^o^)v

                            とものり

694. Re[693]:文明 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2009/02/02(月) 11:42:08
>山本直樹先生

>>1948年の1月30日、マハトマ・ガンジー師が悲劇的な最期を遂げた日です。ガンジー師
>>と共に修行した藤井日達師を思い出します。

 藤井日達師とガンディー翁との交流は、かなり興味深いことですよね。

 仏教は元々ヒンズー教から派生したものであり、根本的な思想は同じですから、藤
井日達師とガンディー翁が意気投合したということは大いに理解できます。しかしガ
ンディー翁をはじめとして、インドの人達が「南無妙法蓮華経」を日本独自の宗教と
思ってしまったということは、何となく奇妙ですよね。

 でも、外国の文化を取り入れ、それを自家薬籠中の物ものにして、日本独自の文化
にしてしまうという日本の特質が、ここにも表れているような気がします。

>>日達師曰く『文明とは電灯のつくことでもない、飛行機のある事でもない、原子爆
>>弾を製造することでもない。 文明とは人を殺さぬ事であり、物を壊さぬ事であり、
>>戦争をしない事であり、相互に親しむ事であり、相互に敬う事である』

 この考えは、僕の座右の書である岡倉天心の「茶の本」でも主張されていることで
あり、全く同感ですね。

 天心のすごいところは、文明開化、富国強兵、脱亜入欧、廃仏棄釈が大流行してい
た明治時代に、すでにそのことを看破していて、それを西洋諸国に対して堂々と主張
したところです。「茶の本」は、西洋諸国向けに英語で書かれ、ヨーロッパで出版さ
れたんですよ。

>>どなたかオバマさんにこの言葉を伝えて下さい。

 もし岡倉天心が生きていたら、おそらくそうしたことを実行したでしょうね。

 でもオバマ大統領のやり方は、仮想敵を作って民衆を熱狂させ、一致団結させると
いう典型的な欧米式のやり方であり、自らの心の中にある善と悪、そして自己矛盾に
気づかせ、静かに内省を促すというガンディー翁式のやり方とは正反対ですからねぇ。

 そういったやり方をする人達には、ガンディー翁式のやり方は理解できないのでは
ないかと思いますよ。(^^;)

                          とものり

693. 文明 投稿者:山本直樹 投稿日:2009/02/02(月) 07:25:26
1948年の1月30日、マハトマ・ガンジー師が悲劇的な最期を遂げた日です。ガンジー師
と共に修行した藤井日達師を思い出します。
日達師曰く『文明とは電灯のつくことでもない、飛行機のある事でもない、原子爆弾を製造することでもない。 文明とは人を殺さぬ事であり、物を壊さぬ事であり、戦争をしない事であり、相互に親しむ事であり、相互に敬う事である』
どなたかオバマさんにこの言葉を伝えて下さい。

692. Re[691]:[690]:おひさしぶりです^^; 投稿者:えちごや 投稿日:2009/01/29(木) 17:29:27
>とものりさん
早速の返答ありがとうございます

MT法の使用目的としては信頼性工学とリスクマネージメントの観点で
使えないかなぁと浅はかな考えで漠然と思っているのですが。。。

>> そうなんですか。僕は、今はフリーのデータ解析系よろずやをやってますよ。(^^;)

よろずやとゆうより、やおろずの神に近いのでわ(^-^)


>> この手法を簡単に説明するのは至難の業なので、当館の次のページを参考にし、さ
>>らにMT法に関する解説書を読んでみてください。

>>・我楽多頓陳館→雑学の部屋→雑学コーナー→統計学入門→9.4 多変量の場合
>>
>>  http://www.snap-tck.com/room04/c01/stat/stat0904.html

ハァハァ、(~_~;
なんとか通読はできましたが、いかんせん数字・数式が苦手ためにパソコン使ってる身
なので脳みその発熱量が尋常ではないです。。。

>> 田口先生はユニークな手法を色々と考案されていますが、工学系の人なので、僕の
>>専門である生物統計学分野ではあまり利用しないんですよね。このため上のページで
>>は、マハラノビスの汎距離を利用した生物統計分野の手法しか説明していません。
>>
>> MT法は田口先生が考案された手法なので、日本では解説書が沢山出版されているは
>>ずです。(^_-)
>>
>>                          とものり

一応Amazonで4冊も本をたのんで見ました(積読かな・・・)


えちごや@最近は因果律もかじってたり・・・

691. Re[690]:おひさしぶりです^^; 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2009/01/29(木) 11:21:00
>えちごやさん

 えちごやさん、久しぶり!(^o^)/

>>今は6年間やった個人業のパソコンよろずやを廃業し某所で
>>3次元レーザー造型機の面倒を見つつ用務員のような事をしとります。

そうなんですか。僕は、今はフリーのデータ解析系よろずやをやってますよ。(^^;)

>>さて、ちょっと仕事でMT法なるものに関わる機会があり、すなっぷさんの
>>専門分野かと思いますので、良い子にもわかるように教授願いたく参上いたしました。

 MT法(Mahalanobis-Taguchi法)は日本の田口先生が開発された手法で、品質管理分
野で、不良品のチェックなどに使われる手法ですよ。

 この手法は、品質管理分野で用いられる2σ法(あるデータが平均値±標準偏差×2
の範囲外ならば、不良品候補としてチェックする方法)を多次元に拡張した手法です。

 2σ法では、1つの測定値に基づいて不良品をチェックします。しかし測定値が沢
山ある場合は、それらの測定値を組み合わせて、マハラノビスの汎距離という普遍的
な値を計算し、その値に基づいて不良品をチェックします。

 この手法を簡単に説明するのは至難の業なので、当館の次のページを参考にし、さ
らにMT法に関する解説書を読んでみてください。

・我楽多頓陳館→雑学の部屋→雑学コーナー→統計学入門→9.4 多変量の場合

  http://www.snap-tck.com/room04/c01/stat/stat0904.html

 田口先生はユニークな手法を色々と考案されていますが、工学系の人なので、僕の
専門である生物統計学分野ではあまり利用しないんですよね。このため上のページで
は、マハラノビスの汎距離を利用した生物統計分野の手法しか説明していません。

 MT法は田口先生が考案された手法なので、日本では解説書が沢山出版されているは
ずです。(^_-)

                          とものり

690. おひさしぶりです^^; 投稿者:えちごや 投稿日:2009/01/28(水) 00:52:53
すなっぷさんご無沙汰しています
えちごやです。

今は6年間やった個人業のパソコンよろずやを廃業し某所で
3次元レーザー造型機の面倒を見つつ用務員のような事をしとります。

さて、ちょっと仕事でMT法なるものに関わる機会があり、すなっぷさんの
専門分野かと思いますので、良い子にもわかるように教授願いたく参上いたしました。

えちごや@久々に皆とお会いしたいですねぇ(^_^)

689. 1周忌 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2009/01/27(火) 12:26:20
 先日、兄貴の1周忌の法要がありました。喪主である兄貴の息子は仕事で中国
にいるため、今回も男は僕だけでした。(^^;)

 バイタリティ溢れる我が一族の女性達は、四十九日でも初盆でも、悲しみにく
れるということはほとんどありませんでしたが、1周忌ともなるとすっかり普段
どおりであり、ただの親睦会(井戸端会議とも言う(^^;))と化していました。

 お寺の住職は兄貴よりも高齢であり、しかも足を悪くされたので、昨年の葬儀
の時と比べるとかなり元気をなくされていました。

 かくいう僕自身も全身メンテナンス中であり、内科、歯科、皮膚科、そして整
体と4つの病院に通っています。

 男は少数で元気がなく、女は多数でしかも元気があるという、正に現在の日本
を象徴する法要でした。(^^;)

                            とものり

688. 「ホモ・サピエンス物語」 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2009/01/23(金) 12:55:07
・「ホモ・サピエンス物語(HOMO SAPIENS)」NHK BSハイビジョン、2009年、日本
/フランス

 今年の正月にNHK BSハイビジョンで放映していた特別番組で、「ホモ・サピエ
ンス物語〜はるかなる20万年の旅〜」と「文明の夜明け〜ホモ・サピエンス〜」
の2部構成になっています。

 「ハイビジョン特集・映像のフロンティア」と題して、人類の起源と進化に関
する科学番組をシリーズで放映していました。これはその中のひとつで、科学的
知識に基づいて、ホモ・サピエンスの歴史をドキュメンタリータッチの科学ドラ
マにしたものです。

 フランスのテレビ局が制作したせいか、科学ドラマとはいうものの、恋あり、
涙あり、アクションありの、科学的知識よりもドラマの方に重点を置いた作品に
なっています。

 特に第2部は、ガイア一族を中心にした数千年におよぶ一大叙事詩になってい
て、NHKが制作した下手な大河ドラマよりもよっぽど面白い感動作です。(^^;)

 科学的には突っ込みどころ満載の内容なのですが、人類創世記の片目のホモ・
サピエンスとか、狼に育てられた古代中近東の少年とか、ペットのサルを肩に乗
せた古代メソポタミアの書記官とか、とにかくやたらとキャラクターが立ってい
て、制作スタッフが科学的知識そっちのけで楽しんでいることがよくわかります。

 第2部だけでもいいから、BSハイビジョンを観られない人のために、地上波で
再放送して欲しいと思います。v(^_-)

                            とものり

687. Re[686]:ロジスティック写像 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2009/01/20(火) 10:31:15
>山本直樹先生

>>そして
>>xt+1 = a xt(1−xt )
>>という単純な漸化式でカオス状態が表現できることに驚きました。

 この式は、カオス分野では有名な式ですよ。

 カオスとフラクタルは、以前、やたらと流行しましたね。その頃、僕もご他聞に漏れ
ず少しはまっていました。(^^)ゞ

 カオスとフラクタルについては、僕が読んだ中では、次の本が入門書として一番わか
りやすかったですね。

・「カオスとフラクタル」山口昌哉著、講談社ブルーバックス、1986年

>>アインシュタイン-ポドルスキー-ローゼンのパラドックスがフランスのアスペとその
>>グループ、およびスコットランドのクラインポッペンとその協力者たちの実験で近年
>>解明されていることにもびっくりしました。

 有名なEPRパラドックスですね。このパラドックスは、理論的にはベルの定理によっ
て解明され、その後、ベルの定理の正しさが実験的にも証明されましたね。

 我田引水になりますが、当館の小説コーナーにアップしてある「不思議の国のマトモ
な事件」の試写室1で、そのあたりの話題に少し触れています。(^_-)

  http://www.snap-tck.com/room02/c01/ban04/ban0408.html

 実は、この部分は次の本を参考にして書きました。

・「量子と実在」ニック・ハーバート著、はやしはじめ訳、白楊社、1990年

                          とものり

686. ロジスティック写像 投稿者:山本直樹 [URL] 投稿日:2009/01/20(火) 07:45:00
多くの私たちはニュートンの力学に示されるように、「時間」は絶対で永遠であり「空間」は、まっすぐで果てしないものであるという古典的世界観で生活しています。
最近相対論的量子力学の創始者であるディラックの弟子であるポーキングホーン博士の
本を読みました。
そして
xt+1 = a xt(1−xt )
という単純な漸化式でカオス状態が表現できることに驚きました。

アインシュタイン-ポドルスキー-ローゼンのパラドックスがフランスのアスペとそのグループ、およびスコットランドのクラインポッペンとその協力者たちの実験で近年解明されていることにもびっくりしました。

アインシュタインたちは、次のような基準体をおいて物理的実在(physical reality)について考える。

 (a) 力学系を乱すことなく、ある物理量の値を測定できるとき、その物理量に対応する物理的実在の要素が存在する。

 (b) 物理学の理論体系は、物理的実在のすべての要素に対応する部分をもたなければならない。


685. 水虫治療 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2009/01/17(土) 20:03:09
 整体治療の次は、長年の付き合いである水虫の治療に取りかかりました。

 昔は水虫は不治の病に近かったのですが、最近は強力な治療薬が開発され、不
治の病ではなくなりました。それがわかっていながら、やはり仕事を言い訳にし
て、これまで水虫と友達付き合いをしてきました。(^^;)

 しかしこの際だから水虫を根治しようと、近所の皮膚科に行って来ました。そ
してその結果、予想どおり水虫治療用の内服薬を処方されました。

 季節柄、今は水虫は休眠中ですが、足の爪を住処にしているため爪白癬になっ
ています。これは塗り薬では治療できず、飲み薬を服用する必要があります。

 ところが爪は1日に0.2mmほどしか伸びないので、爪白癬になった爪がすっかり
生え変わるには半年くらいかかります。そのため、これから半年以上は水虫用内
服薬と付き合うことになります。

 これで、長年の悪友である水虫ときっぱり手が切れるといいんですが…。(^^;)

                            とものり

684. Re[683]:緒方貞子氏 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2009/01/10(土) 17:50:33
>山本直樹先生

>>今朝のNHKア−カイブで、国連高等弁務官を10年間務めていた緒方貞子氏を取り上げ
>>ていました。

 そうですか、それは見逃していました。緒方女史を取り上げたTV番組は、ほとんど全
て観ているつもりですから、多分、その番組も以前に観たものだと思います。

 でも、再放送にも目を通すようにしているので、実に残念です…!p(ToT)

>>並外れた行動力で部下達を指導していく姿は非常に感銘的でした。
>>とかく日本人は他人の後をついていくだけと思っていましが、
>>これ程の人物とは本当に驚きました。

 緒方女史は僕の尊敬する人物の一人で、おそらく、現在、世界で最も尊敬されている
日本人ではないかと思います。

 氏は本来は学者ですから、本当は引退して研究に没頭したいところでしょう。でも、
これほどの人物を世界がほっておくわけがなく、現在も国際協力機構理事長として、国
際紛争の犠牲になっている人達のためにご活躍されています。

 国連高等弁務官を引退した時、その名声に目をつけた某政党が、国会議員として担ぎ
上げようとしました。でも賢明な氏はそれを断り、国際協力機構の仕事を選択したので
す。

 世界中の虐げられた人達のためには、本当に良かったですよ。(^o^)v

                          とものり

683. 緒方貞子氏 投稿者:山本直樹 投稿日:2009/01/10(土) 17:05:45
今朝のNHKア−カイブで、国連高等弁務官を10年間務めていた緒方貞子氏を取り上げていました。驚きました。並外れた行動力で部下達を指導していく姿は非常に感銘的でした。とかく日本人は他人の後をついていくだけと思っていましが、これ程の人物とは本当に驚きました。

682. 整体治療 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2009/01/07(水) 12:36:53
 昨日、整体治療に行ってきました。(^o^)/

 正月に東京の娘が帰省し、東京で整体治療院に行ったところ、整体の先生が以
前は名古屋の整体治療院にいたそうで、そこがたまたまウチの近くだったため、
紹介してもらったのです。

 過去にギックリ腰やギックリ首をやっていて、慢性的な腰痛、肩こり、首痛が
あります。しかし今までは、仕事を言い訳にしてほったらかしていました。今は
フリーランスになったので、この機会に治療することにしたのです。

 整体で看てもらったところ、首から肩、背中、腰の筋肉が固まりきっていて、
ちょうど鎧を着ているような状態だそうです。このため首、肩、腰の関節の可動
域が極端に狭くなっていて、身体に負荷がかかり、それがギックリ腰やギックリ
首の原因になっているとのことです。

 仕事柄、長年の間、コンピュータの前に長時間座りっぱなしという状態でした
から、その形のまま身体が固まってしまったのです。(^^;)

 以前は肩こりや首のこりがひどく、カミさんに肩や首をもんでもらっていまし
た。しかし、いつの間にやら肩こりや首のこりがあるのが普通の状態になり、こ
りそのものを感じなくなるという最悪の状態になっていました。

 それが、整体治療をしてもらったところ、本当に久しぶりに肩こりや首のこり
を感じるようになりました。そして治療後に首と肩と腰のストレッチをしたとこ
ろ、治療前とは動きがまるで違い、筋肉が伸びるという感覚を久しぶりに取り戻
しました。

 今までも、一応、風呂上りに腰痛と肩こり予防用のストレッチをしてはいまし
た。しかし、ついつい痛くて動きづらいところを庇うようなやり方をしていて、
ストレッチの真似にすぎなくなっていたようです。

 自営業は身体が資本ですから、この際、今まで仕事を言い訳にしてほったらか
していた身体を、徹底的に手入れすることにしました。

 次は、長年の付き合いである水虫の治療をするつもりです。v(^^;)

                            とものり

681. 初詣オフ業務連絡 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2009/01/03(土) 00:34:47
>NEGIさん

 今日(3日)の初詣オフは、残念ながら参加できそうもなくなりました。(ToT)

 東京にいる上の娘が最終電車に乗り遅れ、予定していたスケジュールが全て1日ずれ
てしまったため、今日の昼に家族行事が入ってしまったのです。

 今年は娘と孫が婿殿の実家と我が家に帰省し、さらに娘と孫を連れてカミさんの実家
と僕の実家に帰省するという具合で、実家がやたらと沢山できてしまいました。おかげ
で年末年始のスケジュールが、若い頃よりも立て込んでいます。

 年も取ったし、独立開業もしたので、年末年始はゆっくりできるかと思いきや、かえ
って忙しくなりました。全く困ったもんです。(^^;)

                          とものり

680. Re[679]:そうだと思います 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/12/28(日) 20:48:47
>ヨシミツさん

>>いちおう、DLして読んでみましたが、
>>最後まで読む気になれませんでした。
>>論拠が薄弱なのも、そうですし、
>>論調が通俗に過ぎて、読んでいる方が冷や汗でしたよ(苦笑)。

 歴史はヨシミツさんの専門分野ですから、あの作文を最後まで読む気になれなかった
のもわかるような気がしますね。

 僕は、一応、実験計画のコンサルとデータ解析で飯を食っているので、TVでよくやる
「実験」と称するものを観ると、あまりに稚拙なので、批評する気すらなくしてしまい
ますもんね。(某民放はもちろん、某NHKでさえ稚拙な似非実験であり、ヤラセがありあ
りとわかってしまいますからね。(~o~))

                          とものり

679. そうだと思います 投稿者:ヨシミツ 投稿日:2008/12/28(日) 16:23:39
>とものり さん
>山本直樹 さん

ヨシミツです。
割り込みRESで、失礼します。

おふたりの、おっしゃっていること、その通りだと思います。
あの文章は、せいぜいが「作文」…。
とても「論文」といえるものではないと思います。

いちおう、DLして読んでみましたが、
最後まで読む気になれませんでした。
論拠が薄弱なのも、そうですし、
論調が通俗に過ぎて、読んでいる方が冷や汗でしたよ(苦笑)。

678. Re[677]:論文 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/12/24(水) 21:19:43
>山本直樹先生

>>早稲田大学の上久保先生がHPの中で書かれた文章です。興味深い主張だと思います。

 上久保先生の主張は研究者にとっては常識であり、全くもって同感ですね。

 田母神氏の「論文」は、科学的な研究論文どころか、疑似科学論文や似非科学論文で
すらなく、個人的な思い込みを主張した、単なる「作文」ですからねぇ。(^^;)

 疑似科学論文や似非科学論文は、思い込みとイメージだけで書けますが、一応、デー
タらしきものを提示することがあります。しかし作文はデータすら必要としませんので、
どんなことでも書けてしまいますからね。

 もちろん、作文を書くのは個人の自由ですが、それを「論文」などと言われると、本
職の研究者が腹を立てるのも無理はありません。

 イメージと思い込みが中心になる疑似科学や似非科学や似非論文を、マスコミが好む
のもわかるような気がします。何しろマスコミはイメージ戦略が得意であり、色々なこ
とを結果論と後出しジャンケン手法で偉そうに論評しますもんね。(~_~)

                          とものり

677. 論文 投稿者:山本直樹 投稿日:2008/12/24(水) 07:50:11
堅い話で恐縮です。
早稲田大学の上久保先生がHPの中で書かれた文章です。興味深い主張だと思います。
田母神氏の文章には、彼の主張の根拠・理由となる参考資料・文献が一切明示されていない。つまり、田母神氏の主張は単なる思い付きだということだ。少なくとも、学問の世界ではそう看做される。たとえ、田母神氏が長年に渡って歴史を深く学んでいたとしても、それが文章上に示されていなければ意味がない。田母神氏が私のゼミの学生で、この文章をレポートとして提出してきたら、私の採点は「不可」である。この文章は、大学の「レポート」にすらならない、ただの「作文」なのだ。
私はこの連載など、参考資料・文献を明示しない評論として書いた文章を「論文」とは呼ばない。それは研究者としての最低限の矜持である。田母神氏の文章を「論文」と呼ぶのは、我々研究者に対して失礼である。

676. Re[675]:初詣オフ業務連絡 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/12/20(土) 10:29:06
>NEGIさん

>>はるばる石川県から、まっちゃん参加予定。

 それは懐かしいですね!まっちゃんは、今は石川県にいるんですか…!w('o')w

 それでは、何とか参加できるようにスケジュール調整をしないといかんですね。

                          とものり

675. 初詣オフ業務連絡 投稿者:NEGI 投稿日:2008/12/20(土) 08:03:35
はるばる石川県から、まっちゃん参加予定。
なつかしい!

    NEGI

674. Re[673]: 初詣オフ開催のお知らせ!! 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/12/16(火) 10:16:19
>NEGIさん

>>初詣オフ開催のお知らせ!!
>>一年の計は初詣オフにありとか申しますが、(申すのか!)
>>もはや、偉大なるマンネリと化した感のある初詣オフを、
>>性懲りも無くまた開催いたします。
>>すでに良い悪いを突き抜けて縁起物でありますので、幸せを念じ
>>年の始めに旧友に再会してお互いの傷を舐め合いましょう。

 またしても、性懲りもなく初詣オフの季節がやってきましたね!

 前回のオフは娘の帰省の都合で参加できませんでしたが、今回はできれば参加したい
ですね。

 とは言うものの、娘と孫の帰省スケジュールが不確定なので、ひょっとして参加でき
なくなるかもしれません。(~o~)

 せっかく尾陽神社の近くに引っ越してきたというのに、海部郡に住んでいた時よりも
参加率が悪いというのは困ったもんです。(^^;)

                          とものり

P.S.
 またしても、何故か書き込みが異次元ボードにテレポートしてしまったようですいま
せん。これはひとえに、霊験あらたかなるNEGI大明神の神通力のせいでしょう。(^^;)

673. 初詣オフ開催のお知らせ!! 投稿者:NEGI 投稿日:2008/12/16(火) 07:08:06
おひさですNEGIであります。
議論白熱大盛り上がりの最中にお邪魔致します。
ちょいと宣伝をば・・・

初詣オフ開催のお知らせ!!
一年の計は初詣オフにありとか申しますが、(申すのか!)
もはや、偉大なるマンネリと化した感のある初詣オフを、
性懲りも無くまた開催いたします。
すでに良い悪いを突き抜けて縁起物でありますので、幸せを念じ
年の始めに旧友に再会してお互いの傷を舐め合いましょう。

場所:いつもの通り 尾陽神社(名古屋市昭和区御器所2-9-19)
              TEL052-872-4851
日時:いつもの通り 1月3日午後1時半より
会費:いつもの通り 1000円お守りつき
幹事:いつもの通り NEGI

       お待ちしております。

お邪魔致しました。<(_ _)>ペコリ

672. モンテカルロ積分その後 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/12/09(火) 12:38:39
 669番に書き込んだモンテカルロ積分のプログラムが、一応、できあがりまし
た。\(^o^)/

 ところが計算結果の誤差が予想したよりも大きく、なかなかいい数値が出ませ
ん。モンテカルロ積分の誤差は、理論的には1/√(乱数の数)に比例することがわ
かっています。しかし乱数の数をいくら増やしても理論的な真値には収束せず、
1〜2%の誤差があるのです。

 その原因を色々と調べたところ、どうやら乱数に問題がありそうなことがわか
りました。乱数は、C++が備えている擬似乱数発生関数rand()を使用して発生さ
せています。この関数が発生する擬似乱数が一様乱数ではなく、少し偏りがある
ようなのです。

 1変量のモンテカルロ積分ならば、この程度の偏りは結果にほとんど影響しま
せん。しかし多変量になると結果に対する影響が増幅され、1〜2%程度の誤差に
なってしまうようです。

 そこで、もう少し一様乱数に近いと言われているMersenne Twisterという擬似
乱数発生アルゴリズムを使用したところ、誤差が少し減りました。しかし実用に
するには、これでも誤差が少し大きすぎます。

 実は、多変量正規分布の累積確率を計算する簡単な近似式を、僕は独自に開発
しています。モンテカルロ積分の値は、苦労して計算する割には、その簡単な近
似式よりも少し精度が高いだけなのです。(~o~)

 そこでついにモンテカルロ積分をあきらめ、Legendre-Gauss積分を利用するこ
とにしました。このため、今度はLegendre-Gauss積分の計算時間を減らす工夫を
あれこれと考えているところです。

 でも、いくらLegendre-Gauss積分に時間がかかるといっても、せいぜい数十秒
程度で計算できます。その時間よりも、計算時間を減らす工夫をあれこれと考え、
プログラムを手直ししている時間の方がよっぽど長いのですが、これがプログラ
マのサガなんですよね。(^^;)

                            とものり

671. Re[670]:モンテカルロ法 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/12/04(木) 13:25:31
>山本直樹先生

>>セファロスポリン系抗菌薬は時間依存性であるため、Time above MICが重要なパラ
>>メーターとなり、算出するためにPHK(健常成人の血中濃度推移)が必要となります。

 製薬企業にいた時に、PK-PD解析(Pharmacokinetics-薬物動態学とPharmacodynamics-
薬力学を組み合わせた解析法)をやったことがありますよ。ただ、その製薬企業は抗生
剤はほとんど扱っていなかったため、MIC(Minimum Inhibitory Concentration)がらみ
の解析はしませんでした。

 血中濃度推移曲線は「非線形最小2乗法」という、やたらと面倒な繰り返し近似計算
で求めるんですが、この手法はデータのバラツキが多いと解がうまく求められないんで
すよ。だから、個人の血中濃度推移曲線を計算するのは非常に難しいんです。

 このため、以前はベイズの原理を応用したベイジアン統計学が流行し、最近はモンテ
カルロ法が利用されているようですね。

 モンテカルロ法は、コンピュータ統計学分野の研究者や、バイオインフォマティック
ス分野の研究者が得意にしていますね。でも、感情的にはボーア派よりもアインシュタ
イン派に属す決定論愛好家の僕は、これまではモンテカルロ法はほとんど使わなかった
んですよね。(^^;)

 モンテカルロ法は自由度が大きく、結果に影響する多くのパラメーターを任意に決め
ることができるため、プログラムの作成法や処理系によって、結果が変わってしまいま
す。このため自分でプログラムを作ると、あまりに自由度が大きいため、かえって人が
作ったプログラムを信用できなくなってしまうんです。(^^;)

 とはいうものの、モンテカルロ法はあくまでも機械的なシミュレーションであり、バ
ーチャルな世界の結果なので、それを臨床現場に応用する時は細心の注意が必要である
ということさえ忘れなければ、有用な方法だと思います。

                          とものり

670. Re[669]:モンテカルロ積分 投稿者:山本直樹 投稿日:2008/12/04(木) 08:08:16
セファロスポリン系抗菌薬は時間依存性であるため、Time above MICが重要なパラメーターとなり、算出するためにPHK(健常成人の血中濃度推移)が必要となります。この方法では、健常人の平均値による推論であり、患者個々に応用することは出来ないため、1つのシュミレーション方法として最近はモンテカルロ法を用いています。モンテカルロ法は、数値計算の重要なテクニックの1つで、乱数を発生させて確率的に起きる現象をシュミレートし、サンプル法による積分に使用する方法です。(受け売り!)この方法では、集団としての確率分布曲線を計算することが出来ますが、まだ不十分なところもあり、今後、患者個人のデータ集積から一般則を求め、患者へフィードバックすることが必要となってきます。今後発展する分野だと考えています。

669. モンテカルロ積分 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/12/03(水) 10:27:31
 現在、多変量正規分布の累積確率を計算するために、久しぶりにプログラムと
格闘中です。

 多変量正規分布の累積確率を計算するためには、重積分値を計算する必要があ
ります。このため、とりあえず定積分計算の常套手段であるLegendre-Gauss積分
の公式を用いて計算したところ、数値的にはまあまあの値が出ました。

 ところが次元数が4を超えると計算時間がやたらとかかり、実用的ではなくな
ってしまいます。何しろLegendre-Gauss積分の計算回数は(16×2)^次元数になる
ため、4次元では32^4=1048576回もの繰り返し計算を行うことになります。

 そこで、次元数が増えても計算時間があまり増加しないモンテカルロ積分を試
すことにしました。

 モンテカルロ法は乱数を使うため、処理系によって結果が微妙に変わります。
このため、今まではできるだけ使わないようにしてきました。しかし背に腹は代
えられないので、やってみることにしました。

 ところがこれまで経験したことのない手法なので、なかなかうまくいかずに苦
労しています。しばらくの間は、モンテカルロ積分と格闘する日々が続きそうで
す。(~o~)

                            とものり

668. Re[667]:樹木葬 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/11/26(水) 10:18:25
>山本直樹先生

>>先日からお話しているように11/14母が召天されました。

 この度は、大変ご愁傷様でした。

>>でも本当は私が今後増えて欲しいのは樹木葬。
>>墓石を置かず遺骨をじかに土中に埋め、そこに木を植えるのです。

 樹木葬は、環境破壊をしない、大変いい埋葬法ですね。

 僕の場合は、葬儀は行わず、遺灰を世界中の海に還し、墓は作らないということで、
すでにカミさんとは話がついています。カミさんは、もう旅行先を色々と物色していて、
散骨計画を楽しそうに立てていますよ。(^^;)

 もっとも、僕が死んだら色々な臓器を提供し、体も献体するということにしてありま
すので、遺灰はかなり少ないかもしれません。(^^;)

 日本の人口密度が少ない頃は、土葬によって遺体を土に還し、それを養分にして草木
が育つというように、自然の輪廻ができていたのでしょうね。でも、これだけ人口密度
が高くなると、遺体が土に還る前に次の遺体が埋葬され、そこらじゅう遺体だらけにな
ってしまうことでしょう。

 そこで遺体を焼いて遺骨だけにし、それだけを埋葬するというのは致し方ないことな
のでしょう。そして遺骨では草木の養分にならないので、墓石の代わりに樹木を植える
という風習は発生しなかったのだと思います。

 でも墓石がずらりと並ぶ光景よりも、樹木が生い茂っている光景の方がよっぽど気持
ちがいいので、樹木葬がもっと増えて欲しいですね。

                         とものり

667. 樹木葬 投稿者:山本直樹 投稿日:2008/11/26(水) 08:07:58
先日からお話しているように11/14母が召天されました。
晩年はキリスト教の洗礼を受けていたのでキリスト教の葬儀で送りました。
遺骨は父の眠っている菩提寺に葬ることにしました。
でも本当は私が今後増えて欲しいのは樹木葬。墓石を置かず遺骨をじかに土中に埋め、そこに木を植えるのです。人が亡くなる度に自然を壊すのではなく、木が増え緑を増やす事ができる喜びがありますね。金儲け目的の霊園ばかりを作るのではなく、環境問題にも目を向けて、裸山や砂漠化している土地を買い、緑いっぱいの霊園が増えることを願っています。

666. 「ウチの娘に手を出すな!」 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/11/13(木) 16:26:37
・「ウチの娘に手を出すな!(8 simple Rules for Dating My Teenage Daughter)」
W・ブルース・キャメロン著、小川敏子訳、サンマーク出版、2003年5月発行

 図書館で偶然見つけた本です。題名に惹かれて何気なく拾い読みしてみたら、
あまりに面白いのですっかり夢中になって読んでしまいました。

 題名から想像がつくように、本書は、年頃を迎えた娘に振り回される父親の、
涙ぐましい奮闘をユーモアいっぱいにつづったものです。本書を読むと、年頃の
娘を持つ父親というものは、洋の東西を問わず、全く変わらないものだと痛感し
ます。

 もし、どこかで著者のキャメロン氏に会ったとしたら、ほろ苦い微笑を浮かべ
ながら、「やあ、同志! 僕は、あなたの見解に全面的に賛同しますよ!」と肩
でもたたき合うことでしょう。

 この本を読むと、結局、どうあがいても父親に勝ち目はないのだということを、
しみじみと痛感します。何しろ、相手には自然の摂理という強い見方がついてい
るのだから、どだい勝てるわけがありません。

 年頃の娘を持つ父親というのは、傍目には、どうしようもなく取り乱した親馬
鹿のように見えるでしょうが、心配することはありません。何しろ、娘を持つ父
親は親馬鹿そのものですし、娘が年頃になれば、どうしようもなく取り乱してし
まうものです。

 そのとおりに見えて、何が悪い!p(ToT)

                            とものり

665. インテルとAMD 投稿者: 投稿日:2008/10/25(土) 12:33:24
たしかにCoreDuoは早いね ^^

パビリオンもAMDのモデルのほうが安いけど、
386開発当時の醜い裏話知ってると
心情的にAMDは使いたくないんです。

664. Re[663]:新しいパソコン 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/10/25(土) 11:16:42
>和さん

 やあ、久しぶり!(^o^)/

>>T社のやつはけちった性でメモリが512Bと貧弱であったせいもあるが使い物になら
>>なかった。(Vistaでは1G以上持つように)
>>こんなものを商品として出していたメーカの姿勢も問題だ。

 さすがに、T社関係には手厳しいねぇ。(^^;)

 僕の自作のLinuxマシンも前はメモリが512KBだったけど、CPUをAthlon64(2.41GHz)に
替えて、メモリを2GBに増設したら、サクサクと動くようになったよ。

 Linuxではインターネットはほとんどやらず、特に不自由はしていなかったんだけど、
28万例×150項目のデータ解析処理をする必要に迫られて、仕方なくチューンアップし
たんだよね。

                          とものり

663. 新しいパソコン 投稿者: 投稿日:2008/10/24(金) 17:47:02
去年買った、某二流T社のノートがあまりにも遅いので買い替えた。
HPのパビリオンで、CoreDuo搭載で17インチディスプレイ付きで8万円ほど。
安くなったものだ。
メモリは1Gだがインターネットやってても快適。

T社のやつはけちった性でメモリが512Bと貧弱であったせいもあるが使い物にならなかった。(Vistaでは1G以上持つように)
こんなものを商品として出していたメーカの姿勢も問題だ。

662. Re[661]:The Manga Guide to Statistics 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/10/23(木) 23:47:02
>山本直樹先生

>>本学の生協にもマンガでわかる統計学がありました。
>>ネットで調べるとなんともうすでに英訳されて輸出されているようです。
>>http://oreilly.com/catalog/9781593271893/

 英訳までされているんですか、それはすごいですねぇ…!w('o')w

 個人的には、この本の統計学的な解説はあまり評価していないんですが(^^;)、漫画
の部分はかなり評価してますよ。

 こういった学習漫画的なものは以前からありましたが、どうしても良い子向けの真面
目な作品になりがちでした。この作品がヒットしたのは、今風の萌えキャラの魅力が大
きいと思います。

 実は、僕も統計学や物理学をマンガで解説しようと、昔から脚本だけは書いていま
したが、いかんせん、自分で漫画化するだけの力がありませんでした。そこで仕方な
く、当館の小説コーナーに小説として展示してあります。

 アイデアだけは僕の方が先だと思いますが(何しろ、30年近く前にアイデアを思いつ
きました)、実際の作品化は高橋さんとトレンド・プロに先を越されてしまいました。

 今となっては二番煎じですが、どこか物好きな出版社が、当館の「いつかどこかで」
や「時のかなたに」や「不思議の国のマトモな事件」を漫画化してくれませんでしょう
かねぇ…。(^^;)

                          とものり

661. The Manga Guide to Statistics 投稿者:山本直樹 投稿日:2008/10/23(木) 12:31:07
杉本先生
本学の生協にもマンガでわかる統計学がありました。
ネットで調べるとなんともうすでに英訳されて輸出されているようです。

http://oreilly.com/catalog/9781593271893/

660. Re[659]:スパムメール対策 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/10/18(土) 10:08:51
>ヨシミツさん

>>その中で、X-Mailer に「mail」という文字列を含む項目を、
>>設定していたんです。
>>あの頃使っていたメールソフトは Netscape、今は、Mail ですから、
>>Macを買い替えたことで、アウトになっていた訳です(苦笑)。

 はははは〜、なるほど、ありがちですね。(^^;)

 僕の場合は、主に送信者とメールの題名に含まれるキーワードを利用しています。こ
れで、だいたい7割ぐらいは拒否できています。

 でも、送信者と題名を微妙に変えてみたり、題名にわざと文字化けしたような文字列
を並べてみたりと、敵もさるもの引っ掻くもので、色々と工夫をしてきますよ。

 これだけの知恵と熱意があるのなら、人の役に立つような、もっと別の仕事で儲けれ
ばいいのにと、つくづく思いますよ。(^^;)

 知恵と悪知恵は、全く別のものなのでしょうね。

                          とものり

659. スパムメール対策 投稿者:ヨシミツ 投稿日:2008/10/17(金) 23:06:05
ご無沙汰してます。ヨシミツです。
スパムメール対策で、つい最近の失敗の話…。

2週間ほど前、ヨシミツのアドレスを使って、
別の自分のアドレスとの間でメールのやりとりをしたとき、
送信が出来ても、受信が出来てないのに気づきました。

あれやこれやと、自分なりに原因を探っていましたが、
どうしても分からなくて、
プロバイダのカスタマーセンターに問い合わせました。
先方の指示で、つきつめていったら、
3〜4年前にやった受信拒否設定が原因と判明しました。

その当時、スパムメールが来ると、
ヘッダをのながめては、同じ内容のものに共通する事項を、
From であれ、Subject 、Received 、DATE であれ、片っ端から、
拒否設定に登録していました。
その中で、X-Mailer に「mail」という文字列を含む項目を、
設定していたんです。
あの頃使っていたメールソフトは Netscape、今は、Mail ですから、
Macを買い替えたことで、アウトになっていた訳です(苦笑)。

分かってみれば、単純なことなんでしょうけど、
けっこう、あり勝ちなことなのかも知れません。
それにしても、スパメールは厄介ですね。

658. Re[657]:無題 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/10/13(月) 15:09:00
>山本直樹先生

>>ナンシーウッドは、何十年もネイティブアメリカンの人たちと交流を持って、
>>彼らの思想や死生観を詩や文章に著して来た人です。

 ナンシー・ウッドの詩は、僕も好きですよ。当館の「お気に入りの本」で紹介した
「父は空 母は大地(http://www.snap-tck.com/room02/c03/etc/etc.html)」と並んで、
ネイティブ・アメリカンの精神がよく表れていますね。

 ネイティブ・アメリカンのアニミズム的な自然観と、明鏡止水の境地を思わせる達観
は、彼等と同じモンゴロイドである日本人にとっては馴染み深いものですよね。

 オーストラリアとニュージーランドに旅行に行った時に、アボリジニとマオリの伝統
行事を見たことがあります。言葉はわからないんですが、彼等のやっていることが何と
なくわかるんですよね。

 何を尊び、何を神聖と考えるかという感覚が、日本人と似ているせいではないかと思
います。

                          とものり

657. 無題 投稿者:山本直樹 投稿日:2008/10/11(土) 17:05:42
今日は死ぬのにとてもいい日だ
ナンシー・ウッド

生きているものすべてが わたしと調和している
すべての声がわたしと歌をうたっている
すべての美がわたしの目の中で休もうとして来る
すべての悪い考えは立ち去っていった

今日は死ぬのにとてもいい日だ
わたしの大地はわたしを穏やかに取り囲んでいる
畑には最後の鍬を入れてしまった
わたしの家は 笑い声に満ちている
家に子供たちが帰ってきた
うん 今日は死ぬのにとてもいい日だ

ナンシー・ウッドの詩をのせてみました。
ナンシーウッドは、何十年もネイティブアメリカンの人たちと交流を持って、彼らの思想や死生観を詩や文章に著して来た人です。
以前にドラマの中で初めて聴いた時衝撃を受けたのですが、久しく遠ざかっていました。


http://www.amazon.co.jp/%E4%BB%8A%E6%97%A5%E3%81%AF%E6%AD%BB%E3%81%AC%E3%81%AE%E3%81%AB%E3%82%82%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%93%E3%81%84%E3%81%AE%E6%97%A5-%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%BC-%E3%82%A6%E3%83%83%E3%83%89/dp/4839700850
「宇宙の流れの中で、自分の位置を知っている者は、死を少しも恐れない。堂々とした人生、そして祝祭のような死。ネイティヴアメリカンの哲学は、我々を未来で待ち受ける」(中沢新一氏推薦文より)

656. Re[655]:一般相対性理論 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/10/09(木) 10:11:46
>山本直樹先生

>>GPSには一般相対性理論が応用されているそうですね。
>>もしも人工衛星上の時計が1万分の1秒遅れたとすると、位置情報は光速の1万分の1、
>>すなわち30kmもずれてしまうからだそうです。

 一般相対性理論の効果は、地球レベルでは非常に小さいので、従来はほとんど無視で
きる程度でした。でも最近は、GPSのように非常に高い精度を要求されるものが増えま
したので、一般相対性理論の効果を計算に入れる必要があるようですね。

 特殊相対性理論の効果の方は、宇宙ロケットの軌道計算などで、すでに常識になって
います。

いつの日にか、相対性理論と量子論を統合した真の統一理論が完成し、その効果を検
証できる時が来ると思います。できれば、その日まで生きていて、結果が知りたいです
ね。

 今のところ、超弦理論とツイスター理論を統合した理論ができれば、それが候補のひ
とつになると僕は勝手に思っています。(^_-)

                          とものり

655. 一般相対性理論 投稿者:山本直樹 投稿日:2008/10/09(木) 07:49:50
GPSには一般相対性理論が応用されているそうですね。
もしも人工衛星上の時計が1万分の1秒遅れたとすると、位置情報は光速の1万分の1、すなわち30kmもずれてしまうからだそうです。

654. Re[653]:Cabibbo-Kobayashi-Maskawa matrix 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2008/10/08(水) 17:18:43
>山本直樹先生

>>Cabibbo-Kobayashi-Maskawa matrix
>>http://en.wikipedia.org/wiki/Cabibbo-Kobayashi-Maskawa_matrix
>>ノーベル賞とこの行列が関係しているらしいですね。
>>残念ながら私には全く理解不能ですが、、

 これはCKM行列と呼ばれる行列で、3種類のクォークの遷移確率を表しているそうで
す。実は、このあたりの詳しいことは、僕にも理解できないんですけどね。(^^;)

 量子力学は線形代数が成り立つ線形空間を基礎にしているので、ベクトルと行列をよ
く使うんですよ。そしてベクトルと行列の演算規則は、物理学の計算に都合が良いよう
に決められたので、ベクトルと行列は現代物理学には必須のツールになっています。

 それにしても、今頃になって南部先生がノーベル賞を受賞されるとは、それも現代物
理学の最先端である超弦理論の開拓者という非常に重要な業績ではなく、対称性の自発
的破れという古典的な業績で受賞されるとは、何となく嘆かわしいような気持ちです
よ。

 これはちょうど、アインシュタインが、相対性理論ではなく、光電子効果の研究でノ
ーベル賞を受賞したことと似ていますね。南部先生の研究の真価が理解されるのは、も
っとずっと未来だという気がします。

 アインシュタインとか南部先生などは、ノーベル賞などという俗な賞を超えた存在で
すからね。もしノーベル音楽賞というものがあったとして、それをバッハやベートーヴ
ェンに与えるようなもので、天才に対して、普通の人間が賞を与えるのはおこがましい
と思いますよ。

                          とものり

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