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1556. Re[1555]:雑学の部屋で・・・ 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2014/03/23(日) 11:27:04
>木内治彦さん

>>ついつい、ベクトルと行列を覗いてしまいました。
 ありがとうございます。ベクトルと行列は、解説というよりは自分の頭の中を整理するために趣味で書いたので、他人が読むとわかりにくいところが多々あると思います。でもベクトルと行列がわかると面白いので、じっくりと読んでみてください。(^_-)

>>・ベクトルは1行または1列の行列である
>>・行列はベクトルを並べた数学上の表記法である。
>>・ベクトルは、一行または一列の行列(行列の特殊な形態)である
>>という理解でよろしいのでしょうか。
 その理解でけっこうです。
>>であれば、なぜベクトルという「言葉」がことさら必要なのか今一つ理解できません
 その理由は2つあります。
 1つは歴史的なもので、ベクトルが実在する力と運動を表すために主として物理学分野で開発され、発展してきたのに対して、行列は連立方程式の解法に関係して主として数学分野で開発され、発展してきたからです。
 もう1つは数学的なもので、ベクトル空間ではベクトルが被演算子に相当し、行列が演算子に相当するためです。これについては、当館の次のページを参考にしてください。(^_-)

○玄関>雑学の部屋>雑学コーナー>ベクトルと行列
 →4.ベクトル空間(特に(注1))
http://www.snap-tck.com/room04/c01/matrix/matrix04.html

1555. 雑学の部屋で・・・ 投稿者:木内治彦 投稿日:2014/03/23(日) 02:38:34
お世話になっています。雑学の部屋でウンウン呻っています。
統計学の勉強(復習というより今となっては初学者としてですが)しながら
ついつい、ベクトルと行列を覗いてしまいました。
 学生時代に行列の授業をさぼり(実は出席していたのですが全く意味(有用性)が分からずにサボったと同じ結果となったので)卒業しました。
 その後当時の高專の数学ではさほど困らなかったのでそのまま来てしまいましたが、社会人となって文献漁りをすると出るわ出るわで殆ど理解できずに頓挫することが多くありました。
 今さらですが、とても分かりやすく今まで何年も理解できなかったことがするりと入ってくることに快感を覚えます。

>>実際の計算量が減るわけではないのですが、こうすることによって多くの場合を1つの式に統一することができ、「思考の節約」になります。 これはケーキの費用計算に役立つばかりでなく、同じような性格の理論や法則を1つに統一して理解する時にも非常に役立つことです。

科学で用いられる記号や数式の形式が、科学理論の理解や発展の大きなキーポイントとなることはよく知られた事実です。 例えば、アラビア数字(算用数字)が数学を始めとして各種の分野で果している大きな役割や、原子記号が化学や物理学で果している重要な役割を考えてみれば、誰でも成程と納得していただけるでしょう。

 学生時代、この言葉が聞けたらどんなにモチベーションが上がったことでしょう。
 学校での授業の理解度は学生の質が大半を占めますことは十分理解したうえで
 なお、教員の資質によるところも極めて大きいと思う次第です。
 実は、ベクトルと行列に関して、必要に迫られ勉強しようと考え図書館で大量の本を借り込み数か月費やしたことが何度かあります、
 一向に理解できなかったのは、どうして必要かが分からないための「やる気のなさ」であったと、先生の部屋で実感した次第です。もちろん初学者としては1日や2日で理解できるものではありません(まして50歳過ぎの記憶力では)が、先生の部屋では延べにすると13週あれば大丈夫と思い頑張ってみます。
 
 昨日、先生の部屋で呻っているときに、高1の息子がふらりとやってきました。
 そこで(数学がともに好きなので)先生の部屋を紹介しながら、高校数学では、三角関数、指数対数、行列は絶対に落とすな!とアドバイスしました(私の経験上)。
 解析学や、数論に代表される離散数学に進んだ時にツールとして持っていないとならない最低限の道具だと思います。

 話は戻りますが、数学記号の読み方も先生はきちんと解説しています。
 これは実は大変重要なことだと思います、
 たとえば、lim(リミット)X→∞(エックスアプローチインフィニティー)
 学校では教師は意外と教えません(板書きするだけで)。
 学生時代、学生同士が教えあったりするときに自然と筆談風になってしまいます。
 これが、きちんと「言葉」で表現できていれば廊下で、バスの中で、寮の風呂でもまだ講義の記憶があるうちに言葉で疑問点を討議できたことでしょう。

 因みに私が、∮の読み方(オーインテグラル)を知ったのは2月前(慶応大学講義)でした。

 またまた話が戻り、大変恐縮ですが恥ずかしい質問があります
 
 ・ベクトルは1行または1列の行列である
 ・行列はベクトルを並べた数学上の表記法である。
 ・ベクトルは、一行または一列の行列(行列の特殊な形態)である

 という理解でよろしいのでしょうか。
 であれば、なぜベクトルという「言葉」がことさら必要なのか今一つ理解できません
 
 毎度のことで、とんでもない投稿ばかりで申し訳ありません。

 

  

1554. 多変量解析セミナーの案内 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2014/03/18(火) 10:32:18
 今年も多変量解析セミナーを行うことになりました。諸般の事情で多変量解析を使わざるを得なくなった方、または多変量解析に興味のある方、もしくは複雑怪奇な話が好きな方は奮って応募してみてください。(^o^)/

http://www.johokiko.co.jp/seminar_medical/AA140403.php

1553. 音楽朗読劇とミニコンサート 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2014/03/12(水) 12:24:00
 突然ですが、3月18日に名古屋市南文化小劇場で、僕の高校時代の友人が「音楽朗読劇とミニコンサート」を開催するので宣伝します!(^o^)/
 同窓生の近藤浩章君はいずみたく氏の弟子で、アンパンマンの作曲者です。
 このコンサートは無料ですが、先着350名なので電話またはFAXで申し込みが必要です。まだ席があるそうですから、興味のある方は聴いてみてください。m(_ _)m

1552. Re[1551]:ハインリッヒの法則 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2014/03/03(月) 09:55:44
>木内治彦さん
>>「雑学」なので統計学以外の部屋と思い込みスルーしていてしまいました
>>この部屋で暫く腰を落ち着けたいと思います
 雑学が専門の僕は、統計学を含めて科学は雑学のひとつと考えているので、統計学に関するコンテンツも、科学に関するコンテンツも「雑学の部屋」に展示しました。(^_-)
>>「みなさん
>>ヒヤリハット:軽傷事故:重傷事故=300:29:1
>>になります
>>これは統計学で計算された法則でみなさんの命を守る重要な話です
 以前、薬剤師会に依頼されて、薬局事故のアンケート調査を手伝ったことがありますよ。そこでこのハインリッヒの法則をチェックしてみたところ、割合は少し異なりましたが、ヒヤリハットと軽度の事故と重度の事故の割合が指数関数的になることは確認できました。
 この法則は経験則に基づいたものですが、理論的に導くことも可能です。事故が起きそうなところでは、通常、事故を防ぐためのフェイルセーフが何重にも施されています。そしてそのフェイルセーフが破られた数が多くなるにしたがって、ヒヤリハット→軽度の事故→重度の事故と進んでいくと考えられます。
 そこでフェイルセーフがある確率で破られるとすると、これは「標的モデル」というポアソン過程になり、その挙動を指数関数で表すことができます。その結果、ハインリッヒの法則が成り立つことになるわけです。
>>これは、とんでもない「嘘」でハインリッヒ先生に失礼且つ乱暴な話ですが
>>現場には非常に受けました
 こういう「科学的には間違っているが、感覚的には受け入れやすい話」というのは、時に啓蒙活動において大きな効果を上げることがありますよね。これはマスコミの常套手段ですが、マスコミの場合はその目的が視聴率を上げるためとか、新聞や雑誌の売上を伸ばすためだったりするので要注意ですね。(^^;)
>>このことは、いまだに「あれは統計学上は全くの嘘で来年になるとリセットされないのであなたたちの努力はやっぱり1/300なのです」
>>とは到底言えずに今日に至っています
 標的モデルの中には「直列モデル」というものもあり、事故が直列モデルに従って起きる時は、わずかな努力で大きな成果が上がります。つまり将棋倒し現象の最初の一枚を防ぐことによって、連鎖反応的にそれに続いて起きる事故を全て未然に防ぐことができるわけです。
 実際の事故は直列モデルと並列モデルを組み合わせたモデルに従うと思いますので、場合によっては1/300ではなく1/10になるような努力もあると思いますよ。(^_-)

1551. ハインリッヒの法則 投稿者:木内治彦 投稿日:2014/03/03(月) 01:37:34
明快なご教示に深く感謝いたします
雑学の部屋には伺ったことがなかったので
びっくりしました
こんな易しく解説されている部屋があったとは・・・
「雑学」なので統計学以外の部屋と思い込みスルーしていてしまいました
この部屋で暫く腰を落ち着けたいと思います

15年ほど前にまだ、道路行政にかかわっていたころの話ですが
労働災害の撲滅に心を砕き
研修会でハインリッヒの法則の話をしたことがあります

「みなさん
ヒヤリハット:軽傷事故:重傷事故=300:29:1
になります
これは統計学で計算された法則でみなさんの命を守る重要な話です
今年1年ヒヤリハットを299件つまり1件減らせば重傷事故を起こさなくできます
重傷事故の日が比が1に到達しないからです
これを毎年繰り返すとみなさんの会社では重傷事故は無くなります」

これは、とんでもない「嘘」でハインリッヒ先生に失礼且つ乱暴な話ですが
現場には非常に受けました
「一票の価値」でもないのですが
自分のたった1回のヒヤリハット防止が
仲間の重傷を防ぐことになると認識(誤解)
したことで労働災害対策に対するハードルが下がり
(つまり俺だけが安全行動をとってもみんながやらなけりゃ変わらないじゃないか⇔俺ひとりだけでも仲間を助けられる)
現場で働く人たちの安全に対するモチバーションが一気に上がりました。
実際、その講習の後の数年は労働災害は皆無でした。
(モチベーションが上がることによってヒヤリハットが大幅に減った結果と推測されます)

このことは、いまだに「あれは統計学上は全くの嘘で来年になるとリセットされないのであなたたちの努力はやっぱり1/300なのです」
とは到底言えずに今日に至っています

 このような統計学を利用した様々な「嘘」や「ごまかし(けむに巻く)」は、「母集団の期待値」を隠し標本集団の平均値(それはそれで嘘ではない)のみで勧誘する投資会社などがあります。

 前述した私の行為を含め、先生にその悪を解説して頂けると有難いです。

 毎回とんでもない投稿ばかりで申し訳ありません。


1550. Re[1549]:統計学について 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2014/03/02(日) 14:48:04
>木内治彦さん
>>統計の世界で、確か棄却に関するエラーがあったと思いますが、
>>「起こりえないと思われる事象を棄却することによって生ずるエラーは医療・薬学関係の統計分野では非常に重要である」
>>との記述を統計学の入門書で読んだことを思い出しました。
 第1種のエラーとかαエラーと呼ぶエラーで、医学分野の「偽陽性率(本当は病気ではないのにもかかわらず、検査で陽性になる確率)」に相当しますね。
 これは現在の医学・薬学分野では非常に重視されていますが、実はあまり重要なものではなく(^^;)、本当に重要なのは平均値などの要約値を医学的・薬学的に解釈することです。
>>小説の部屋で「いつかどこかで」を楽しく読ませていただいています。
>>統計学入門者にとってはとてもためになります。
 ありがとうございます。
>> 個人的には、nかn-1かの解説に非常に興味をそそられました
>>(読む本によっていろいろな解説があり(たぶんそれぞれ正しい)初心者にとってどうしても引っかかる問題なので)。
 これは近代統計学の開祖であるFisherが発見したことで、当時の統計学者でも理解するのに時間がかかったようですよ。
 現在では、期待値の理論や多次元ベクトル空間の理論を用いればわりと簡単に道ぴくことができますが、最初は誰でも疑問に思いますよね。
 当館の「統計学入門 1.3 データの要約方法」の(注6)に、期待値を用いて簡単に説明してありますので参考にしてください。(^_-)
  http://www.snap-tck.com/room04/c01/stat/stat01/stat0103.html#note06
>>私は、その手法に共感し担当部署で広く紹介してきました。
>>しかしながらその数学的根拠をすべて理解しているとはとても言えません
>>(紹介した相手から質問を受けると冷や汗が出る毎日)。
 最小二乗法は最尤法の特別の場合であることを、やはりFisherが証明しています。少々ややこしいですが、最尤法と最小二乗法の関係を次のページで説明しているので参考にしてください。(^_-)
  http://www.snap-tck.com/room04/c01/stat/stat09/stat0903.html#note01
>>ところで、杉本先生にお聞きしたいのですが統計学は数学に対して他の物理学や生物学のように独立した学問なのでしょうか。
 統計学は応用数学の一分野であり、数学に含まれます。そして数学とは、公理に基いて定理を証明していくことによって理論体系を構築していく演繹的な学問であり、自然科学ではなく、言語と同じような人工的なものだというのが一般的な考え方ですね。
 でも多くの数学者は、数とか数式とか定理などは実在するものであり、それを数学者が発見するという感覚を持っていて、自然科学と同じように考えているようです。
 僕は元々は化学と物理学を専攻していたので、数学は自然科学を表現するための言語と考えていますし、統計学は他の色々な分野で用いる便利なツールのひとつと考えています。
 でもたまにですが、自分で新しい統計手法を開発した時などは、それは元々存在していて、それを自分が発見しただけだという感覚を持つことがありますよ。そういう時は、「自然の書物は数学の言語によって書かれている」というガレリオ・ガリレイの言葉を実感しますね。(^_-)

1549. 無題 投稿者:木内治彦 投稿日:2014/03/02(日) 03:30:54
 返信投稿遅れて申し訳ありません
>>1547番の書き込みで「山本先生」について書きましたが、この会議室に書き込みをされているのは医師をされている山本直樹先生です。
 軽率でした。お詫びいたします。顔から火を噴く思いです。
 同姓同名の確率は無視していいほど小さく(高い数学的知見を持ち、ネット上で名前を知られ、且つともに温和な性格とお見受けしました)ただ、少し注意深く投稿された文章を読むと違和感が感じ取れたことでした。
 統計の世界で、確か棄却に関するエラーがあったと思いますが、「起こりえないと思われる事象を棄却することによって生ずるエラーは医療・薬学関係の統計分野では非常に重要である」との記述を統計学の入門書で読んだことを思い出しました。
 物理学(量子論(神はサイコロ振る))においても医学においても統計学は基礎理論でありまた、今やネット上に名前が出てくる人は特別ではない(実際慶応大学の山本先生の講義を聞いた後、山本先生の名前で検索したどり着いたわけで)ので、統計的に言えば同姓同名の棄却理由が極めて弱かったと反省する次第です。

 小説の部屋で「いつかどこかで」を楽しく読ませていただいています。
 統計学入門者にとってはとてもためになります。
 個人的には、nかn-1かの解説に非常に興味をそそられました(読む本によっていろいろな解説があり(たぶんそれぞれ正しい)初心者にとってどうしても引っかかる問題なので)。

 36年前の学生時代のことですが、統計は数学ではなく「応用数学」の一分野として学びました。そこでは様々な分布や、検定・推定まであったのですが若気の至りで(数学が好きだったため)教科書の注に、<この本?のレベルを超えるので証明はしない>旨の記述が頻出したため、放り出してしまいました。

 数学の授業では、「証明までが数学でそれからは算数」と教わり、演習中心の応用数学には興味が持てませんでした。
 36年前の函館では独力で統計学の数学的な側面を解明するすべ(図書館は貧弱で町の1件のみある書店で求めるには学生の身にとってはあまりに負担が大きい)がなく、その後就職してからは、郡部(書店には雑誌のみで図書館もない)の勤務が続き(30年が過ぎこの年齢になってやっとぼちぼちと数学の復習を始めた次第です。
 当時と比べ、現在はネットがありまた市立図書館には溢れるほどの知の倉庫となっていおり隔世の感があります。
 
 先日投稿させて頂いた解析関係の話にしても、当時はだれもどこにも相談ができずにいましたが今では様々なツールがあり夜の夜中に一人黙々と楽しんでいる次第です。

 ダラダラと愚痴のような文章になってしまいましたが、(これは趣味ではなく)現在携わっている測量業務の中で誤差論を理解習得する必要に迫られ一から勉強をし直し始めてからが3年ほど経ちます。
 勉強のきっかけはネット検索で土地家屋調査士の小野孝治先生の最小二乗法による境界の復元に出会ったことでした。
 小野先生は製造業からこの世界に転身し、前職の品質管理に使用されていた統計手法を持ち込み土地の境界についての測量に革新的な進歩をもたらされた方で全国で研修活動をなされています。
 その骨子は様々な物証と書証にある乖離を座標変換により整合させることですが、その際に用いる論理的根拠が最小二乗法でありAICなわけです。

 私は、その手法に共感し担当部署で広く紹介してきました。しかしながらその数学的根拠をすべて理解しているとはとても言えません(紹介した相手から質問を受けると冷や汗が出る毎日)。日々ネットの中で放浪しながらメモ用紙に数式を書き殴り何とか前へ進もうとじたばたしています。

 ところで、杉本先生にお聞きしたいのですが統計学は数学に対して他の物理学や生物学のように独立した学問なのでしょうか。
 物理学や生物学などは、数学をツールとして考えて(現代ではその垣根は理論物理と実験物理の距離よりも近くなっているようですが)いるようですが統計学の出自(ガウスが先駆者?)を考えると数学のような気もしますが、扱う客体(モデル)が存在し実在的な学問とすると抽象数学とは別体系の学問ととらえるべきのもののような気もします。
 
 別にそんなことは学問にとっては何の意味もないのですが、学問をする者にとってはあらゆる学問の流れを俯瞰しその色や大きさ(つまり景色)を把握することは人生に与えられた時間が有限であることを考えると有用であると思うのであえてお訊ねする次第です。
 

1548. Re[1546]:山本直樹先生について 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2014/02/25(火) 18:13:24
>木内治彦さん
 1547番の書き込みで「山本先生」について書きましたが、この会議室に書き込みをされているのは医師をされている山本直樹先生です。
 文面から推測するに、木内さんが言及されているのは、YouTubeで物理情報数学A(複素関数論)の講師をされている、慶応義塾大学人間システム工学科の山本直樹先生のことではないかと思います。こちらの山本先生は、残念ながら当館にはご来館いただいていません。
 悪しからずご了承ください。m(__)m

1547. Re[1546]:無題 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2014/02/25(火) 14:54:10
>木内治彦さん
 初めまして、当館の館長を務めております”とものり”こと杉本典夫と申します。当館にご来館いただき、ありがとうございました。
 山本直樹先生はFacebookをけっこう頻繁に利用されているので、もしFacebookを利用できるようでしたら、そちらでアクセスされた方が確実かもしれませんよ。実は僕も、この会議室よりもFacebookで山本先生とやり取りする方が増えています。(^^ゞ

>>そのような意味で今後この会議室で(主に統計学(AIC等)の話題(と言うより質問))
>>いろいろな事を学ばせて頂きたいと思っております。
 御質問でも何でも大歓迎ですから、いつでもご来館ください。
 当館ともども、今後ともよろしくお願いします。m(__)m

1546. 無題 投稿者:木内治彦 投稿日:2014/02/25(火) 02:45:12
前回投稿で「正方形でもなんでやっても結果は同じになる旨一言付け加えていただけると有難いと思います」と申し上げましたが第6回で先生がはっきり「経路によらない」と仰るのを確認しました。大変失礼しました。お詫びいたします。

1545. 山本直樹様、とものり様 投稿者:木内治彦 投稿日:2014/02/25(火) 02:14:17
初めて投稿させていただきます。
私は函館で公務員(技術系測量系)をしている56歳の退職間際の落ちこぼれ(降職平)です。(最終学歴函館高專)
趣味が数学で山本先生の講義も拝聴しながらコツコツと楽しんでいます。
そこで、山本先生に御うかがい(もし、目に留まれば)します
慶応大学物理数学Aの講義(Uチューブ)の複素関数論の中で
1/(z-α)を中心α半径rの経路で周回積分し2Πiの結論を得る件ですが
殆どの参考書でこの経路を用いています
私はその必然性に疑問を持ち正方形で計算してみました
結局4logi=2Πiとなりましたが計算に4日ほどかかりました(でも面白かったです)
そこで、今後講義がありましたら円でも正方形でもなんでやっても結果は同じになる旨一言付け加えていただけると有難いと思います。(円は計算の最短方法であり、極座標を使用する(例題)ことが一番理解が早いことなど含め)
そもそもが、学生時代数学が複素関数論に入ったころから理解があやしくなり
ローラン展開、留数定理、解析接続とつながっていく解析系では一番面白く
わくわくするはずのところでつまずいてしまったわけです。
ところが、山本先生の講義を拝聴(一講義5回くらいは繰り返し)するとするするすとんと落ちるわけで、現在(ネット環境等)の状況があの時あればとおもいます。
 
閑話休題(とものり様へ)
 
現在測量(基準点測量、用地測量)の世界で数学の理解(厳密網平均計算、座標変換に伴う統計学の知見)が必須となってきておりますが現場では分数の割り算もおぼつかない職人がトータルステーションとパソコンを操りいかにもそれらしく成果品をあげてきます。そのような意味で今後この会議室で(主に統計学(AIC等)の話題(と言うより質問))いろいろな事を学ばせて頂きたいと思っております。
よろしくお願いいたします。
 
 


1544. Re[1543]:LinuxとWin 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2014/02/20(木) 14:39:47
>通りすがり(^^;;さん

>>先日古いPCのUbuntuを13にあげて・・・Windowsいらんなぁ・・・と思うこともしばし。。
>>とはいえ、仕事の案件はすべてWin+Macなんですが(^^;;
 僕も自分の仕事にはWinはいりませんねぇ。でも顧客は圧倒的にWinユーザーが多いので、顧客サポートのためにサブマシンとしてWinを使ってますよ。

>>XPの期限切れ対策・・・Linuxで・・・という人少ないんだろうなぁ(苦笑
 知人の中に、古いXPマシンを有効活用するために、Linuxをインストールしてサブマシンとして使っているという人がいますよ。
 Linuxなら、ハードウェアが多少古くてもわりと軽快に動きますもんね。v(^_-)

1543. Re[1542]:Fedora20にバージョンアップ! 投稿者:通りすがり(^^;; 投稿日:2014/02/17(月) 14:41:43
ご無沙汰しております。

Fedora・・・20ですかヽ(´ー`)ノ

先日古いPCのUbuntuを13にあげて・・・Windowsいらんなぁ・・・と思うこともしばし。。

とはいえ、仕事の案件はすべてWin+Macなんですが(^^;;

XPの期限切れ対策・・・Linuxで・・・という人少ないんだろうなぁ(苦笑


>とものりさん

>> 本日、LinuxマシンをFedora20にアップグレードしました。半年に一度の恒例メジャーバージョンアップです!(^o^)/
>> Fedoraをアップグレードすると、これまではたいてい厄介な問題が起きていました。でも今回は2つほど些細な問題があっただけで、拍子抜けするほど順調に作動しています。
>> 初期の頃に比べるとユーザーインターフェイスが格段にわかりやすくなり、バージョンアップ方法も大幅に簡単になっていて、何となくLinuxを使っているよう感じがしません。(^^;)
>> フツーの人が使わないマニアックなOSが好きな僕としては、わかりやすすぎて少々張り合いがないような気がします。その代わり自作のソフトは相変わらずメチャクチャ使い勝手が悪いので、まあ良しとしましょうか。v(^^;)
>>
>>  http://fedoraproject.org/ja/
>>

1542. Fedora20にバージョンアップ! 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2014/02/07(金) 00:14:51
 本日、LinuxマシンをFedora20にアップグレードしました。半年に一度の恒例メジャーバージョンアップです!(^o^)/
 Fedoraをアップグレードすると、これまではたいてい厄介な問題が起きていました。でも今回は2つほど些細な問題があっただけで、拍子抜けするほど順調に作動しています。
 初期の頃に比べるとユーザーインターフェイスが格段にわかりやすくなり、バージョンアップ方法も大幅に簡単になっていて、何となくLinuxを使っているよう感じがしません。(^^;)
 フツーの人が使わないマニアックなOSが好きな僕としては、わかりやすすぎて少々張り合いがないような気がします。その代わり自作のソフトは相変わらずメチャクチャ使い勝手が悪いので、まあ良しとしましょうか。v(^^;)

  http://fedoraproject.org/ja/

1541. 「鑑定士と顔のない依頼人」 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2014/02/01(土) 07:29:16
・「鑑定士と顔のない依頼人(The Best Offer)」ジュゼッペ・トルナトーレ監督、イタリア、2013年
 「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレが監督で、「シャイン」のジェフリー・ラッシュが主演の映画とくれば、二人のファンである僕としては観ないわけにはいきません。(^o^)/
 「極上のミステリー」というキャッチコピーを付けているものの、わりと単純なストーリーですから早い段階からラストのオチが予想できます。でもジェフリー・ラッシュの独特の存在感と渋い演技のせいで、オチの後で人生の哀愁を感じさせるような余韻が残ります。この哀愁はトルナトーレ監督の作品にはお馴染みのものであり、ジェフリー・ラッシュの個性と相まって実にいい味を出しています。
 本作を観た後に、ふと、

    墓場に近き老いらくの、恋は怖るる何ものもなし

という歌を思い出しました。これは弟子と恋愛して家出した老歌人が詠んだ有名な歌で、「老いらくの恋」という言葉の由来になったものです。(^_-)

  http://kanteishi.gaga.ne.jp/

1540. 統計学セミナー後半 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2014/01/27(月) 09:54:08
 昨日(1月26日)、名古屋のウインク愛知でまた統計学セミナーの講師をしてきました。(^o^)/
 これは1539番の書き込みで報告した統計学セミナーの後半で、先週が基礎編だったのに対して、昨日は実践編でした。

 ・一番受けた話:「非劣性検定を撲滅しよう!」運動(^^;)
 ・一番受けなかった話:Linuxと自作ソフトDANS←今回の受講者の中にはLinuxを使ったことのある人がいなかったのだ…!(;_;)

  http://nicpsmo-metisupport.com/wp-content/uploads/2013/09/4b145a82c34ff0bae482f9df419cd8a2.pdf

1538. 重判別分析第4節 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2014/01/20(月) 08:17:47
 当館の「統計学入門」に重判別分析の第4節をアップしました。(^o^)/
 第3節をアップしてからかなり時間が経ってしまった理由は、統計学に関する通信教育用のテキストを作成していたことと、マララちゃんの追っかけに熱中していたからです。(^^;)
 第4節では多変量分散分析という、データ解析マニア以外にはほとんどチンプンカンプンだろうと思われる手法の解説です。マニア向けの手法なので、はっきり言って解説はかなり手抜きです。マニアならこの程度の手抜きの説明でも大丈夫でしょうし、マニア以外でこの手法に興味を持つ人は稀でしょう。v(^^;)

1537. 「文字のチカラ 古代東海の文字世界」 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2014/01/18(土) 09:22:51
 先日、名古屋市博物館で開催中の特別展「文字のチカラ 古代東海の文字世界」を観て、展示説明会「千年の時を超えて古代日本人に出会う」も聴いてきました!(^o^)/
 この特別展は古代日本人が中国の漢字と出会い、それをどのように理解し、どのようにして取り入れ、どのようにして自国の文化のひとつとして成熟させたかを紹介したものです。日本の古代文化を紹介する展示は色々観ましたが、文字に焦点を当てた点がけっこうユニークでした。
 展示説明会を行なった学芸員の方が手書き文字世代の人で、手書き文字に強い思い入れを持っていて、最近の若い世代の人が手書き文字を書かなくなり、手書きのラブレターはおろかラブレターそのものも知らない人が増えたことを嘆いていました。(^^;)
 僕も同じ世代ですから、共感するところが大いにありました。でもパソコン通信やSNSなどを通して、若い世代には新しいツールに合わせた独自の情報伝達方法や感情伝達方法が形成されてきたのを目の当たりにしてきたので、これは何時の世にも変わらない「最近の若いもんは…(ToT)」という、僕を含めた古い世代σ(^^;)の嘆きの一種なのだろうと同情しました。
 人間は、生まれ育つ過程で刷り込まれた時代と地域の文化をモノサシにしがちです。そして自分より前の時代の変化は、自分がモノサシにしている文化が確立されるまでの変化なので肯定的に捉え、自分より後の時代の変化は、自分のモノサシが当てはまらなくなる変化なので否定的に捉えてしまいがちです。
 その結果、「最近の若いもんは…(ToT)」という古今東西普遍的な老人の嘆きになるのでしょう。(^^;)

1536. 「少女は自転車にのって」 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2014/01/10(金) 09:03:53
・「少女は自転車にのって(Wadjda)」ハイファ・アル=マンスール監督、サウジアラビア/ドイツ、2012年
 女性限定試写会に当たってしまったためカミさんだけが観た映画を、一人寂しく映画館で観てきました。(^^;)
 カミさんの話を聞いて予想していた以上に、どこの国でもありそうな普遍的な物語であり、愛すべき佳作です。風俗習慣は違っていても人間の本質的なものは変わらず、いい物語は国も民族も軽々と超えるということをあらためて実感しました。
 個人的には、マララちゃんの自伝「わたしはマララ」を読んで頭の中だけで思い描いていたイスラム圏の少女の生活について、その一端を垣間見ることができたのは嬉しい収穫でした。v(^o^)
  http://shoujo-jitensha.com/

1535. 「アイ・ウェイ・ウェイは謝らない」 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2014/01/05(日) 10:09:01
・「アイ・ウェイ・ウェイは謝らない(AI WEIWEI:NEVER SORRY)」アリソン・クレイマン監督、アメリカ、2012年
 いやぁ〜、実に痛快な映画でした!(^o^)/
 中国を代表する現代芸術家であると同時に、徹底した反体制主義者かつ人権活動家である艾未未(アイ・ウェイ・ウェイ)の破天荒な活動を追った、ライブ感溢れる傑作ドキュメンタリーです。
 2008年の北京オリンピックのメインスタジアムである”鳥の巣スタジアム”を設計した建築家のひとりでありながら、庶民の生活を犠牲にして政府のプロパガンダに利用されるオリンピック大会を糾弾し、政府がひた隠しにする四川大震災の被害状況を個人的に調査して世界中に公表し、地震の犠牲になった子供達の名前を、インターネットを通してひとりひとり読み上げてもらうという追悼パフォーマンスを世界中の人達の協力を得て行い、地元警察による深夜の急襲で暴行されて脳外科緊急手術を受け、その様子をインターネットを通して逐一公表し、2011年には自身の上海スタジオを政府によって取り壊された後、ついに非合法に身柄を拘束されて81日間も行方不明になり、保釈後は自宅で24時間監視される軟禁状態になりながら、逆に自ら監視カメラを取り付けて、監視されている状態をインターネットを通して24時間ライブ中継するという、実にしたたかで狡猾な反政府活動を続けています。
 本作を観てつくづく思ったのは、例えば自由を要求するだけで非合法に拘束されて弾圧される中国では、彼のようなしたたかで狡猾な人権活動家が現れ、女の子にも教育をと主張するだけで命を狙われるパキスタンでは、マララちゃんのような勇気ある人権活動家が現れ、自治を要求するだけで拘束され、ヒンズー教徒とイスラム教徒の相互理解を主張しただけで暗殺されるようなインドでは、ガンディー翁のような聖人的な人権活動家が現れるというように、権力者による弾圧が激しければ激しいほど、スケールの大きな人権活動家が現れやすいのではないかということです。
 そして人権活動家が自らの命を犠牲にして、非暴力的手段で暴力的な弾圧や理不尽な迫害と闘う姿は、世界中の心ある人達の支持を受けやすいので、弾圧や迫害による被害が大きければ大きいほど人権活動家としてハク(^^;)が付くのです。それはアイ・ウェイ・ウェイが逮捕される少し前に語った、「自分は、入獄するにはまだ努力が必要だ」という言葉に端的に表されています。
 日本のように権力者のスケールが小さく、弾圧や迫害にしても、せいぜいが「非国民」とか「アカ」と呼ばれて村八分——残りの2分つまり火事と葬式のような緊急時には、加害者も被害者も助け合うのですよ(^_-)——にされたり、マスコミで叩かれたり、ヘイトスピーチをされたり、ネットウヨクによる嫌がらせのコメントをされたりするだけという、何とも微笑ましい日本では、スケールの大きな人権活動家は現れにくいような気がします。
 権力者に弾圧され、周囲の心無い人達によって理不尽に迫害されてこそ、人権活動家は活動のしがいがあるというものです。そのため中村哲氏のようなスケールの大きな人権活動家は、わざわざアフガニスタンのような国まで行って人権活動をすることになってしまうのでしょう。(^^;)
 でも最近の政府のすることや、マスコミや巷の風潮を見ていると、そのうちに日本にもスケールの大きい人権活動家が現れるのではないかと、密かに期待しています。v(^^;)
  http://www.aww-ayamaranai.com/

1534. Re[1533]:よいお年をおむかえください 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2014/01/01(水) 10:05:00
>おそるおそるさん

>>今年は,某雑誌に投稿した論文が残念ながらRejectでしたが,
>>統計の手法や解釈の部分では物言いはまったくなかったので
>>別の雑誌(現場寄りの)に投稿中です
 そうですか、それは残念でした。別の雑誌にアクセプトされると良いですね。
>>いろいろと遂げられる想いは少なくなっていきますが
>>あきらめずに現場で研究を続けたいとおもっています
 統計学に関することで何か疑問があったら、いつでも質問してください。

 本年もよろしくお願いします。m(_ _)m

1533. よいお年をおむかえください 投稿者:おそるおそる 投稿日:2013/12/31(火) 18:59:11
とものりさん 様

いつも拝見しています

以前,何度もこのサイトでお世話になっています
今年は,某雑誌に投稿した論文が残念ながらRejectでしたが,
統計の手法や解釈の部分では物言いはまったくなかったので
別の雑誌(現場寄りの)に投稿中です

新しい年は尺度構成に挑戦すべく
因子分析の部分を再度勉強中です

数日前に降った雪はほとんどとけましたが
こちらは寒いです
おだやかな新年を迎えられそうです

いろいろと遂げられる想いは少なくなっていきますが
あきらめずに現場で研究を続けたいとおもっています

とものりさんも
どうか
よいお年をお迎え下さい

取り急ぎ感謝と御礼のみ失礼いたします

m(_ _)m



1532. Re[1530]:[1529]:共分散分析の適用について 投稿者:Hamohta 投稿日:2013/12/25(水) 18:53:43
>とものりさん

杉本先生!

ありがとうございます!スッキリしました〜。
頑張って論文書きます。
 
Hamohta拝

>>>Hamohtaさん
>> おひさしぶりです!(^o^)/
>>>>このような場合、2つの群に分けて述べたほうがより良い考察なのでしょうか?
>>>>それとも、「回帰直線が交叉する。よって、交点より若い年齢では
>>>>疾患群の検査値が低く、高齢になると疾患群の方が検査値が高くなる」
>>>>と述べるだけで十分なのでしょうか?
>> このような場合は「回帰直線が交叉する。よって、交点より若い年齢では疾患群の検査値が低く、高齢になると疾患群の方が検査値が高くなる」と述べるだけで十分です。
>> 年齢を細かく分ければ年齢の変動幅が小さくなり、怪奇直線が短くなって、必然的に2本の回帰直線は平行に近くなります。そのため年齢で細分化して共分散分析をするのはあまり好ましくありません。
>> 以上、参考になれば幸いです。

1530. Re[1529]:共分散分析の適用について 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/12/25(水) 10:19:40
>Hamohtaさん
 おひさしぶりです!(^o^)/
>>このような場合、2つの群に分けて述べたほうがより良い考察なのでしょうか?
>>それとも、「回帰直線が交叉する。よって、交点より若い年齢では
>>疾患群の検査値が低く、高齢になると疾患群の方が検査値が高くなる」
>>と述べるだけで十分なのでしょうか?
 このような場合は「回帰直線が交叉する。よって、交点より若い年齢では疾患群の検査値が低く、高齢になると疾患群の方が検査値が高くなる」と述べるだけで十分です。
 年齢を細かく分ければ年齢の変動幅が小さくなり、怪奇直線が短くなって、必然的に2本の回帰直線は平行に近くなります。そのため年齢で細分化して共分散分析をするのはあまり好ましくありません。
 以上、参考になれば幸いです。

1529. Re[1487]:[1486]:共分散分析の結果について 投稿者:Hamohta 投稿日:2013/12/24(火) 11:50:45
>とものりさん

杉本先生、こんにちは!
いつも大変お世話になっております。

以前質問させて頂いた、下記の件で追加の質問をさせて下さい。
共分散分析において、2つの回帰直線(健常群と疾患群)が交叉しました。
目的変数は検査値、共変数は年齢です。
試しに、交差した点の年齢で2つの群に分け、
若い群と高齢群でそれぞれ共分散分析すると、
今度はそれぞれ平行になり、修正群差もありそうです。
 
このような場合、2つの群に分けて述べたほうがより良い考察なのでしょうか?
それとも、「回帰直線が交叉する。よって、交点より若い年齢では
疾患群の検査値が低く、高齢になると疾患群の方が検査値が高くなる」
と述べるだけで十分なのでしょうか?
 
いつも申し訳ございませんが、ご教示のほど、よろしくお願い致します。
 
Hamohta拝


>>>Hamohtaさん
>> お久しぶりです!(^o^)/
>>
>>>>あるグループで、非平行性が棄却できなかったのです。
>>>>このグループでは、修正群差で「有意差なし」の結果ですが、
>>>>そもそも2つの回帰直線が平行でなければ、「有意差無し」という結果も
>>>>意味のないものになってしまうのでしょうか?
>>>>それとも、平行性が必要になってくるのは、「有意差あり」を主張する時だけで、
>>>>有意差がない場合は平行でなくても良いのでしょうか?
>> 修正群差の検定が意味を持つのは、2つの回帰直線がほぼ平行の時だけです。2つの回帰直線が非平行の時は共変数の値によって2群の修正平均値(回帰直線を利用して求めた平均値)の差が変化するため、「共変数の値とは無関係に、2群の修正平均値の間に差がある」かどうかを検定することはできません。
>> ただし共変数の値として特定の値を指定した時を問題にするなら、2群の修正平均値の差について検討することは可能です。
>> 今回は共変数として年齢を用いていますから、例えば年齢が20〜60歳の間だけで2群の修正平均値を比較するとしたら、2群の回帰直線をグラフに描いてみることによって検討することができます。
>> 仮に年齢が20〜60歳の時は2群の回帰直線がほぼ重なっているか、それとも常に患者群の回帰直線の方が健常群の回帰直線よりも下にあれば、「年齢が20〜60歳の時、患者群のデータは健常群のデータとほぼ同じ値か低値である」ことが言えます。
>> 具体的なイメージは、当館の統計学入門の第8章共分散分析の図8.2を御覧ください。
>>
>>>>もっとも、非平行性が棄却できないのは、このグループに含まれる外れ値1例が
>>>>原因ということはわかっています。
>>>>この1例を除けば、2つの回帰直線は平行になります
>> こういう時は、この外れ値の扱いに悩みますよね。この外れ値の原因が試験とは無関係のものであることがわかれば、解析から除外するということも考えられます。
>> 原因がわからなければ、解析から無闇に除外するのは問題です。
>>
>> 以上、参考になれば幸いです。

1528. 「ハンナ・アーレント」 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/12/20(金) 09:40:38
・「ハンナ・アーレント(HANNAH ARENDT)」マルガレーテ・フォン・トロッタ監督、ドイツ・ルクセンブルク・フランス、2012年
 ドイツ系ユダヤ人で、アメリカに亡命した哲学者兼思想家のハンナ・アーレントを主人公にした話題作。ヤボ用のため後回しになっていましたが、ようやく観ることができました!(^o^)/
 ハンナ・アーレントと言えば、「全体主義の起原」や「革命について」等の著作によって新左翼や新保守主義に大きな影響を与えたことで有名です。でも本作は、彼女の業績の中では学問的というよりも世間的に有名になった「イェルサレムのアイヒマン」と、それが巻き起こした騒動を中心テーマに据えています。そしてそれにハイデガーとの不倫とか、夫や友人達とのプラベートな生活といった”形而下的(^^;)”なエピソードを絡めて、魅力的な映画作品になっています。
 さすがはニュー・ジャーマン・シネマを代表するマルガレーテ・フォン・トロッタ監督、色々なことを考えさせられる力作です。

  http://www.cetera.co.jp/h_arendt/

1527. 「もうひとりの息子」 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/12/16(月) 15:37:34
・「もうひとりの息子」ロレーヌ・レヴィ監督、フランス、2012年
 今、少し話題になっている子供の取り違えをテーマにした秀作です。
 イスラエルの軍人の息子と、事実上、イスラエル軍によって占領されているパレスチナ自治区であるヨルダン川西岸地区の技術者の息子という、究極の取り違えの物語です。この作品はイスラエルとパレスチナの複雑で長期間に渡る対立と、舞台になっているヨルダン川西岸地区の激動の歴史をどの程度知っているかで、作品から受ける衝撃や感動が少し異なるかもしれません。
 僕の素直な感想は、「こんなものすごい作品を作られたら、とてもじゃないけど敵わんなぁ…!(*o*)」というものでした。
 ペシャワール会の賛助会員であり、マララちゃんのファンであることから、たまたまイスラム世界と中近東の歴史に興味を持って色々と調べているところなので、やたらと感情移入してしまいました。
 またお気に入りのイスラエル映画「迷子の警察音楽隊」に出演していたハリファ・ナトゥールと、「シンドラーのリスト」にラビ役で出演していた名優エズラ・ダガンが、やはりラビ役で出演ていたのは嬉しい驚きでした。
 中近東の歴史に興味を持っている人はもちろん、そうではない人にもお薦めの秀作です。v(^_-)

  http://www.moviola.jp/son/

1526. Re[1524]:[1523]:二次元正規分布の確率楕円 投稿者:ぱたごん 投稿日:2013/12/12(木) 22:53:13
>とものりさん

お返事、ありがとうございます。

なるほど、そういうことなんですね。理解できました!
標本分散→不偏分散のご指摘も、ありがとうございます。

「統計学入門」は、目からウロコな説明がたくさん載っているので、大変勉強になります。
今後もよろしくお願いいたします。

1524. Re[1523]:二次元正規分布の確率楕円 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/12/12(木) 09:50:43
>ぱたごんさん
 初めまして、当館の館長を務めている、とものりと申します。m(_ _)m
>>(1)パラメータが既知で、母平均と母分散を使って、個々のデータの95%区間を示すとき
>>(2)パラメータが未知で、???
>>(3)パラメータが未知で、標本平均と標本分散を使って、標本平均の95%区間を示すとき
>>(4)パラメータが未知で、標本平均と標本分散を使って、個々のデータの95%区間を示すとき
 「統計学入門」の説明が舌足らずで、申し訳ありません。
 (2)は「母平均が既知で母分散が未知の時に、母平均と不偏分散(標本分散に基いて推測した母分散)を使って個々のデータが95%含まれる区間を示す時」に使用する式です。この式は(4)の式の近似式で、実際の研究現場では(4)の式が多用されます。
 これら4種類の式のうち相関分析では(3)と(4)が使われることが多く、回帰分析では(3)と(4)に相当する95%信頼区間と95%予測限界が多用されます。ところがデータが一種類で一次元の時は、データが95%含まれる区間を示す時は(2)に相当する「平均値±2×不偏標準偏差」で求めることが多く、(4)に相当する区間は棄却検定で利用するのが普通です。
 これは、一次元の場合はあまり面倒な計算式を使わず、簡便な近似式を用いる傾向があるという慣習からきています。そのためこの(注1)で、実際にはあまり使われない(2)の式についても説明しました。
 このあたりのことはややこしいので、(注1)の説明をもう少し工夫することにします。
 貴重な質問をしていただき、どうもありがとうございました。m(_ _)m

1523. 二次元正規分布の確率楕円 投稿者:ぱたごん 投稿日:2013/12/12(木) 01:30:20
とものり さま

はじめて投稿します。

http://www.snap-tck.com/room04/c01/stat/stat05/stat0505.html
を拝見して、表題の計算でわからないことがでてきました。

注1に、確率楕円の式として次の4種類が示されています(番号は出てくる順番です)が、(2)はどのような条件のときに使うのでしょうか。

(1)右辺が5.991(1−ρ^2)
(2)右辺がF
(3)右辺が(1/n)F
(4)右辺が(1+1/n)F

自分なりに条件を整理したところ次のようになりましたが、(2)だけわかりません。

(1)パラメータが既知で、母平均と母分散を使って、個々のデータの95%区間を示すとき
(2)パラメータが未知で、???
(3)パラメータが未知で、標本平均と標本分散を使って、標本平均の95%区間を示すとき
(4)パラメータが未知で、標本平均と標本分散を使って、個々のデータの95%区間を示すとき

お忙しいところすみませんが、お教えください。

1522. 生物統計学入門セミナー終了 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/12/11(水) 11:27:47
 12月9日と10日に、東京で情報機構主催の生物統計学入門セミナーをしてきました!(^o^)/

・一番受けた話:昔、臨床試験のフォローで行なった悪事の数々(医師法違反、個人情報取り扱い違反等々(^^;))
・一番受けなかった話:奇術統計学と個展統計学(このシャレは文章で表現しないと受けにくいのだ(;_;))

1522. 生物統計学入門セミナー終了 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/12/11(水) 11:27:47
 12月9日と10日に、東京で情報機構主催の生物統計学入門セミナーをしてきました!(^o^)/

・一番受けた話:昔、臨床試験のフォローで行なった悪事の数々(医師法違反、個人情報取り扱い違反等々(^^;))
・一番受けなかった話:奇術統計学と個展統計学(このシャレは文章で表現しないと受けにくいのだ(;_;))

1521. 「ペコロスの母に会いに行く」 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/12/04(水) 10:57:07
・「ペコロスの母に会いに行く」森﨑東監督、日本、2013年
 お気に入りのマンガを、人情喜劇を得意とするベテランの森﨑東監督が映画化した話題作です。お気に入りのマンガを映画化した作品はがっかりすることが多いので、映画を観ても感想を書かないことが多いのですが(^^;)、本作は珍しく素直に感動しました。
 本作のターゲットとなる年齢層——親を介護するような高齢者層σ(^^;)——を考慮したのか、森﨑東監督は一昔前の良質の人情喜劇のようなオーソドックスで丁寧な作品作りをしていて、それが成功していると思います。
 原作漫画の作者である岡野雄一氏とほぼ同年代で、同じような経験——フォークソングにマンガ家志望——をし、現在はほとんど同じ境遇——施設に居るボケた母親に定期的に会いに行くフリーランサー——である僕としては、本作はとても人事とは思えません。本作で描かれているエピソードとよく似た体験を僕もしましたし、現在も似たような日々を送っています。
 わずかな違いといえば、幸か不幸か僕はまだハゲていないことでしょうか。(^^;)
  http://pecoross.jp/

1520. 通信教育講座の宣伝 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/11/30(土) 13:08:27
 某セミナー会社が、1517番で紹介した通信教育講座が受付を開始したようです。(^o^)/
 この講座の受講料は普通の座学の講座よりは安いですが、それでもけっこうな値段ですからあまりお薦めではありません。
 でもこの通信講座を受講すれば1517番の演習問題の回答を知ることができるので、どうしても回答が知りたくて、しかも金と暇を持て余しているという人は受講してみてください。v(^^;)

http://www.johokiko.co.jp/lecture/CP140202.php

1519. Re[1518]:演習問題の誤答 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/11/28(木) 17:29:47
>通りすがり(^^;;さん
>>師匠の誤答のセンスに(爆笑
>>流石・・です(^^v
 ありがとうございます〜!m(_ _)m
 この演習問題は清涼飲料水と日本経済と映画とマンガに精通していないと、解けないことはないものの、爆笑することはできないんですよね。v(^_-)

1518. Re[1517]:通信教育講座の演習問題 投稿者:通りすがり(^^;; 投稿日:2013/11/28(木) 16:51:38
ご無沙汰してます。
師匠の誤答のセンスに(爆笑
流石・・です(^^v

>とものりさん

>> 某セミナー会社から統計学に関する通信教育の講師を依頼され、今、通信教育用のテキストを作成中です。通信教育では演習問題が必要とのことで、演習問題を作りました。その中のひとつを紹介しますので、我と思わん方は挑戦してみてください。(^_-)
>>
>>第2問 次の文章の括弧の中に、下記のカギ括弧の中から適当な語句を選んで入れよ。
>>
>> ( 1 )は( 2 )とも呼ばれ、2群の( 3 )が一致しているかどうかを検定する手法である。 この手法は( 4 )と本質的に同じ手法で、検定結果も同じになる。
>> この手法を多群に拡張した手法が( 5 )であり、ノンパラメトリックな一元配置分散分析に相当する。
>>
>>[ウィルコクソンの2標本検定 ウィルコクソンの順位和検定 ウィルキンソンのタンサン検定 順位平均 日経平均 マン・ホイットニィのU検定 ホイットニィ・ヒューストンのボディガード検定 クリスカル・ウォーリスのH検定 クリスタル・ボーイのコブラ検定]
>>

1517. 通信教育講座の演習問題 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/11/25(月) 08:55:52
 某セミナー会社から統計学に関する通信教育の講師を依頼され、今、通信教育用のテキストを作成中です。通信教育では演習問題が必要とのことで、演習問題を作りました。その中のひとつを紹介しますので、我と思わん方は挑戦してみてください。(^_-)

第2問 次の文章の括弧の中に、下記のカギ括弧の中から適当な語句を選んで入れよ。

 ( 1 )は( 2 )とも呼ばれ、2群の( 3 )が一致しているかどうかを検定する手法である。 この手法は( 4 )と本質的に同じ手法で、検定結果も同じになる。
 この手法を多群に拡張した手法が( 5 )であり、ノンパラメトリックな一元配置分散分析に相当する。

[ウィルコクソンの2標本検定 ウィルコクソンの順位和検定 ウィルキンソンのタンサン検定 順位平均 日経平均 マン・ホイットニィのU検定 ホイットニィ・ヒューストンのボディガード検定 クリスカル・ウォーリスのH検定 クリスタル・ボーイのコブラ検定]

1516. 志段味古墳群−3 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/11/21(木) 09:43:38
 志段味古墳群のひとつである志段味大塚古墳です。全長約61.5mの帆立貝式古墳ですが、立て札が立っていなければ、ただのこんもりした小さな丘にしか見えません。(^^;)
 この古墳から、奈良地方の大型古墳から出土したものと同様の馬具や土器が沢山出土しています。また志段味古墳群の中には、奈良地方の大型古墳をそのまま縮小したような形の古墳があり、倭王勢力と強い関係があったことを示唆しています。
 志段味古墳群は庄内川の南東部にあります。そして多くの古墳は庄内川に沿って作られていて、まるで庄内川の向こう側に古墳の威容を見せつけるように並んでいます。
 庄内川周辺には、志段味古墳群だけでなく多くの古墳があります。ところが庄内川を挟んだ北西部と南東部では、古墳の形状が大きく異なっています。北西部の古墳は、東海地方独特の前方後方墳が多いのが特徴です。それに対して南東の志段味古墳群は奈良地方に多い前方後円墳が多く、前方後方墳は全くありません。
 これらのことから、古墳時代に奈良地方にいた倭王勢力(後の大和朝廷)が伊勢湾沿いに東海地方に進出し、名古屋の南部から庄内川沿いに勢力を伸ばして、守山区を拠点にしていた尾張氏を支配下に治め、やがて岐阜から長野まで進出したことと、その勢力が渡来系の人達であったことがわかってきたそうです。
 志段味古墳群の中心には、尾張戸(オワリベ)神社古墳があります。この古墳の上には、尾張氏の祖神である天火明命(アメノホアカリノミコト)、天香語山命(アモノカグヤマノミコト)、建稲種命(タケイナダノミコト)を御祭神とする有名な尾張戸神社があります。
 記紀(古事記と日本書紀)によると、景行天皇の時代(西暦71年〜130年)、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の東征に建稲種命が副将軍として同行し、彼の妹の宮簀姫(ミヤズヒメ)が日本武尊に嫁ぎました。しかし建稲種命は途中で戦死し、やがて日本武尊も戦死すると、日本武尊から天叢雲剣(草薙の剣)を預けられた宮簀姫が、それを奉斎鎮守するため熱田神宮を建立したことになっています。
 志段味古墳群は古墳時代前期(4世紀後半)から終末期(7世紀)にかけてのものですが、この時代の倭王権の東征が日本武尊の神話に反映されているような気がします。そして尾張勢力と庄内川を挟んで対立していた旧東海地方の勢力は、岐阜から長野へ追いやられ、諏訪湖周辺で諏訪大社を建てた勢力と一緒になり、大和朝廷に対して最後まで抵抗したのではないかと思います。
 ちなみに古墳を案内してくれたボランティアガイドさんは、「志段味(シダミ)」という地名は古代朝鮮語に由来するいう説を唱えていて、志段味地方の発祥について独自の論文を書いたそうです。(^_-)

1515. Re[1513]:[1512]:[1511]:[1510]:改めまして、質問させてください。 投稿者:Hamohta 投稿日:2013/11/14(木) 13:08:48
>とものりさん

杉本先生
 
お返事が遅くなって大変失礼いたしました。

お忙しい中、本当にありがとうございました。

>マンテル・ヘンツェルの検定は、分類データの共分散分析に相当する手法です。
とてもわかりやすいご説明をありがとうございます。
なるほどー・・・。

とりあえず、手持ちのデータをいろいろ検定してみます!(笑)
 
いつもお手数おかけして申し訳ございません。
今後ともよろしくお願いいたします。
 
Hamohta拝




>>>Hamohta先生
>>
>>>>マンテル・ヘンツェル法(初耳です。。。)を使ってみようと思います。
>>>>これを使えば、各年齢層ごとの分析にとどまらず、
>>>>男性なら男性全体で高血圧の有病率に差があるかどうかを検定できるのですね!
>> マンテル・ヘンツェルの検定は、分類データの共分散分析に相当する手法です。そのため年齢の影響が各層で一定だと仮定した時の、2群の高血圧の有病率の差を検定することができます。
>> これは共分散分析で、年齢が目的変数に与える影響が一定、つまり年齢と目的変数の回帰直線の傾きが2群とも同じで、回帰直線が平行であると仮定した時の、2群の差を検定することに相当します。
>> そしてマンテル・ヘンツェルの検定に付随するブレスロー・デイの検定によって、年齢の影響が各層で一定かどうかの検定も行うことができます。これは共分散分析で、2群の回帰直線が平行かどうかの検定である「非平行性の検定」に相当します。
>>
>>>>例えば、20代では差があるが、40代では差がない、などなど。。。
>>>>これはこれで、有用な情報のような気がしますが・・・。
>> ブレスロー・デイの検定結果が有意の時は、年齢の影響が各層で異なる、つまり20代の有病率の差よりも40代の有病率の差の方が小さい等々ということを結論できます。
>> これは共分散分析で2群の回帰直線が非平行のため、若年の時の2群の差よりも老年の時の2群の差の方が小さい等々といったことを結論できることに相当します。
>>
>> 生存時間解析で、2群の累積生存率曲線の違いを検定するコックス・マンテル検定という手法がありますよね。
>> 実はこの手法は、死亡率に対する時間の影響が一定である、つまり2群の累積生存率曲線は平行であるという仮定で、2群の累積生存率の差をマンテル・ヘンツェル検定で検定する手法なんです。
>> そのためこの手法は、2群の累積生存率曲線が非平行の時は結果が不正確になってしまいます。このことはあまり知られていませんが、実はけっこう大切なことなんですよ。(^_-)

1514. 志段味古墳群−2 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/11/13(水) 10:54:11
 志段味古墳群のひとつである白鳥1号墳の立て札と、横穴式石室の内部です。完全な形で残る名古屋市内で唯一の横穴式石室であり、長さが7.4mあります。
 普段は扉が閉まっていて入れませんが、この日は特別に中に入って写真撮影をすることができました。(^o^)v

1513. Re[1512]:[1511]:[1510]:改めまして、質問させてください。 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/11/09(土) 09:23:58
>Hamohta先生

>>マンテル・ヘンツェル法(初耳です。。。)を使ってみようと思います。
>>これを使えば、各年齢層ごとの分析にとどまらず、
>>男性なら男性全体で高血圧の有病率に差があるかどうかを検定できるのですね!
 マンテル・ヘンツェルの検定は、分類データの共分散分析に相当する手法です。そのため年齢の影響が各層で一定だと仮定した時の、2群の高血圧の有病率の差を検定することができます。
 これは共分散分析で、年齢が目的変数に与える影響が一定、つまり年齢と目的変数の回帰直線の傾きが2群とも同じで、回帰直線が平行であると仮定した時の、2群の差を検定することに相当します。
 そしてマンテル・ヘンツェルの検定に付随するブレスロー・デイの検定によって、年齢の影響が各層で一定かどうかの検定も行うことができます。これは共分散分析で、2群の回帰直線が平行かどうかの検定である「非平行性の検定」に相当します。

>>例えば、20代では差があるが、40代では差がない、などなど。。。
>>これはこれで、有用な情報のような気がしますが・・・。
 ブレスロー・デイの検定結果が有意の時は、年齢の影響が各層で異なる、つまり20代の有病率の差よりも40代の有病率の差の方が小さい等々ということを結論できます。
 これは共分散分析で2群の回帰直線が非平行のため、若年の時の2群の差よりも老年の時の2群の差の方が小さい等々といったことを結論できることに相当します。

 生存時間解析で、2群の累積生存率曲線の違いを検定するコックス・マンテル検定という手法がありますよね。
 実はこの手法は、死亡率に対する時間の影響が一定である、つまり2群の累積生存率曲線は平行であるという仮定で、2群の累積生存率の差をマンテル・ヘンツェル検定で検定する手法なんです。
 そのためこの手法は、2群の累積生存率曲線が非平行の時は結果が不正確になってしまいます。このことはあまり知られていませんが、実はけっこう大切なことなんですよ。(^_-)

1512. Re[1511]:[1510]:改めまして、質問させてください。 投稿者:Hamohta 投稿日:2013/11/08(金) 17:17:01
>とものりさん

杉本先生、いつもありがとうございます!!(涙)

健診群は、厚労省のデータを使うので、個々のデータは入手できません。
マンテル・ヘンツェル法(初耳です。。。)を使ってみようと思います。
これを使えば、各年齢層ごとの分析にとどまらず、
男性なら男性全体で高血圧の有病率に差があるかどうかを検定できるのですね!
(違っていたらご指摘ください)
先生に教えていただかなければ、各年齢層ごとに分析して満足するところでした。
例えば、20代では差があるが、40代では差がない、などなど。。。
これはこれで、有用な情報のような気がしますが・・・。
 
統計学、奥が深いです。。。
 
本当にありがとうございましたm(__)m
また宜しくお願い致します。

Hamohta拝


>>>Hamohta先生
>> お久しぶりですね!(^o^)/
>>
>>>>健診群と疾患A群の高血圧の有無に関するデータがあります。
>>>>男女に分け、さらに年齢層ごとに分けました(20代、30代・・・)。
>>>>それぞれの年齢層ごとに、健診群と疾患A群で高血圧の有病率に差があるか検定したいです。
>> このような場合、個々の症例のデータが入手できる時は、高血圧の有無を目的変数にし、疾患Aの有無と性別と年齢(実測値)を説明変数にしたロジスティック回帰分析を適用するのが正攻法です。
>> もし年齢の実測値がわからない時は、年齢層をそのまま「20」、「30」、「40」というデータにして解析してもかまいません。
>> 個々の症例のデータが入手できず、集計した人数しかわからない時は、年齢層を層別項目にしたマンテル・ヘンツェル検定を用います。ただしこの手法では層別項目は1種類しか指定できないため、男女別に解析し、その結果をカンで総合して(^^;)性別の影響を検討します。
>>
>> ロジスティック回帰分析とマンテル・ヘンツェル検定については、当館の次のページを参考にしてください。(^_-)
>>
>>・玄関>雑学の部屋>雑学コーナー>統計学入門
>> →第10章 ロジスティック回帰分析
>>  http://www.snap-tck.com/room04/c01/stat/stat10/stat1001.html
>>・玄関>雑学の部屋>雑学コーナー>統計学入門
>> →4.2 多標本の計数値 (2) 名義尺度 2) データに対応がある場合
>>  http://www.snap-tck.com/room04/c01/stat/stat04/stat0404.html
>>
>> 以上、参考になれば幸いです。

1511. Re[1510]:改めまして、質問させてください。 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/11/08(金) 16:18:35
>Hamohta先生
 お久しぶりですね!(^o^)/

>>健診群と疾患A群の高血圧の有無に関するデータがあります。
>>男女に分け、さらに年齢層ごとに分けました(20代、30代・・・)。
>>それぞれの年齢層ごとに、健診群と疾患A群で高血圧の有病率に差があるか検定したいです。
 このような場合、個々の症例のデータが入手できる時は、高血圧の有無を目的変数にし、疾患Aの有無と性別と年齢(実測値)を説明変数にしたロジスティック回帰分析を適用するのが正攻法です。
 もし年齢の実測値がわからない時は、年齢層をそのまま「20」、「30」、「40」というデータにして解析してもかまいません。
 個々の症例のデータが入手できず、集計した人数しかわからない時は、年齢層を層別項目にしたマンテル・ヘンツェル検定を用います。ただしこの手法では層別項目は1種類しか指定できないため、男女別に解析し、その結果をカンで総合して(^^;)性別の影響を検討します。

 ロジスティック回帰分析とマンテル・ヘンツェル検定については、当館の次のページを参考にしてください。(^_-)

・玄関>雑学の部屋>雑学コーナー>統計学入門
 →第10章 ロジスティック回帰分析
  http://www.snap-tck.com/room04/c01/stat/stat10/stat1001.html
・玄関>雑学の部屋>雑学コーナー>統計学入門
 →4.2 多標本の計数値 (2) 名義尺度 2) データに対応がある場合
  http://www.snap-tck.com/room04/c01/stat/stat04/stat0404.html

 以上、参考になれば幸いです。

1510. 改めまして、質問させてください。 投稿者:Hamohta 投稿日:2013/11/08(金) 11:02:38
先生、こんにちは

いつも大変お世話になっております、脳外科医Hamohtaです。
共分散分析の件では本当にありがとうございました。
 
今回は、同じ研究の中の別の統計学的分析について、質問させてください。
恐らく初歩的な質問で、申し訳ございません。
 
健診群と疾患A群の高血圧の有無に関するデータがあります。
男女に分け、さらに年齢層ごとに分けました(20代、30代・・・)。
それぞれの年齢層ごとに、健診群と疾患A群で高血圧の有病率に差があるか検定したいです。
年齢層ごとの総人数、高血圧を有する人数はわかります。 
健診群はそれぞれの年齢層に数百人、疾患群は数十人くらいのデータです。
ちなみに疾患A群では、有病率が0%の年齢層があります。
 
カイ2乗検定?フィッシャー?など出てきてわからなくなってしまいました。。。
どのような検定を行えばよいのでしょうか。。。
ご多忙のところいつも申し訳ありませんが、ご教示いただければ幸いです。
 
Hamohta拝
 

1509. Re[1507]:吉野ヶ里遺跡−13 投稿者:Hamohta 投稿日:2013/11/08(金) 10:36:35
>とものりさん

先生、こんにちは!
質問させていただこうと、こちらを覗いて、びっくりしたので思わず投稿です。
吉野ヶ里遺跡、ずいぶんと立派な公園になっているのですね〜!!
だいぶ前(本当にかなり前)に行った際は、竪穴式住居がポツンポツンとあるくらいの
寂しい状況だったと記憶しています。
それでも、歴史の教科書で見たのと同じものがあることに興奮しました。
またいつか、行ってみたくなりました(^^)。
 
Hamohta

>> 吉野ヶ里遺跡の中にある「弥生くらし館」で、スタッフが土器の復元作業をしているところです。ここで「よみがえる邪馬台」という特別企画展をしていましたが、残念ながら展示品の写真撮影が禁止されていたのでこの写真を撮りました。(;_;)
>>
 現在、日本中の古代史研究科を網羅する「全国邪馬台国連絡協議会」という組織の設立準備中で、邪馬台国について多面的に研究しようという機運が盛り上がっているそうです。
>> 近年、北九州や出雲で考古学上の大きな発見が相次ぎ、弥生時代における北九州の様子が明らかになりつつあると同時に、幻の古代出雲王国の実在性が高くなってきました。邪馬台国畿内説の強みは考古学上の遺跡が多いということでしたが、それらの発見から畿内説を唱えていた研究者が九州説に鞍替えしたり、邪馬台国出雲説がクローズアップされたりして、畿内説は旗色が悪くなっています。
>> 「魏志倭人伝」に記述された多くのクニはほとんどが九州内で比定されていて、邪馬台国だけがいきなり畿内で、しかもその間に出雲を始めとして瀬戸内海のクニグニについての記述が全くないというのはどう考えても不自然です。そのため畿内説の旗色が悪くなるのは当然でしょう。
>> 吉野ヶ里遺跡のスタッフとボランティアガイドさん達は、当然、吉野ヶ里=邪馬台国説を唱えています。(^_-)
>> ちなみに、一般には「邪馬台国(ヤマタイコク)」という通称が使われてますが、本当は「邪馬臺國(ヤマトコク)」または「邪馬壹國(ヤマイコク)」と読むのが正しいと考えられています。卑弥呼の養女は「臺与(トヨ)」または「壹与(イヨ)」と読まれているので、クニの名前だけ「タイ」と読むのは確かに矛盾しています。
>> 「魏志倭人伝」の現存する最古の版本である「紹興本」には、「邪馬臺國」ではなく「邪馬壹國」と書かれていて、卑弥呼の養女は「壹与」と書かれています。「臺(台の旧字)」という文字は佳字であり、中華思想の強い古代中国では野蛮な周辺国の呼称には使いませんでした。それに対して「壹(壱の旧字)」は忌字であり、野蛮な周辺国の呼称に用いました。
>> 「邪馬」とか「卑弥呼」という文字は全て忌字ですから、この中に「臺」という佳字を使うのはおかしいのです。「魏志倭人伝」は記載ミスがけっこうあるので、「臺」と書かれた写本は「壹」を転記ミスしてしまったのではないかというわけです。
>> 実は、僕はこの「邪馬壹國(ヤマイコク)」説を支持しています。v(^_-)
>>

1508. 志段味古墳群−1 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/11/06(水) 17:30:02
 吉野ヶ里遺跡で弥生時代にタイムトリップしたついでに、名古屋の志段味(シダミ)古墳群で古墳時代にタイムトリップしてきました!(^o^)/
 今年の2月に、守山区制50周年記念事業のひとつとして行われた「志段味古墳群と倭王権」という講演会を聴き、志段味古墳群を見たいと思っていました。そしてたまたま10月14日に、志段味古墳群で「歴史の里 秋まつり」が開催されていたので、タイムトリップしようとやってきたのです。
 「歴史の里」は、現在、名古屋市が計画中のもので、吉野ヶ里歴史公園のように、志段味古墳群を中心とした総合的な歴史公園を作ろうという事業です。「歴史の里 秋まつり」は、その「歴史の里」建設予定地で行われたイベントです。

1507. 吉野ヶ里遺跡−13 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/11/03(日) 09:36:05
 吉野ヶ里遺跡の中にある「弥生くらし館」で、スタッフが土器の復元作業をしているところです。ここで「よみがえる邪馬台」という特別企画展をしていましたが、残念ながら展示品の写真撮影が禁止されていたのでこの写真を撮りました。(;_;)
 現在、日本中の古代史研究科を網羅する「全国邪馬台国連絡協議会」という組織の設立準備中で、邪馬台国について多面的に研究しようという機運が盛り上がっているそうです。
 近年、北九州や出雲で考古学上の大きな発見が相次ぎ、弥生時代における北九州の様子が明らかになりつつあると同時に、幻の古代出雲王国の実在性が高くなってきました。邪馬台国畿内説の強みは考古学上の遺跡が多いということでしたが、それらの発見から畿内説を唱えていた研究者が九州説に鞍替えしたり、邪馬台国出雲説がクローズアップされたりして、畿内説は旗色が悪くなっています。
 「魏志倭人伝」に記述された多くのクニはほとんどが九州内で比定されていて、邪馬台国だけがいきなり畿内で、しかもその間に出雲を始めとして瀬戸内海のクニグニについての記述が全くないというのはどう考えても不自然です。そのため畿内説の旗色が悪くなるのは当然でしょう。
 吉野ヶ里遺跡のスタッフとボランティアガイドさん達は、当然、吉野ヶ里=邪馬台国説を唱えています。(^_-)
 ちなみに、一般には「邪馬台国(ヤマタイコク)」という通称が使われてますが、本当は「邪馬臺國(ヤマトコク)」または「邪馬壹國(ヤマイコク)」と読むのが正しいと考えられています。卑弥呼の養女は「臺与(トヨ)」または「壹与(イヨ)」と読まれているので、クニの名前だけ「タイ」と読むのは確かに矛盾しています。
 「魏志倭人伝」の現存する最古の版本である「紹興本」には、「邪馬臺國」ではなく「邪馬壹國」と書かれていて、卑弥呼の養女は「壹与」と書かれています。「臺(台の旧字)」という文字は佳字であり、中華思想の強い古代中国では野蛮な周辺国の呼称には使いませんでした。それに対して「壹(壱の旧字)」は忌字であり、野蛮な周辺国の呼称に用いました。
 「邪馬」とか「卑弥呼」という文字は全て忌字ですから、この中に「臺」という佳字を使うのはおかしいのです。「魏志倭人伝」は記載ミスがけっこうあるので、「臺」と書かれた写本は「壹」を転記ミスしてしまったのではないかというわけです。
 実は、僕はこの「邪馬壹國(ヤマイコク)」説を支持しています。v(^_-)

1506. 吉野ヶ里遺跡−12 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/11/01(金) 09:02:13
 吉野ヶ里遺跡でボランティアガイドさんが見本として作った布のコースター、組紐とそれを作るための木の道具、草木染めした糸、そして勾玉です。
 こちらは蚕の繭と草木染めした糸、そしてそれらを使って作ったマフラーやスカーフやミニ貫頭衣です。自然染色なので、渋くて実にいい色合いでした。
 これらの作品もガイドさん達の手作りで、この横でガイドさんが弥生時代の機織り機で実際にマフラーを織ってました。その長閑な光景は、弥生時代の人達の生活を如実に感じさせてくれました。v(^_-)
 これらのものは記念品として観光客なら必ず欲しくなると思うんですが、売ってないんですよねぇ〜!p(ToT)

1505. 吉野ヶ里遺跡−11 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/10/30(水) 09:19:22
 吉野ヶ里で働く弥生人達とその製品……というわけではなく(^^;)、ボランティアガイドの人達が弥生時代の方法で組紐を作っているところです。
 吉野ヶ里遺跡では、弥生時代の生活を体験するための各種イベントが定期的に開催されています。それらのイベントではボランティアガイドの人達に指導してもらいながら、染色、機織り、組紐作り、勾玉作り、石器作り、土器作り、土笛作り、銅鏡作り、銅鐸作り、古代食作り、火おこしなどを体験することができます。
 台風24合のせいで1日しか遺跡見学ができなかったので、これらのイベントに参加するのは泣く泣く諦めました。仕方がないので見本として並べてあった勾玉や組紐などを記念に買いたかったのですが、残念ながら売ってませんでした。(;_;)
 このあたりがいかにもお役所らしいところで、記念品などは一切売っておらず、営業戦略に記念グッズは全く考慮されていないようでした。(^^;)

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