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1504. 吉野ヶ里遺跡−10 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/10/28(月) 14:34:05
 吉野ヶ里遺跡の北墳丘墓は展示施設になっていて、この写真はその内部です。こういった遺跡では珍しいことに、ここでは本物の遺構と遺物を露出展示しているのでかなり迫力があります。w('o')w
 北墳丘墓からは14基の甕棺(北九州独特の弥生時代の棺桶)が出土し、甕棺の中から人骨と各種の副葬品が発見されています。墳丘墓の中央付近から出土した甕棺が最も古い時代のもので、埋葬者は、副葬品などから残念ながら男性の王(^^;)だと考えられています。
 吉野ヶ里遺跡から出土した遺物は、中国や朝鮮半島から持ち込まれたものや、それらの土地に起源があるものが多く、この集落に住んでいた人達は渡来系の弥生人だと考えられています。
 最近の遺伝子解析の結果でも、北九州から発見された人骨はほとんどが渡来系の弥生人つまり北方系モンゴロイドで、朝鮮半島で発見された古代の人骨とほとんど同じ遺伝子を持っているそうです。そして九州の南に行くほど縄文人つまり南方系モンゴロイドとの混血が多くなり、古代沖縄つまり古代琉球人はほぼ純粋な南方系モンゴロイドだということです。
 会社勤めの時に”背広を着た縄文人”を自称していた僕にとって、吉野ヶ里集落は敵の本拠地のようなところです。(^^;)

1503. 吉野ヶ里遺跡−9 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/10/26(土) 10:58:11
 北内郭の北側にある「北墳丘墓(きたふんきゅうぼ)」で、吉野ヶ里集落の歴代の王の墓だと考えられています。この写真ではわかりませんが、南北約40m、東西約27mの長方形で、高さが約2.5mあります。前に立っている柱は約10mあり、祖先の霊が宿るトーテムポールのようなものだと考えられています。
 北墳丘墓は「魏志倭人伝」に、

「卑弥呼以死大作冢径百余歩(卑弥呼持って死し、大いに冢を作るに、径百余歩)」

と記述された卑弥呼の墓を彷彿とさせる遺跡です。
 以前はこの「冢(ちょう)」を古墳と解釈し、それが邪馬台国畿内説の大きな根拠になっていました。しかしこの北墳丘墓を嚆矢として、最近は弥生時代の墳丘墓が各地で確認されるようになり、邪馬台国九州説が勢いを持つようになりました。「径百余歩」の解釈には180m説、150m説、70〜80m説、30m説などがあり、まだ結論が出ていません。
 子孫達のこの大論争に、墓で眠る卑弥呼は苦笑いしているかもしれません。(^^;)

1502. 吉野ヶ里遺跡−8 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/10/24(木) 09:50:51
 吉野ヶ里遺跡の北内郭にある物見櫓で、高さが約10mあります。この物見櫓の手前に、最高司祭者の高床式住居があります。これらの建物と物見櫓の向こう側の城柵を合わせた景観が、「魏志倭人伝」に記載された邪馬台国の女王・卑弥呼が住む宮室の様子「宮室櫻觀城柵嚴設」を彷彿とさせます。この景観を実感できる弥生時代の遺跡は、現在のところ吉野ヶ里遺跡しかないそうです。
 この物見櫓に登ってみましたが、北内郭自体が少し高台にあるせいもあって見晴らしがすごく良く、周囲から敵が攻めてくればすぐに発見できそうでした。v(^_-)

1501. 吉野ヶ里遺跡−7 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/10/22(火) 10:30:35
 主祭殿の中で、王と指導者達が稲の刈り取り時期を相談しているところです。卑弥呼は邪馬台国の最高司祭者であると同時に女王でもありましたが、「魏志倭人伝」の「有弟佐治國」という記述から、政治の実務的な面は弟が担当していたと考えられています。
 ちなみに最高指導者会議の場に、場違いな不審者が約1名混じっていますが、このお呼びでない不審者は現代からタイムトリップした脳天気なタイムトラベラーのようです。(^^;)

1500. 吉野ヶ里遺跡−6 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/10/20(日) 12:07:18
 吉野ヶ里環濠集落の北内郭にある主祭殿です。これは集落の最重要施設で、祭祀や政治会議に使用されたと考えられています。北内郭の構造は古代中国の城郭を真似ていて、主祭殿は天守閣に相当します。そのためこの建物は日本最初の城として、日本百名城のひとつに選ばれています。
 この建物は高さ16.5m、3階建ての堂々たるもので、中国の古代城郭の資料や埴輪や壁画などを参考にして復元されたそうです。

1499. 吉野ヶ里遺跡−5 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/10/18(金) 10:34:48
 「魏志倭人伝」に、

「唯有男子一人給飲食傳辭出入居處宮室櫻觀城柵嚴設常有人持兵守衞(唯、男子一人有りて、飲食に給し、辞を伝えて出入りす。居所の宮室・桜観・城柵、厳しく設け、常に人有りて、兵を持して守衛す)」

と記述された卑弥呼の住居を彷彿とさせる最高司祭者の高床式住居と、その前にある従者の竪穴式住居です。この竪穴式住居の更に前に、1495番の写真で紹介した主祭殿(天守閣に相当する大型建物)があります。
 これらの建物は「北内郭(きたないかく)」と呼ばれる区画にあります。北内郭は吉野ヶ里環濠集落の中で更に環濠と城柵に囲まれた区画で、祭祀場兼政治の場所であったと考えられています。

1498. 吉野ヶ里遺跡−4 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/10/16(水) 12:36:18
 吉野ヶ里遺跡は我が国最大の弥生時代の遺跡で、中心部に40ヘクタール(南北約1km、東西約500m)を超す大規模な環濠集落があります。この環濠集落は弥生時代のムラがクニに発展したもので、中国の歴史書「魏志倭人伝」に記述された倭の国々の様子、特に謎の女王・卑弥呼が君臨した邪馬台国の様子を彷彿とさせることで有名になりました。
 この写真は復元された環濠の様子で、深さが約3m、幅が約4mという大規模なものです。堀は全て内堀で、水は入れない空堀だったそうです。

1497. 吉野ヶ里遺跡−3 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/10/14(月) 17:21:39
 吉野ケ里公園の入り口ですが、弥生時代の遺跡にそぐわない近代的なゲートと建物です。巨大なゲートは、日本神話の国生みの話に出てくる天浮橋(あめのうきはし)を模したものだということです。この天浮橋の上にイザナキとイザナミが立って、天沼矛(あめのぬぼこ)で地上に淤能碁呂島(おのごろじま)を作ったのです。
 ちなみに写真の中央に写っているのはイザナミというわけではなく、去年の秋、皆既日食ツアーでオーストラリアのケアンズに行った時、何故かケアンズの動物園からついて来てしまった珍獣です。(→当会議室の1385番の書き込み参照(^^;))

1496. 吉野ヶ里遺跡−2 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/10/13(日) 09:09:22
 吉野ヶ里遺跡は吉野ケ里歴史公園の中にあり、遺跡部分を国が管理し、遺跡の周辺にある公園部分を佐賀県が管理しています。考古学的な遺跡を観光名所にした先例として、静岡県の登呂遺跡が有名です。しかし登呂遺跡は遺跡を公開しているだけで、周囲には住宅しかありません。(学生の時、登呂遺跡まで歩いていける場所に下宿していました。v(^_-))
 吉野ヶ里遺跡は遺跡を中心にして総合的な歴史公園を作り、観光名所兼歴史文化センター兼市民広場として活用した最初の成功例として、各地の遺跡活用法のモデルになっています。でも国と県が管理運営しているせいか、お役所的なところがあり、もっとうまく運営すればいいのに…と思うところが多々ありました。
 例えばこの歴史公園のすぐ横をJR長崎本線が通っているにもかかわらず、歴史公園の前に駅はなく、700mほど離れた吉野ヶ里歴史公園駅から、田んぼの真中に作られた道を徒歩で15分ほど歩かなければなりません。
 何しろ台風が通過した直後にその道をテクテクと歩いたので、せめてシャトルバスでも運行していればもっと便利なのに…と思うことしきりでした。(~~;)

1495. 吉野ヶ里遺跡−1 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/10/10(木) 17:46:55
 とゆーわけで、台風24号に真っ向勝負を挑んで、吉野ヶ里遺跡に行ってきました!(^^;)/
 去年は出雲神話の世界で遊ぶために出雲に行ったので、今年は魏志倭人伝の世界で遊ぶために吉野ヶ里遺跡に行くことにしました。その予定日が10月8日と9日だったのですが、何と台風24号が北九州を直撃する予定日と見事にかち合ってしまいました!w('o')w
 しかし永年の念願だった吉野ヶ里遺跡訪問をキャンセルするのは癪に障るので、彼の地で僕を待っていてくれるはずの卑弥呼様にお願いし、彼女の霊力で台風24号を北九州から少し逸らしてもらい、何とか無事に見学してきました。
 吉野ヶ里遺跡は広大で見所が沢山あるので、これから少しずつアップしていくつもりです。(^o^)v
 写真の中央の復元建築物は、吉野ケ里集落の祭事や政事に使用されたと考えられているもので、戦国時代の天守閣に相当する3階建ての大型建物です。この建物は古代中国の城郭の影響を受けていて、日本最初の城として日本百名城のひとつに選ばれています。(^_-)

1494. 「台湾アイデンティティー」 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/10/01(火) 09:40:08
・「台湾アイデンティティー」酒井充子監督、日本、2013年
 日本統治下の台湾で、日本政府の同化政策によって日本人化された人達が語るそれぞれの人生を、温かい眼差しで描いた良心的なドキュメンタリーです。酒井充子監督の初監督作品「台湾人生」の姉妹編であり、前作と合わせて観ると、日本人化された「今の日本人よりも日本人らしい人達」の苦難に満ちた人生を、より立体的に捉えることができます。
 オランダ植民地時代、鄭氏政権時代、清朝統治時代、日本統治時代、中華民国統治時代を経て、現在の台湾総統選挙時代に至る台湾の歴史は、周囲の大国の身勝手な縄張り争いに翻弄され続ける苦難の連続です。そんな歴史の中で、それぞれの国の統治政策に忠実で、その国の国策上は有能な(~~;)、心ない官吏や軍人の激しい弾圧や冷たい差別に対して、そんな国策はいい加減かつテキトーに受け流し(^^;)、時には無視して、人間同士として台湾人と暖かく付きあった、心ある庶民の心意気が実に対照的です。
 そして前者の仕打ちが、それぞれの国−−例えば日本国−−に対する悪感情につながり、後者の行為が、例えば日本人に対する好感につながり、それぞれの国の後の世代同士が交流する時の妨げになったり、助けになったりしています。このことは「台湾人生」に登場する、ある台湾人の、

「日本政府に対しては納得していないが、台湾観光に訪れる日本人には親しみを感じる」

という言葉に端的に表されています。
 しかしこの「国策をいい加減かつテキトーに受け流し、時には無視する」ということを実践するのは、相当な勇気と覚悟が必要な時代であったことを考えると、「いい加減かつテキトー(^^;)」をポリシーとする僕は、我が意を得たりという思いがすると同時に、それを実践した人達に対して心から尊敬の念を抱いてしまいます。
  http://www.u-picc.com/taiwanidentity/

1493. 「パコと魔法の絵本」 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/09/23(月) 09:47:53
・「パコと魔法の絵本」中島哲也監督、日本、2008年
 舞台「MIDSUMMER CAROL ガマ王子vsザリガニ魔人」(後藤ひろひと作)を、中島哲也監督が映画化したハチャメチャ・ファンタジーで、キャッチコピーどおり「子どもが大人に読んであげたい物語」です!(^o^)/
 舞台劇を映画化した作品としては「キサラギ」(佐藤祐市監督)、「サマータイムマシンブルース」(本広克行監督)、「曲がれ!スプーン!」(本広克行監督)など、けっこうお気に入りの作品があり、本作もその仲間入りをしました。
 中島哲也監督らしいアニメを駆使したケバケバしい映像、ケレン味たっぷりの演出など、遊び心を通り越した”やりすぎのバカ騒ぎ(^^;)”を心ゆくまで楽しんでいる感じです。
 出演している俳優達も、渋い演技が持ち味の國村隼人がオカマに扮してクサイ芝居を連発したり、上川達也がキャラメルボックスじこみのはじけた演技を披露したり、阿部サダヲが掴みどころのない個性を活かして神出鬼没の狂言回し役を怪演したりと、実に楽しそうに演じています。
 劇中劇の「ガマ王子vsザリガニ魔人」はまるで吉本新喜劇のようで、ボケあり、ツッコミあり、ギャグあり、泣かせありで、監督もスタッフも出演者も全員がノリまくり、はじけまくっています。
 僕は、こういうハチャメチャでバカバカしい作品が大好きです!v(^_-)
  http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=8281

1492. 統計学セミナーと老いの繰り言 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/09/11(水) 09:22:16
 今年の2月に行った医学統計解析セミナーを、来年の1月にまた行うことになりました。(^o^)/
 このセミナーは中部地域ヘルスケア産業活性化人材育成等事業の中の臨床研究コーディネーター育成支援事業のひとつとして行われるもので、公益財団法人岐阜県研究開発財団が主催し、名古屋臨床薬理研究所が実施するものです。
 リンク先のページの医学統計解析セミナーの、「医学統計解析 基礎セミナー」と「医学統計解析 応用実践セミナー」を僕が担当する予定です。v(^_-)

  http://nicpsmo-metisupport.com/safety

 それから8月に行ったばかりの情報機構主催の統計学セミナーを、12月にまた行うことになりました。去年は半年に1度くらいのペースだったのに、今年は4ヶ月に1度のペースに増えています。
 そして同じ情報機構から、通信教育による統計学講座も依頼されました。
 老い先短くなると、自分の経験を子孫に残したいという本能なのか、やたらと説教をしたくなり「老いの繰り言」が増えますが、どうやら僕もその域に達しつつあるようです。
 まあ説教を聴かされた方としては、その説教を鵜呑みにするのではなく、自分なりに判断して手本にするなり反面教師にするなりすれば良いので、本能のおもむくままに「老いの繰り言」に注力しようかと思います。v(^^;)

1491. 重判別分析第3節 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/09/04(水) 19:33:55
 当館の「統計学入門」に重判別分析の第3節をアップしました!(^o^)/
 第3節では正準スコアを利用した群の判別方法を説明しました。第2節とこの節を通して読んでいただくと、重判別分析の概念が理解しやすいと思います。この手法はけっこう便利なので、医学・薬学分野でもっと利用して欲しいものです。
 ちなみに重判別分析の解説を矢継ぎ早にアップしたのは、実は今解析中のデータでこの手法を実際に使っていて、手法と解析結果について依頼者に説明する必要があったという極めて個人的かつ現実的な理由からです。(^^ゞ

1490. 重判別分析第2節 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/09/01(日) 20:47:45
 当館の「統計学入門」に重判別分析の第2節をアップしました!(^o^)/
 第2節では重判別分析の原理と計算方法を説明しました。この手法の原理は比較的わかりやすいと思いますが、実際の計算には行列とベクトルを使用するので、それらに慣れていない方にとっては少々わかりにくいかもしれません。
 実際の判別方法は次の第3節で説明することにしたため、説明が少し中途半端になってしまいました。近日中に第3節をアップするつもりですから、それと合わせて読んでいただいた方がわかりやすいかもしれません。(^_-)

1489. 生物統計学入門セミナー終了 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/08/21(水) 09:59:09
 8月19日と20日に、東京で情報機構主催の生物統計学入門セミナーをしてきました!(^o^)/

・一番受けた話:釣鐘の中には殺された女性の死体が入っていることがある。(今回は同世代の受講者が数名いたのだ(^^)v)
・一番受けなかった話:漁師(Fisher)と魚(Poisson)(このシャレは受けたことがないのだ(;_;))

 番外編として、放射線のLNT仮設の話がかなり受けました。
 また思いがけず同じ大学の出身で、しかもほぼ同年代の受講者がいたので、母校名物の「イナズマ階段」と「こっそりミカン狩り(^^;)」の話で盛り上がったりしました。(^_-)v

1488. Re[1487]:[1486]:共分散分析の結果について 投稿者:Hamohta 投稿日:2013/08/15(木) 15:12:19
杉本先生
 
いつも本当にありがとうございます。
スッキリしました。
やはり、共分散分析においては、平行性が大事なんですね。
外れ値の除外については、上司と相談して、慎重に判断したいと思います。
 
先生には心から感謝しています。
論文が仕上がった際にはご報告させていただきます!!
(もう少し時間がかかりそうですが。。。) 

Hamohta


>>>Hamohtaさん
>> お久しぶりです!(^o^)/
>>
>>>>あるグループで、非平行性が棄却できなかったのです。
>>>>このグループでは、修正群差で「有意差なし」の結果ですが、
>>>>そもそも2つの回帰直線が平行でなければ、「有意差無し」という結果も
>>>>意味のないものになってしまうのでしょうか?
>>>>それとも、平行性が必要になってくるのは、「有意差あり」を主張する時だけで、
>>>>有意差がない場合は平行でなくても良いのでしょうか?
>> 修正群差の検定が意味を持つのは、2つの回帰直線がほぼ平行の時だけです。2つの回帰直線が非平行の時は共変数の値によって2群の修正平均値(回帰直線を利用して求めた平均値)の差が変化するため、「共変数の値とは無関係に、2群の修正平均値の間に差がある」かどうかを検定することはできません。
>> ただし共変数の値として特定の値を指定した時を問題にするなら、2群の修正平均値の差について検討することは可能です。
>> 今回は共変数として年齢を用いていますから、例えば年齢が20〜60歳の間だけで2群の修正平均値を比較するとしたら、2群の回帰直線をグラフに描いてみることによって検討することができます。
>> 仮に年齢が20〜60歳の時は2群の回帰直線がほぼ重なっているか、それとも常に患者群の回帰直線の方が健常群の回帰直線よりも下にあれば、「年齢が20〜60歳の時、患者群のデータは健常群のデータとほぼ同じ値か低値である」ことが言えます。
>> 具体的なイメージは、当館の統計学入門の第8章共分散分析の図8.2を御覧ください。
>>
>>>>もっとも、非平行性が棄却できないのは、このグループに含まれる外れ値1例が
>>>>原因ということはわかっています。
>>>>この1例を除けば、2つの回帰直線は平行になります
>> こういう時は、この外れ値の扱いに悩みますよね。この外れ値の原因が試験とは無関係のものであることがわかれば、解析から除外するということも考えられます。
>> 原因がわからなければ、解析から無闇に除外するのは問題です。
>>
>> 以上、参考になれば幸いです。

1487. Re[1486]:共分散分析の結果について 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/08/14(水) 21:02:11
>Hamohtaさん
 お久しぶりです!(^o^)/

>>あるグループで、非平行性が棄却できなかったのです。
>>このグループでは、修正群差で「有意差なし」の結果ですが、
>>そもそも2つの回帰直線が平行でなければ、「有意差無し」という結果も
>>意味のないものになってしまうのでしょうか?
>>それとも、平行性が必要になってくるのは、「有意差あり」を主張する時だけで、
>>有意差がない場合は平行でなくても良いのでしょうか?
 修正群差の検定が意味を持つのは、2つの回帰直線がほぼ平行の時だけです。2つの回帰直線が非平行の時は共変数の値によって2群の修正平均値(回帰直線を利用して求めた平均値)の差が変化するため、「共変数の値とは無関係に、2群の修正平均値の間に差がある」かどうかを検定することはできません。
 ただし共変数の値として特定の値を指定した時を問題にするなら、2群の修正平均値の差について検討することは可能です。
 今回は共変数として年齢を用いていますから、例えば年齢が20〜60歳の間だけで2群の修正平均値を比較するとしたら、2群の回帰直線をグラフに描いてみることによって検討することができます。
 仮に年齢が20〜60歳の時は2群の回帰直線がほぼ重なっているか、それとも常に患者群の回帰直線の方が健常群の回帰直線よりも下にあれば、「年齢が20〜60歳の時、患者群のデータは健常群のデータとほぼ同じ値か低値である」ことが言えます。
 具体的なイメージは、当館の統計学入門の第8章共分散分析の図8.2を御覧ください。

>>もっとも、非平行性が棄却できないのは、このグループに含まれる外れ値1例が
>>原因ということはわかっています。
>>この1例を除けば、2つの回帰直線は平行になります
 こういう時は、この外れ値の扱いに悩みますよね。この外れ値の原因が試験とは無関係のものであることがわかれば、解析から除外するということも考えられます。
 原因がわからなければ、解析から無闇に除外するのは問題です。

 以上、参考になれば幸いです。

1486. すみません、またまた質問ですm(_ _)m 投稿者:Hamohta 投稿日:2013/08/14(水) 13:14:46
杉本先生

2月12日、5月3日とこちらで質問させていただいた、脳外科医Hamohtaです。いつも本当にありがとうございます。
本日も、共分散分析について質問させてください。

分析しているデータの内容は前回と同じで、ある検査において、健常者群と患者群で差があるかどうか、です。

この検査は、年齢が高くなるに従って高値を示すことがわかっています。男女別にするなど、患者群をいくつかのグループに分け、検査値を目的変数、年齢を共変数にした共分散分析(ANCOVA)を行ないました。

そこで、問題が発生。

あるグループで、非平行性が棄却できなかったのです。このグループでは、修正群差で「有意差なし」の結果ですが、そもそも2つの回帰直線が平行でなければ、「有意差無し」という結果も意味のないものになってしまうのでしょうか?それとも、平行性が必要になってくるのは、「有意差あり」を主張する時だけで、有意差がない場合は平行でなくても良いのでしょうか?

もっとも、非平行性が棄却できないのは、このグループに含まれる外れ値1例が原因ということはわかっています。この1例を除けば、2つの回帰直線は平行になります(この場合も有意差はありません)。

我々の目論見としては、患者群のデータが健常群と差がないか、低値であることが言えれば良いので、「有意差なし」自体は全く問題ありません。

根本的なことが分かっていない気がしてしまい、大変情けない質問になってしまいました。
ご多忙のところ恐縮ですが、またまたお力をお貸しいただきたく、お願いいたします。
 
Hamohta拝

1485. 重判別分析第1節 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/08/11(日) 09:09:52
 当館の「統計学入門」に重判別分析の第1節をアップしました!(^o^)/
 重判別分析は、2群の判別を行うための判別分析を多群に拡張した手法で、医学分野でよく行われる複数の疾患の診断に適した手法です。ただしこの手法は結果の解釈と利用方法が少し複雑なので、判別分析ほどは用いられてはいません。
 第1節では重判別分析の前振りとして、判別分析を複数回適用して多群の判別を行う方法について説明しました。

1484. Re[1483]:いつも拝見しています 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/08/04(日) 20:15:32
>おそるおそるさん
 因子分析の説明を読んでいただき、ありがとうございました。m(_ _)m
 以前、尺度開発に関連した質問をいただいたので、因子分析と尺度開発について解説してみました。何かの参考になったのなら幸いです。

>>新しい心理尺度の開発は,人的金銭的に余裕のある組織が,1000〜2000例以上の
>>調査を行い,信頼性や妥当性(いろいろな概念があり検証法もまたたくさん)を
>>同時に検証してはじめて開発可能→信頼性や妥当性が科学的に証明(この水準が
>>自分にはいまいちイメージできないんです)されていない調査やそのデータを
>>用いた論文はアクセプトされない→個人や人的金銭的に余裕のない組織には
>>新しい知見を生み出すことはできないのでは、とあきらめはじめてました.
 確かに、その傾向は無きにしもあらずだと思います。でも僕がお手伝いをした研究の中に尺度開発の試作といった感じの比較的小規模な研究があり、一応、論文がアクセプトされたものがあります。
 ただしそれは純然たる心理学分野の研究ではなく、臨床心理学分野や看護学分野の研究でした。こういった分野は、純然たる心理学分野よりも尺度開発の評価基準が甘いようです。
 また何か疑問点などがありましたら、いつでもご来館ください。今後ともよろしくお願いします。m(_ _)m

1483. いつも拝見しています 投稿者:おそるおそる 投稿日:2013/08/04(日) 09:49:19
おはようございます
毎日拝見しています
当方在住の東北南部の地方都市もやっと梅雨明けしました
因子分析と尺度開発の部分読ませていただきました
尺度構成の部分は心理学の領域の教科書的な資料をいろいろ調べていましたが,,,
自分の頭のなかにひっかかりができました

新しい心理尺度の開発は,人的金銭的に余裕のある組織が,1000〜2000例以上の調査を行い,信頼性や妥当性(いろいろな概念があり検証法もまたたくさん)を同時に検証してはじめて開発可能→信頼性や妥当性が科学的に証明(この水準が自分にはいまいちイメージできないんです)されていない調査やそのデータを用いた論文はアクセプトされない→個人や人的金銭的に余裕のない組織には新しい知見を生み出すことはできないのでは、とあきらめはじめてました.
残された時間は限られてますが,またやってみます

とものりさんの日々の活動に心から深謝いたします

1482. 因子分析第3節 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/07/29(月) 10:50:14
 当館の「統計学入門」に、因子分析の第3節をアップしました!(^o^)/
 第3節では因子分析を利用した尺度開発について説明しました。尺度開発とはアンケートを利用した心理的検査法を確立することで、主として心理学分野で行われます。
 数学的には因子スコアを用いるか、多次元尺度構成法を用いる方が合理的ですが、心理学分野で多用されているので取り上げることにしました。

1481. 因子分析第2節 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/07/24(水) 14:37:48
 当館の「統計学入門」に因子分析の第2節をアップしました!(^o^)/
 第2節は因子軸の回転について説明しました。因子軸の回転は因子の解釈を容易にするために行う技法で、実際のデータでは因子軸を回転しない方が稀なほど多用されます。
 でもこの概念を正確に理解するにはベクトル空間の知識が必要なので、ベクトル空間で遊んだことのない人には少々わかりにくいかもしれません。(^^;)

1480. Re[1479]:デビュープロモ動画 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/07/23(火) 09:00:29
>ロレックスコピーさん
 頓珍館にようこそ!(^o^)/

>>デビュープロモ動画を無料でご覧いただけます
>>ジュリーをリスペクトした曲です
 残念ながら、書き込みの意味がよくわかりません。(?o?)

1479. Re[1379]:寿司天ぷら 投稿者:ロレックスコピー [URL] 投稿日:2013/07/22(月) 16:03:03
>とものりさん

>> 海外に行った時に恒例にしている、「そこ独自の”日本食”を食す!p(*o*)」のケアンズ版です。写真の左側がそれで、海苔巻きを天ぷらにし、お好み焼きソースと鰹節をかけた「寿司天ぷら(sushi tempra)」です。(^^;)
>>
 説明だけ聞くとゲテモノっぽいですが、実際に食べてみると、天むすとタコ焼きを一緒に食べたような感じで、意外にイケました。ケアンズ駅の前にある「Cairns Central Shopping Centre」のフードコートで見つけました。v(^_-)
>>
デビュープロモ動画を無料でご覧いただけます

ジュリーをリスペクトした曲です

1478. 因子分析第1節 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/07/12(金) 08:28:09
 当館の「統計学入門」に因子分析の第1節をアップしました!(^o^)/
 因子分析は心理学分野で開発されたので、心理学者御用達の手法です。「困った時の因子分析(^^;)」といった感じで、とりあえずアンケートを取り、適当に因子分析を行い、抽出された因子にもっともらしい名前を付ければそれでOK!といった感じで多用されています。
 そして因子分析と主成分分析の違いがあまり意識されておらず、本来は主成分分析の方が適している時でも因子分析を適用することが多々あります。僕は主成分分析の方が好きなので、もう少し主成分分析を利用して欲しいところです。(~.~)

1477. Re[1476]:越後屋 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/07/05(金) 15:59:14
>えちごやさん

>>ん?
>>呼ばれたような気が・・・w
 えちごやさん、久しぶり〜っ!(^o^)/

1476. Re[1475]:[1474]:[1473]:DANSの作動方法について 投稿者:えちごや 投稿日:2013/07/05(金) 09:12:33
ん?
呼ばれたような気が・・・w


えちごや



>とおりすがり(^^;;さん

>>たぶん、とものり師匠が、悪代官もしくは越後屋だったら(例えです(^^;;)、サーバーに入れて有料サービスで・・・DANSクラウドとかDNAS SAAS(笑とか。。。なんでしょうけどね(^^v
>>いずれにしても、がんばってくださいね(^^
>>
>>PS
>>cygwin版+シェルスクリプトをWindowsのバッチ(もしくはコール用PGから)からコール・・・素人さんには実用的かな??
>>
>>>とものりさん
>>
>>>>>とおりすがり(^^;;さん
>>>>>>PS 受講者は仮想環境VirtualBoxとかVMware入れてLinux動かして、その上で・・・でしょうね。
>>>>>>ちょっとマニアック?ソフトインストール済みのLiveCD(KNOPPIXとか)とか配るほうがのほうが簡単かな。。。もちろん実費で(^^v
>>>> 参考になる提案をありがとうございます。m(_ _)m
>>>> 今のところ、次のような方法を考えてますよ。
>>>>
>>>>1.LinuxのLiveCDまたはLiveUSBを配布する
>>>>2.cygwinとcygwin用DANSを配布する
>>>>3.Win用DANSを配布する
>>>>
>>>> 1番の方法の長所はDANSの全機能を使用できる点で、欠点は受講者がLinuxに慣れていないと思われるため何かと不便な点です。
>>>> 2番の方法の長所はWin上でDANSを使用できる点で、欠点は受講者がcygwinに慣れていないと思われるため何かと不便な点です。
>>>> 2番の方法の長所はWin上でDANSを使用できる点で、欠点はWinのコマンドプロンプトを使うため機能が制限される点と、受講者がコマンドプロンプトに慣れていないと思われる点です。
>>>> 依頼者の情報機構とも相談し、最適な方法を検討するつもりですよ。(^_-)

1475. Re[1474]:[1473]:DANSの作動方法について 投稿者:とおりすがり(^^;; 投稿日:2013/07/02(火) 20:31:41
たぶん、とものり師匠が、悪代官もしくは越後屋だったら(例えです(^^;;)、サーバーに入れて有料サービスで・・・DANSクラウドとかDNAS SAAS(笑とか。。。なんでしょうけどね(^^v
いずれにしても、がんばってくださいね(^^

PS
cygwin版+シェルスクリプトをWindowsのバッチ(もしくはコール用PGから)からコール・・・素人さんには実用的かな??

>とものりさん

>>>とおりすがり(^^;;さん
>>>>PS 受講者は仮想環境VirtualBoxとかVMware入れてLinux動かして、その上で・・・でしょうね。
>>>>ちょっとマニアック?ソフトインストール済みのLiveCD(KNOPPIXとか)とか配るほうがのほうが簡単かな。。。もちろん実費で(^^v
>> 参考になる提案をありがとうございます。m(_ _)m
>> 今のところ、次のような方法を考えてますよ。
>>
>>1.LinuxのLiveCDまたはLiveUSBを配布する
>>2.cygwinとcygwin用DANSを配布する
>>3.Win用DANSを配布する
>>
>> 1番の方法の長所はDANSの全機能を使用できる点で、欠点は受講者がLinuxに慣れていないと思われるため何かと不便な点です。
>> 2番の方法の長所はWin上でDANSを使用できる点で、欠点は受講者がcygwinに慣れていないと思われるため何かと不便な点です。
>> 2番の方法の長所はWin上でDANSを使用できる点で、欠点はWinのコマンドプロンプトを使うため機能が制限される点と、受講者がコマンドプロンプトに慣れていないと思われる点です。
>> 依頼者の情報機構とも相談し、最適な方法を検討するつもりですよ。(^_-)

1474. Re[1473]:DANSの作動方法について 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/07/02(火) 08:38:33
>とおりすがり(^^;;さん
>>PS 受講者は仮想環境VirtualBoxとかVMware入れてLinux動かして、その上で・・・でしょうね。
>>ちょっとマニアック?ソフトインストール済みのLiveCD(KNOPPIXとか)とか配るほうがのほうが簡単かな。。。もちろん実費で(^^v
 参考になる提案をありがとうございます。m(_ _)m
 今のところ、次のような方法を考えてますよ。

1.LinuxのLiveCDまたはLiveUSBを配布する
2.cygwinとcygwin用DANSを配布する
3.Win用DANSを配布する

 1番の方法の長所はDANSの全機能を使用できる点で、欠点は受講者がLinuxに慣れていないと思われるため何かと不便な点です。
 2番の方法の長所はWin上でDANSを使用できる点で、欠点は受講者がcygwinに慣れていないと思われるため何かと不便な点です。
 2番の方法の長所はWin上でDANSを使用できる点で、欠点はWinのコマンドプロンプトを使うため機能が制限される点と、受講者がコマンドプロンプトに慣れていないと思われる点です。
 依頼者の情報機構とも相談し、最適な方法を検討するつもりですよ。(^_-)

1473. Re[1472]:生物統計学超入門セミナー 投稿者:とおりすがり(^^;; 投稿日:2013/07/01(月) 19:55:30
毎度です。。。
統計学ブームですもんね(^^;;
がんばってください(^^v

PS 受講者は仮想環境VirtualBoxとかVMware入れてLinux動かして、その上で・・・でしょうね。ちょっとマニアック?ソフトインストール済みのLiveCD(KNOPPIXとか)とか配るほうがのほうが簡単かな。。。もちろん実費で(^^v


>とものりさん

>> 8月に、また情報機構主催の統計学入門セミナーを行うことになりました!(^o^)/
>> 今年の4月に行ったばかりですから、半年もたたずにまた行うことになります。毎回、受講者は少数なのに、何度も依頼されるということは、一応、採算が取れているのでしょう。(^^;)
>> 今回は実際に統計ソフトを使って、受講者と一緒にデータ解析をしてみようと考えています。ただし自作の統計ソフトDANSはLinux用ですから、受講者と一緒にデータ解析をするにはひと工夫もふた工夫も必要で、現在、その方法を考案中です。
>> 例によって講師割引申込用紙がありますから、もし受講したいという奇特な方がいたら、僕に連絡していただければその用紙をお送りしますよ。(^_-)
>>
>>  http://www.johokiko.co.jp/seminar_medical/AA130834.php

1472. 生物統計学超入門セミナー 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/06/29(土) 19:49:11
 8月に、また情報機構主催の統計学入門セミナーを行うことになりました!(^o^)/
 今年の4月に行ったばかりですから、半年もたたずにまた行うことになります。毎回、受講者は少数なのに、何度も依頼されるということは、一応、採算が取れているのでしょう。(^^;)
 今回は実際に統計ソフトを使って、受講者と一緒にデータ解析をしてみようと考えています。ただし自作の統計ソフトDANSはLinux用ですから、受講者と一緒にデータ解析をするにはひと工夫もふた工夫も必要で、現在、その方法を考案中です。
 例によって講師割引申込用紙がありますから、もし受講したいという奇特な方がいたら、僕に連絡していただければその用紙をお送りしますよ。(^_-)

  http://www.johokiko.co.jp/seminar_medical/AA130834.php

1471. Re[1470]:Kindle 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/06/22(土) 08:50:15
>通りすがり。。さん

>>Kindleは簡単にリリースできます。
>>日本ではPCでは読めませんが、スマホ・タブレットではすべてOK。
>>ロイヤリティ(率)も出版会社に比べればはるかに高いですよ(^^v
 なるほど、便利なサービスがあるんですねぇ!w('o')w
 残念ながらKindleもスマホもタブレット使っていないので、今のところ利用できないですが、将来、使うようになったら出版の選択肢の1つになりますね。
 実は、これまでに書いた本については原稿料も印税ももらってないんですよ。その代わり、統計セミナー等の受講者に拙著を無料提供してもらってます。
 カミさんには怒られてますが、全てボランティアで書いたんですよ。(^^ゞ

1470. Re[1469]:[1468]:[1466]:主成分分析 投稿者:通りすがり。。 投稿日:2013/06/22(土) 01:41:36
Kindleは簡単にリリースできます。
日本ではPCでは読めませんが、スマホ・タブレットではすべてOK。
ロイヤリティ(率)も出版会社に比べればはるかに高いですよ(^^v
ご参考まで。。

https://kdp.amazon.co.jp/self-publishing/signin



>とものりさん

>>>とおりすがり(^^;;さん
>> お久しぶりです!(^o^)/
>>
>>>>ぜひKINDLE(電子書籍)でリリースしてください(^^v
>> 最近は統計学セミナーの講師をやらされることが増えたので、セミナー用のテキストを作って、それをPDF形式にして統計学入門の付録としてアップしてあります。多変量解析のセミナーも依頼されるので、とりあえずPDF形式のセミナー用テキストにすることを検討してみますよ。(^_-)
>>
>>○雑学の部屋>雑学コーナー>統計学入門
>> →付録4 統計学セミナー用テキスト
>>  http://www.snap-tck.com/room04/c01/stat/stat99/stat9904.html

1469. Re[1468]:[1466]:主成分分析 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/06/19(水) 09:36:03
>とおりすがり(^^;;さん
 お久しぶりです!(^o^)/

>>ぜひKINDLE(電子書籍)でリリースしてください(^^v
 最近は統計学セミナーの講師をやらされることが増えたので、セミナー用のテキストを作って、それをPDF形式にして統計学入門の付録としてアップしてあります。多変量解析のセミナーも依頼されるので、とりあえずPDF形式のセミナー用テキストにすることを検討してみますよ。(^_-)

○雑学の部屋>雑学コーナー>統計学入門
 →付録4 統計学セミナー用テキスト
  http://www.snap-tck.com/room04/c01/stat/stat99/stat9904.html

1468. Re[1466]:主成分分析第2節・第3節 投稿者:とおりすがり(^^;; 投稿日:2013/06/18(火) 20:25:48
ご無沙汰しております。

UPおめでとうございます。

ぜひKINDLE(電子書籍)でリリースしてください(^^v
よろしくお願いします。

>とものりさん

>> 当館の「統計学入門」に主成分分析の第2節第3節をアップしました。(^o^)/
>> これで主成分分析の解説は終了です。数学的な構造が明快なので、割とスラスラ書くことができました。(^^)v

1467. 市川房枝 生誕120年記念特別展 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/06/18(火) 16:58:48
 6月16日に、一宮市尾西歴史民俗資料館で開催中の「市川房枝 生誕120年記念特別展」を観て、記念講演「女のロマン 市川房枝」(中日新聞東海本社編集局長 林寛子氏)を聴いてきました。意外と知られていないのですが、市川房枝は一宮市尾西の出身で、短期間ですが名古屋新聞(現中日新聞)の記者をしていたことがあるのです。(^o^)/
 林寛子氏の講演では、「オジサン本位制の世の中」つまり「オジサンの、オジサンによる、オジサンのための世の中(^^;)」という言葉が印象に残りました。また「2代先、3代先のことを考えるのは女性の方が得意」という言葉も印象的でした。この言葉は上野千鶴子女史の言う「男の一代主義−−自分の代さえ良ければ後は野となれ山となれ」という言葉と同じ趣旨のもので、オジサン(すでにオジーサン?σ(^^;))のひとりとして大いに反省させられました。
 全体として市川房枝ファンの僕にとっては知っていることが多かったのですが、あらためて彼女が「信念の人」であったことがよくわかって感心しました。
 また今回の記念公演で興味深いことを知りました。現在の日本の憲法には、「両性の本質的平等」つまり男女平等が規定されています。(第24条)
 ところがこの憲法を「押し付けた」と一部の日本人から言われているアメリカの憲法には、実は男女平等が規定されていないんですよ。そのためアメリカの女性解放運動家は、男女平等を憲法に規定するように現在も運動を続けているそうです。戦争を国技とするアメリカ(^^;)の憲法には、平和憲法である日本国憲法の第9条に相当する戦争放棄条項はもちろんありません。
 色々なしがらみから自分の故郷では達成できない理想を、しがらみのない新天地で実現しようとすることがよくあります。もしかすると日本の敗戦後、日本を占領していたアメリカ人の中にリベラル派がいて、母国では達成できそうもない理想を日本の憲法で実現して、その効果を試そうとしたのかもしれません。(^_-)
 ちなみに男女平等を求める運動は、まず最初に婦人参政権の獲得つまり政治上の男女平等から始まり、次に男女雇用機会均等の確立つまり経済上の男女平等が続き、現在は家庭内暴力(DV)の追放つまり家庭内での男女平等を確立する運動になっているそうです。
 日本も建前上は政治・経済の男女平等までは確立しましたが、ほとんどの国で確立された夫婦別姓は未だに禁止されていますし、家庭内暴力の追放も不十分ですから、家庭内の男女平等の確立はまだまたといった感じです。(~_~)
 何しろ夫の婚姻外性行為は「浮気」つまり「気が浮ついただけ」と呼ぶのに対して、妻のそれは「不倫」つまり「倫理に反する行為」と呼ぶんですから、男女不平等も甚だしいですよね。(^^;)

1466. 主成分分析第2節・第3節 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/06/13(木) 11:34:56
 当館の「統計学入門」に主成分分析の第2節第3節をアップしました。(^o^)/
 これで主成分分析の解説は終了です。数学的な構造が明快なので、割とスラスラ書くことができました。(^^)v

1465. Re[1464]:[1463]:Adobe社のソフトについて教えて下さい 投稿者:困っています 投稿日:2013/06/10(月) 09:44:14
おはようございます。
早速のお返事ありがとうございますm(__)m

>TIFFの仕様書によれば、拡張子はTIFFの仕様は非常に柔軟性があるため、Acrobatで書き出す時に、内容に応じて拡張子を使い分けているのかもしれません。

やはり、その可能性が高そうですね(^_^;)

>>TIFFはコンピュータ環境の情報(解像度等)を格納することができるため、表示ソフトがその情報をどのように使うかによって表示される画像が異なることは十分有り得ます。

解りました。

>>詳しいことは、できればAdobe社のサポートセンターに問い合わせてみることをお薦めします。

それが一番良い方法なのですが、会社がお金をケチって、導入したのにサポートは受けていないようで聞くに聞けません(>o<)

他にも困っていることがあるらしいですが、聞けなくて断念と言う感じです(T^T)

でも勉強になりました。
ありがとうございましたm(_ _)m

また何かありましたら質問させて下さい。
宜しくお願い致します。

1464. Re[1463]:Adobe社のソフトについて教えて下さい 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/06/10(月) 08:26:52
>困っていますさん
 初めまして、当館の館長を務めております、”とものり”こと杉本と申します。m(_ _)m

>>実は、お仕事で使っているAdobe社のAcrobat XI Standardのことですが、
>>PDFをtiffに書き出して使用することがありました。
>>ですが、書き出しの時に、ソフトが拡張子を、
>>「tif」にしたり「tiff」にしたりと一定ではありません。
>>何か仕様があるのでしょうか?
 僕Linux使いで、Acrobatを使ったことはないため、残念ながらAcrobatの仕様についてはわかりかねます。
 ただTIFFの仕様書によれば、拡張子は「.tif」でも「.tiff」でもかまわないはずです。TIFFの仕様は非常に柔軟性があるため、Acrobatで書き出す時に、内容に応じて拡張子を使い分けているのかもしれません。

>>他にもパソコン(環境)によっても、
>>書き出した画像に違いが出ているような気がします。
 これは、当然、有り得ます。
 TIFFはコンピュータ環境の情報(解像度等)を格納することができるため、表示ソフトがその情報をどのように使うかによって表示される画像が異なることは十分有り得ます。
 詳しいことは、できればAdobe社のサポートセンターに問い合わせてみることをお薦めします。

 以上、せっかく質問していただいたのに、参考にならずにすいません。m(__;)m

1463. Adobe社のソフトについて教えて下さい 投稿者:困っています 投稿日:2013/06/09(日) 19:49:50
こんばんは、初めましてm(__)m

突然ですが、質問をさせて下さい。

実は、お仕事で使っているAdobe社のAcrobat XI Standardのことですが、
PDFをtiffに書き出して使用することがありました。
ですが、書き出しの時に、ソフトが拡張子を、
「tif」にしたり「tiff」にしたりと一定ではありません。
何か仕様があるのでしょうか?

他にもパソコン(環境)によっても、
書き出した画像に違いが出ているような気がします。

ソフト本体のバージョンの違いとか、
tiffに関するバージョンの違いとか、
元の画像のソフトの影響とか、何となくは判るのですが、
いまいち「これだっ!」と思えるものが見つからなくて・・・(-_-;)

もし、お判りでしたら、
どうか、ご教授頂きたく、宜しくお願致します。

1462. 主成分分析第1節 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/06/04(火) 10:30:55
 当館の「統計学入門」に主成分分析の第1節をアップしました。(^o^)/
 主成分分析(PCA)は主として心理学・社会学分野で用いられる手法で、数学的な構造が明快なので割とお気に入りの手法です。この手法は数学的には直交座標変換であり、ピタゴラスの定理、フーリエ変換、スペクトル解析、画像圧縮法、量子力学等にも間接的に関係があります。v(^_-)

1461. Re[1457]:[1456]:多項ロジスティック回帰分析の従属変数の出現率による分析結果の信頼性について 投稿者:おそるおそる 投稿日:2013/06/02(日) 08:07:26
>とものりさん
いつも早速のご教示深謝いたします.
御礼がおくれて大変失礼いたしました.
査読者のコメントを参考にしながら推敲中です.投稿先の変更や,調査報告としての投稿も考えてみます.ただ,在野の身としては,尺度構成を厳密に行うことは,時間や状況からなかなか難しいです.自分なりに調べてみたんですが,心理・社会調査の場合,測定したい構成概念をいくつかの質問項目の組み合わせで調査を実施し,クロンバックのα係数を求めて0.8以上であれば,まあまあの尺度ということで,分析に用いることができるという手順のようで,ある意味一発勝負的要素が強いようです.理論上は,質問項目が多いほど,クロンバックのα係数は高くなると→となると,調査する側は回収率を上げたいので.質問項目はなるべく少なくしたい→信頼性が証明されている既存の尺度を使わざるをえない→尺度構成からじっくりやるとなると,,,.八方塞がり的被害妄想にとらわれがちです.それでも,ルールに従って進むしかないと気持ちをきりかえてやってみます.
まとまりのない文章で申し訳ありません.
いつも,拝見しています.またご相談させてください.
>>>おそるおそるさん
>> こんにちわ!(^o^)/
>>>>査読者の指摘では,従属変数3水準のうち,離職意向なしが156人,転職場意向19人,転職意向52人の割合のうち,
>>>>転職場意向19人が少なすぎて分析の結果に影響をあたえないのか?(査読者も不適当と断定はしていない印象)というものでした.
>>>>実際,3水準の従属変数のうち,1水準の出現率が少ない場合,結果の信頼性に問題はあるものでしょうか,
>> 結果の信頼性は、例数が最も少ない水準によって左右されます。そのためこの場合は転職場意向の19例が結果を左右します。
>> このような時は、独立変数の最大数は最も少ない例数の5分1程度と考えれば良いと思います。そうするとこの場合の独立変数の最大数は4個程度ですから、独立変数が7個というのは少し多すぎるということになります。
>> ただしこの基準は厳密なものではないため、査読者によって「問題あり」と考える人と「問題なし」と考える人の両方がいると思います。この査読者は、たまたま「問題あり」と考える人だったのでしょうね。
>>
>>>>他にも,独立変数に用いたオリジナルの尺度が,任意で作成した調査対象者の主観的な意識(例えば〜について〜と思うを5件法で数値化)であって,
>>>>尺度としての信頼性が疑われる事等が指摘されました.
>> 実際には、尺度構成法を用いても尺度の信頼性が高くなるわけではなく、多分に形式的なところがあります。しかし心理学分野ではよく用いられる手法なので、この手法を用いていないと認めないという査読者もいるようです。
>> クロンバッハのα係数については、当館の次のページを参考にしてください。このページで説明している「下位尺度」が、尺度構成法を用いて作成した尺度のことです。
>>
>>○玄関>雑学の部屋>雑学コーナー>統計学入門
>> →5.4 級内相関係数と一致係数
>>  http://www.snap-tck.com/room04/c01/stat/stat05/stat0504.html
>>
>> 以上、参考になれば幸いです。

1460. Re[1459]:医学研究を考える。 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/05/30(木) 14:17:40
>Ookiさん
 せっかく書き込んでいただいたのに、書き込みの趣旨と背景がいまひとつわかりかねるため、的確なコメントではないかもしれませんが、一応、思い付いたことをコメントさせていただきます。m(..)m
 現在の医学研究では、研究目的に応じた試験デザイン(RCT等)、試験方法(DBT等)、サンプリング方法、サンプル数の理論的根拠、年齢や性別等の背景因子と交絡因子の影響、データの採取方法と測定機器の精度、健常者や患者の測定データの属性と尺度(計量尺度、順序尺度、名義尺度等)と分布の種類(正規分布、対数正規分布、二項分布、超幾何分布等)、エンドポイント(評価項目)と評価指標(平均値、分散、出現率、相対リスク、絶対リスク、生存率、ハザード比等)とそれに対応した統計手法、DM(データマネージメント)方法、使用した統計ソフト名等々を論文に明記し、それを各分野の専門の査読者が審査して、理論的に妥当だと認められたものしか公表されないようになっています。
 もちろん科学雑誌によって査読者のレベルが異なるため論文にも色々なレベルのものがありますが、僕の知る限りでは、ご指摘の内容のような非常に初歩的な事柄すら考慮していない論文を受理する科学雑誌は、企業の宣伝用雑誌を別にすれば(^^;)、現在ではまず存在しないと思いますよ。(^_-)

1459. 医学研究を考える。 投稿者:Ooki 投稿日:2013/05/29(水) 20:44:10
 どのようなサンプリングをしたのかによって、サンプル数だけでは何も言えないと思うのですが、医学研究における統計の活用は、この程度の議論で済ますということに私は残念な思いがあります。
 思いつくだけでも、年齢以外の要因が全く検討されていないことが第一にあります。
 データの採取方法(機器の種別、精度などを含む)がどうなっているのか、健常者や患者の属性がどのようになっているか。つまり、健常者や患者からとった実現値は、どのようなものであるのかの検討が果たして行われているのだろうか、という大きな疑問があります。
 またデータの種類が連続あるいは離散の量的なものか、または質的なものか定かではなりませんが、それによっても解析方法が異なると考えます。解析方法の前提が成立しているのか、そのあたりも、気になります。
 また更にいうと研究の目的が、あたかも差があるかないかだけに主眼としているようかのように感じてしまいます。そうでないとは思いますが、なぜかそう感じてしまいました。
 たまたま、ある検索によって、この会議室を訪れることになり、雑感ですが、私の思いが伝わればと思い、ここに書き留めておきます。
 礼を失しているかも知れませんが、再度訪れることは、かなり少ないとは思っていますので、そんなことを思っている人がいるのだ、ということだけでも知って頂ければと思います。
 最後に、分野が違っても医療の治療を受けている身として、一患者であり、さらに専門家でもない私が疑問に思ったことだということを付け加えておきます。

1458. 未来への教訓 〜検証・福島第一原発事故〜 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/05/25(土) 08:38:29
・放送大学の特別講義「未来への教訓 〜検証・福島第一原発事故〜」(社会技術システム安全研究所長・田辺文也氏)
 原発事故解析の専門家であり、色々な原発事故の調査委員を務めてきた田辺氏が、現時点でわかっている福島第一原発事故の概要と、原因および教訓をわかりやすく説明してくれました。その中から、印象的な部分を紹介しましょう。(^_-)

○事故原因
・過去の重大事故から学ばなかった
・安全規制行政が推進行政に引きずられた
・重大事故と「想定外」への備えの欠如

○教訓
・重大事故は想定外の原因と過程をへて現実に起こり得る
・できるだけ想定して「想定外」を可能な限り少なくする
・その上で、さらに「想定外」に備える→想定外が起こるからこそ人間の知的対処能力が不可欠

○結論
・できるだけ早く原発ゼロを目指すべきである
 原発事故を防ぐには、電力会社・政府・自治体が連携を取りながら安全を確保する必要がある。しかし福島原発によって、現在はそうでないことが明らかになった。
 つまり現在の電力会社・政府・自治体には、能力がない、覚悟がない、責任を取らない→原発を持つ資格がない。

 優柔不断な僕σ(^^;)は、

「原子力はパンドラの箱であり、人類がこのパンドラの箱を開けてしまったからには、もう二度と箱を閉めて忘れ去ることはできない。
そこでとりあえず全ての原発を即時停止して、原子力の性質を徹底的に研究し、どのような有効性と危険性があり、どのように取り扱うべきかを徹底的に研究すると同時に、そのことを世界中の人達に周知徹底し、技術的にも社会的にも原子力を完璧にコントロールする方法を確立する必要がある。
そして人類の知恵では原子力を完璧にコントロールする方法が確立できないことがわかったのなら、核兵器と同様に原発も全面的に廃絶すべきである」

という「原発即時停止かつ原発の是非執行猶予論者(^^;)」であり、田辺氏ほど明確に原発ゼロを目指せとは言い切れません。しかし「現在の電力会社・政府・自治体には原発を持つ資格がない」という意見には、全面的に賛同です。(^o^)/
 昨年、志賀原発の地元医師会の勉強会に講師として招かれ、僭越ながら「放射線による発がんデータの統計学的解釈」を説明してきました。その時も、電力会社と政府の危機感と覚悟の足りなさを痛感しました。それにひきかえ、地元医師会の危機感と強い覚悟には大いに共感しました。(^o^)v

  http://www.ouj.ac.jp/hp/o_itiran/digest/guide023.html

1457. Re[1456]:多項ロジスティック回帰分析の従属変数の出現率による分析結果の信頼性について 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/05/20(月) 08:39:47
>おそるおそるさん
 こんにちわ!(^o^)/
>>査読者の指摘では,従属変数3水準のうち,離職意向なしが156人,転職場意向19人,転職意向52人の割合のうち,
>>転職場意向19人が少なすぎて分析の結果に影響をあたえないのか?(査読者も不適当と断定はしていない印象)というものでした.
>>実際,3水準の従属変数のうち,1水準の出現率が少ない場合,結果の信頼性に問題はあるものでしょうか,
 結果の信頼性は、例数が最も少ない水準によって左右されます。そのためこの場合は転職場意向の19例が結果を左右します。
 このような時は、独立変数の最大数は最も少ない例数の5分1程度と考えれば良いと思います。そうするとこの場合の独立変数の最大数は4個程度ですから、独立変数が7個というのは少し多すぎるということになります。
 ただしこの基準は厳密なものではないため、査読者によって「問題あり」と考える人と「問題なし」と考える人の両方がいると思います。この査読者は、たまたま「問題あり」と考える人だったのでしょうね。

>>他にも,独立変数に用いたオリジナルの尺度が,任意で作成した調査対象者の主観的な意識(例えば〜について〜と思うを5件法で数値化)であって,
>>尺度としての信頼性が疑われる事等が指摘されました.
 実際には、尺度構成法を用いても尺度の信頼性が高くなるわけではなく、多分に形式的なところがあります。しかし心理学分野ではよく用いられる手法なので、この手法を用いていないと認めないという査読者もいるようです。
 クロンバッハのα係数については、当館の次のページを参考にしてください。このページで説明している「下位尺度」が、尺度構成法を用いて作成した尺度のことです。

○玄関>雑学の部屋>雑学コーナー>統計学入門
 →5.4 級内相関係数と一致係数
  http://www.snap-tck.com/room04/c01/stat/stat05/stat0504.html

 以上、参考になれば幸いです。

1456. 多項ロジスティック回帰分析の従属変数の出現率による分析結果の信頼性について 投稿者:おそるおそる 投稿日:2013/05/19(日) 20:57:13
 こんばんわ,いつも楽しく拝見しております.おそるおそるです.恐縮ですが,また,ご相談です.
 以前,ご助言をいただき投稿した論文の査読結果,掲載不可でした.残念ですが,いくつか,不備が指摘されました.
 専門職の離職意向について,従属変数を,退職意向なし,転職場意向あり,転職意向ありの3水準とし,その要因に独立変数を7個として,独立変数を探索的に導入し分析しました.変数の組み合わせのうち,従属変数との関連でβのp値が,5パーセント水準以上の個数が多く,経験上違和感が少ない3モデルを作成し,最終的にAICが一番大きい値のモデルを最終モデルとしました.
 査読者の指摘では,従属変数3水準のうち,離職意向なしが156人,転職場意向19人,転職意向52人の割合のうち,転職場意向19人が少なすぎて分析の結果に影響をあたえないのか?(査読者も不適当と断定はしていない印象)というものでした.実際,3水準の従属変数のうち,1水準の出現率が少ない場合,結果の信頼性に問題はあるものでしょうか,
 他にも,独立変数に用いたオリジナルの尺度が,任意で作成した調査対象者の主観的な意識(例えば〜について〜と思うを5件法で数値化)であって,尺度としての信頼性が疑われる事等が指摘されました.こちらの方は,一つの尺度について,最低3問以上の質問項目で測定し,クロンバックのα係数(詳細はよくわかりません)で信頼性を測定できる形式しておらず,たとえば,「自分の職業にほこりをもっていますか」という質問文一つで,その回答データを自己職業の肯定感と命名し尺度として独立変数として用いるのは,御法度らしいのです.自分もアンケートに回答する場合,少しでも質問項目が少ないとホットするのですが.尺度構成法という計量心理学の領域で尺度を作成する手順が確立されているとのことで,残念です.
 従属変数の件であまり問題がないようでしたら,論文は無理でも,調査報告等で再投稿しようと考えています.まとまりない文章で申し訳ありませんが,急ぎませんので,ご教示いただけたら幸いです.

1455. 自然災害と環境激変にたえる生活と文化 投稿者:とものり [URL] 投稿日:2013/05/19(日) 11:15:11
 先日、放送大学の「人類学研究−環境問題の文化人類学−」(放送大学教授・稲村哲也先生)の「自然災害と環境激変にたえる生活と文化」で、興味深い話をしていました。(^o^)/
 紀元前3000年頃のペルーの古代神殿遺跡で「シクラ」と呼ばれる遺物が沢山発見され、それがどうやら免震目的で使用されたらしいとのことでした。「シクラ」は草のツルで作った網の中に沢山の石を詰めたもので、日本で昔から使われている「蛇籠(じゃかご)」と同じものです。
 蛇籠は衝撃に強く、しかも比較的簡単に作ることができるので、日本では昔から防波堤などに利用されてきました。それと同じものがペルーの古代神殿の床や壁に詰め物として使われていて、それが免震のためのものであることがわかってきたとのことでした。
 インカ帝国で有名なペルーは日本と同じ地震地帯であり、古代から何度も大地震に襲われてきました。そのためインカ帝国の神殿の石垣は、角が幾つもある不規則な形の石をピッタリと組み合わせ、それを少し内側に傾斜させて積んでいて、出入り口や窓は台形をしています。これは日本の城の石垣と同じような構造で、耐震を目的にしたものです。
 それと同類の免震のための建築技術が、インカ帝国よりもはるか以前から用いられていたことがわかってきたのです。
 そして象徴的なことに、2007年に起きたペルーの大地震(M8.0)の時、インカ帝国を滅ぼしたスペイン人が築いた教会などの建物が倒壊し、多くの犠牲者を出したにもかかわらず、インカ帝国時代の遺跡はびくともせずに残ったのです。スペインでは大地震は起こらないため、耐震構造や免震構造というものを知らなかったのです。
 これと同様のことが、明治以後の日本でも起きています。欧米のマネをし、文明の粋を集めたはずの欧米式建物が大地震で次々と倒れる中、日本古来の建物はびくともせずに残ってきました。
 その土地の自然環境に合わせて長い時間をかけて発達した知恵の大切さと、自然環境が異なる別の土地で発達した知恵をそのまま真似する愚かさをつくづく実感します。

  http://www.ouj.ac.jp/hp/kamoku/H25/daigakuin/B/bunka/s_8940533.html

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