”イタリア映画には生活があり、フランス映画には人生がある”という古い格言を再確認させるような、実にいい映画です。 情念も、過度な感傷もない抑制の効いた演出、俳優達の静謐な名演技、巧みなストーリーテリング、心にしみるラストシーン……本当に味わい深い、いい映画です。
ホロコーストをテーマにした映画は沢山ありますが、そのほとんどがドイツが行った行為を取り上げていて、ドイツ占領下のフランスがホロコーストに加担した行為を取り上げたものは非常に稀です。 僕も、この映画を観るまではフランスがホロコーストに加担したことを知りませんでした。 1995年にシラク大統領によってこの事実が公表された時、ドイツ占領下の出来事とはいえ、フランス国民は大きな衝撃を受けたそうです。 でもフランス在住のユダヤ人のうち4分の3の人がフランス人の支援などによって生き延びたことは、公平を期すために強調しておく必要があるでしょう。
パリのホロコースト記念館館長の印象的な言葉、
「数や統計から離れろ。 そして彼等ひとりひとりの命の現実に眼を向けるんだ」
に感銘を受けたブレネール監督は、この言葉を根本的なコンセプトにして本作を撮ったそうです。 そしてこの言葉は、ホロコーストのような人為的な悲劇に限らず、東日本大震災のような自然災害についても言えることだと思います。
ここ1年間で観た映画の中では間違いなくお気に入りベスト1であり、特に女性にお勧めしたい作品です。
ドイツ行きのルフトハンザ航空機内で観た、日本未公開映画です。 (^o^)/
「ショーン・オブ・ザ・デッド」や「ホット・ファズ」の脚本&主演コンビとして有名なサイモン・ペグとニック・フロストの作品なので、少し期待して観たところ、SF映画に対するオマージュとマニア向けギャグ(少々イギリス的(^^;))満載の傑作SFコメディ映画でした。
本作は一言で言えば「ET」のパロディですが、ラスト近くで”エイリアンキラー”のシガニー・ウィーバーが貫禄たっぷりに登場します。 この作品と同様に、SF映画に対するオマージュ&パロディ映画「ギャラクシー・クエスト」にも彼女が登場します。 彼女はSF映画好きにとっては憧れの女優であり、SF映画の象徴的なヒロインなのでしょう。
本作は「宇宙人ポール」という邦題で、2011年9月に日本の「第4回したまちコメディ映画祭」で上映され、12月には一般公開される予定だそうです。 もしその映画祭に出かける予定があったら、あるいは12月に映画でも観ようかとお考えだったら、本作をお勧めします。 v(^_-)