玄関小説とエッセイの部屋小説コーナー不思議の国のマトモな事件

「え? いいことって?」
「僕等が開いているインターネットのサイトにこの話をアップして、色々な人の意見を聞いてみたらいーかもしれないよ!」
「なるほど、ネットサーファーの中には、物理学に詳しい人や、こういう話が好きな人がいるかもしれないね」
「そーゆーこと! よし、さっそくこの映画をインターネット用に編集し直して、アップしてみるよ。 インターネット用にするには、どんな編集にすればいーかなぁ……?」

僕はヒロインの意見を聞こうと、ミミちゃんの方をふり振り向いた。

「ミミちゃん、どー思う?」
「……グー、スー、ピー……」
「ありゃ〜っ! どーも、さっきから静かだと思ったら、やっぱり寝てたんだなぁ!? ……よぉーしっ!」

僕はミミちゃんを揺り起こしながら、

「さあさあ、起きた、起きた、アリス! 呑気に昼寝なんかしてないで、急げ、急げ!」
「ん、んー……まだ眠いわ……、今日の講義、午後からなのよ、あたし……。 んー、……え? ア…リス…!?」

ミミちゃんが薄目を開けて僕を見た。 それからハッと目を開けてキョトキョトと周囲を見回し、ほっとしたように、

「……なーんだァ、友規君だったのォー!? あたしはまた映画の中かと思って、一瞬、あせっちゃったわよ」

「映画って、ひょっとしたら、こんなものが出る映画のこと……?」

友規、スウーッと白ウサギに変身する。

ミミ  「キ、キャーッ!!」

ミミ、悲鳴を上げて気絶。 白ウサギ、ミミを揺り起こしながら、

白ウサギ「起きるんだ、アリス! 急がないと公爵夫人が、公爵夫人が……!」

そして、またまた最初の場面に戻って…………