CGファイル概説　第5章　第2節　その４

オフセット	内容(バイト数)
0	タグ(2) 固定値0112H(274)
2	データの型(2) SHORT
4	カウントフィールド(4) １
8	データフィールド(4) 整数コード1-7

ビットマップイメージデータのスキャン開始位置を示すことによってイメージデータの構成を表すコードで、以下のような種類があります。

コード	１	２	３	４	５	６	７
最初の行	上	上	下	下	左	右	右
最初の列	左	右	右	左	上	上	下

通常はコード１の「最初の行：上・最初の列：左」で、この場合、イメージデータは一番上の行の左端からスキャンを開始し、各行は左から右へ、上から下へという順番で保存されます。

このタグが省略された場合のデフォールト値はコード１で、ベースラインTIFFはこの場合だけサポートすれば良いことになっています。

(viii) SamplesPerPixel

オフセット	内容(バイト数)
0	タグ(2) 固定値0115H(277)
2	データの型(2) SHORT
4	カウントフィールド(4) １
8	データフィールド(4) 整数値

ピクセルに含まれるデータの種類数を表す値で、モノクロとカラーマップモデルの場合は１、ダイレクトカラーモデルの場合は、RGB３種類のデータが含まれているので３となります。このタグが省略された場合のデフォールト値は１です。

(ix) MinSampleValue

オフセット	内容(バイト数)
0	タグ(2) 固定値0118H(280)
2	データの型(2) SHORT
4	カウントフィールド(4) SamplesPerPixelの値
8	データフィールドまたはデータポインタ(4) ピクセルの最小値またはデータフィールドへのポインタ

　　　　　　　　↓

RGBごとの最小値
オフセット	内容(バイト数)
0	赤の最小値(2)
2	緑の最小値(2)
4	青の最小値(2)

ピクセルあたりの最小値を表す値で、ダイレクトカラーモデルの場合はRGBごとの最小値が独立に３つの値として保存されます。カウントフィールドの値はSamplesPerPixelの値でもあり、モノクロとカラーマップモデルの場合は１、ダイレクトカラーモデルの場合はRGB３種類のデータが含まれているので３となります。

このデータは２バイトのSHORT型ですので、SamplesPerPixelの値が１の場合は最後のフィールドはデータフィールドとなり、通常は０が入ります。この場合、データの型がSHORTですから、データフィールドは上位２バイトが有効で、下位２バイトには０がパディングされます。

SamplesPerPixelの値が３の場合には、データフィールドとして６バイト必要ですから、最後のフィールドには納まりきらず、別の場所(普通はIFDの後、イメージデータの前)に格納して、そのデータフィールドに対するポインタが最後のフィールドに入ることになります。

(x) MaxSampleValue

オフセット	内容(バイト数)
0	タグ(2) 固定値0119H(281)
2	データの型(2) SHORT
4	カウントフィールド(4) SamplesPerPixelの値
8	データフィールドまたはデータポインタ(4) ピクセルの最大値またはデータフィールドへのポインタ

　　　　　　　　↓

RGBごとの最大値
オフセット	内容(バイト数)
0	赤の最大値(2)
2	緑の最大値(2)
4	青の最大値(2)

ピクセルあたりの最大値を表す値で、ダイレクトカラーモデルの場合はRGBごとの最大値が独立に３つの値として保存されます。カウントフィールドの値はSamplesPerPixelの値でもあり、モノクロとカラーマップモデルの場合は１、ダイレクトカラーモデルの場合はRGB３種類のデータが含まれているので３となります。

このタグが省略された場合のデフォールト値は(２^{BitsPerSample}−1)です。

(xi) PlanarConfiguration

オフセット	内容(バイト数)
0	タグ(2) 固定値011CH(284)
2	データの型(2) SHORT
4	カウントフィールド(4) １
8	データフィールド(4) 整数コード,2

SamplesPerPixesが２以上の場合に、ビットマップイメージデータがピクセル優先モードで保存されているか、それともプレーン優先モードで保存されているかを表すコードで、以下のような種類があります。

・コード１…ピクセル優先モード

P₀の赤の値

P₀の緑の値

P₀の青の値

P_nの赤の値

P_nの緑の値

P_nの青の値

・コード２…プレーン優先モード