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○URL(Uniform Resource Locator、ユーアールエル)
http://www.aandepro.com/index.html


ファイル名
(ディレクトリ名含む)
サーバー名
(ホスト名を含むドメイン名)
プロトコル名

Webにおいて、各種のリソース(資源、ファイル等)がインターネット上のどの場所にあるかを表すアドレス表示法のひとつで、左図のような形式をしています。 普通、WebブラウザでWebサイト(ホームページ)を見る時は、最初にトップページのURLを指定します。 このため、最近はTVや新聞などのマスコミでもこのURLを目にすることが増えてきました。

プロトコル名は普通はHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)ですが、現在のWebはFTP等も取り込んでいますので「ftp」となる場合もあります。

サーバー名はインターネットアドレスにおけるドメイン名と同じ形式で表します。 しかし、E-mailと違ってWebはメールサーバーだけにアクセスするとは限りませので、ホスト名は省略できません。 一般に、Webサーバーのホスト名は「www」とすることが多いようです。

ファイル名は、目的のファイルがディレクトリの下にある場合は、ディレクトリ名から指定する必要があります。 例えば目的のファイル「kantara」がディレクトリ「nantara」の下にある場合には、「nantara/kantara」と指定します。 「/」はUNIXにおけるディレクトリの区切り文字で、MS-DOSやMS-Winodwsの「\」に相当します。 またWebサイトの場合は、最初にトップページを記述した「index.html」ファイルを読み込むことになっていますから、目的のファイル名が「index.html」だった場合には省略してもかまいません。

ちなみに、UNIXモガキのOSであるMS-DOS(UNIXをマネようとモガいてる、UNIXモドキにもなれないOSのこと(^^;))では、おかしなところで独自性を出そうとして、ディレクトリの区切り文字「/(スラッシュ)」を、わざわざ「\(バックスラッシュ)」に変えました。 ところがこの文字はめったに使われない特殊文字のため、日本のコンピュータでは使用されず、代わりに「\(円マーク)」が表示されてしまいます。 このため、欧米で書かれたMS-DOS関係の解説書を読んだ日本人の多くは、「\」を探してキーボード上をさ迷うハメになってしまいます。(^^;)

○ネットサーフィン(net surfing)

Webブラウザを利用してインターネット上のWebサイト(ホームページ)を渡り歩くことで、これをする人のことを「ネットサーファー」と呼びます。 ネットサーフィンはWeサイトからWebサイトへと渡り歩く感覚が、ちょうどサーフィンのような感覚であることから名付けられました。 しかしWebは海ではなくクモの巣のことですから、本来は「ネットスパイダー」または「ネットスパイダーマン」、あるいはアニメなら「シャーロットの贈り物」、古い日本製モノクロアニメなら「クモとチューリップ」とでも呼ぶべきでしょう。

ちなみに「ネットサーファー」はインターネットから発生しただけあって、れっきとした英語圏での造語ですが、パソ通族の通称「ネットワーカー」は日本独自の和製英語です。 「ネットワーカー」は本来の英語的な意味からすれば「網で働く人」ですから、さしずめ「漁師」あるいは「編み物職人」ということにでもなるでしょうか。

これと似たような日本的発想の和製英語として、以前、OLの意味で使われていた「BG(Bussiness Girl)」という言葉があります。 BGは以前の日本の会社では一般的な言葉でしたが、BGには英語のスラングで「商売女(売春婦)」という意味があるため、代わりに「OL(Office Lady)」という言葉が使われるようになりました。 もっともOLもBGもどちらも和製英語であり、いずれにせよ日本でしか通用しません。

○プロバイダ(provider)

インターネットへの接続サービスを行う事業者のことで、「サービスプロバイダ(service provider)」、または「ISP(Internet Service Provider)」、あるいは「NSP(Network Service Provider)」ともいいます。 プロバイダには大学や研究機関などが運営している非営利目的のものと、企業が運営している営利目的のものとがあります。 以前のインターネットには非営利目的のプロバイダしかありませんでしたが、営利目的のプロバイダも認めて一般公開したおかげて、現在のように爆発的に普及することになりました。

プロバイダを通してインターネットに接続する場合、普通はIP接続を行いますが、それには専用回線を利用する専用線接続と、公衆電話回線またはISDN回線を利用するダイヤルアップIP接続とがあります。 専用線接続は通信速度が速くて便利ですが、費用がかなりかかりますので一般に企業向けであり、個人でインターネットに接続するには、ほとんどの場合はダイヤルアップIP接続を利用します。

最近ではインターネットへの接続だけでなく、サーバー上に個人のWebサイト(ホームページ)を開設するサービスを提供するプロバイダも増えており、Webサイトの急増に拍車をかけています。 また個人でプロバイダを運営する草の根プロバイダも出現し、パソコン通信における草の根ネットと同じようなものができ始めています。

なおダイビングに関する各種サービスを提供するプロダイバーや、製図に関する計測サービスを提供するデバイダは、インターネットへの接続サービスや、Webサイトの開設サービスを提供していることは希ですので注意が必要です。

○ファイアウォール(Firewall)

ネットワークのセキュリティシステムのひとつで、外部ネットワークと内部ネットワークの間に防火壁(ファイアウォール、火事の時に延焼を防ぐための壁)の役目を果たす専用マシンを置いて、外部からの不正アクセスを防ぎます。 企業内ネットワークをインターネットなどの外部ネットワークに接続した場合、外部から無断進入される恐れがありますので、ユーザーIDとパスワードの管理を厳重にし、認められたユーザーしかアクセスできないようにすると同時に、ファイアウォール専用マシンを置いてハードウェア的にも無断進入を防ぐ必要があります。

ファイアウォールはネットワークのデータ転送機能をコントロールし、外部から内部へのデータ転送を限られたものに制限することによって、内部ネットワークへの無断進入を防ぎます。 内部ネットワークと外部ネットワークの間でデータ転送を行う場合は、必ずファイアウォールマシンを通らなければなりませんから、ファイアウォールマシンの管理をしっかりと行えば、内部ネットワークへの無断進入はほとんど防ぐことができます。 このファイアウォールが確立されたおかげで、企業は安心して社内ネットワークをインターネットに接続することができるようになり、インターネットを利用する企業が急増しました。

○PPP(Point to Point Protocol、ピーピーピー)とSLIP(Serial Line Internet Protocol、スリップ)

インターネットにダイヤルアップIP接続する場合、通常はモデムTAを介し、公衆電話回線やISDN回線を利用して通信を行いますが、その場合、本来複数のコンピュータ間で通信を行うためのプロトコルであるTCP/IPはそのまま使えません。 そこでシリアル回線を使った1対1の通信環境でも、TCP/IPを使用できるようにする必要があります。 そのための補助プロトコルがPPPまたはSLIPです。

これらのプロトコルはOSI参照モデルの第2層データリンク層に相当し、第1層物理層に相当するV.規格や、MNPといったモデム間またはTA間通信プロトコルと協調して、Ethernetの代わりをします。 つまりダイヤルアップIP接続では、ハードウェア的な通信プロトコルとして、Ethernetの代わりにV.規格またはMNPと、PPPまたはSLIPを利用することになり、その上にソフトウェア的な通信プロトコルであるTCP/IPが乗ることになります。

また通常のLAN間接続で用いられるルータ間通信やゲートウェイ間通信も、基本的に1対1通信となりますからPPPが利用されています。 なお機能的には後に決められたPPPの方がSLIPよりも高機能ですから、現在は主としてPPPが用いられます。